3月25日(土)「桃の開花始まる、摘蕾・摘花、終盤に&春野菜に心をときめかせて」

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 それは、打ち上げ花火が開いたときのように、キラキラと無数に光る桃の花が空に浮かびます。

 梅、桜と春を代表する花が咲き始め、それに続くようにして、桃の花も咲き始めました。

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 今、開花が進んでいる桃は6月に収穫を迎える早生品種の「はなよめ」と、晩生品種の『白皇』がメインなのですが、どの品種も蕾がパンパンに膨れて、今にも始めてしまいそうです。

 桃の木に無数の花が咲いている光景は、遠くから見ると、打ち上げ花火が空から降ってくるときのような、煌びやかさや美しさ、華やかさがあって、ついつい、見とれてしまいます。

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 でも、桃の花に見とれている場合ではありません。桃が開花したら、人工授粉もしたいし、必要に応じて霜対策もしたいし、摘蕾の作業も摘花へと移り、急ピッチで摘花も進めていきます。

 桃は1つの花を咲かせるのにも、たくさんのエネルギーを必要とするため、なるべく早い段階で、落とすべき蕾、落とすべき花は落とし、実にするものだけを樹に残して、成熟させていきます。

 今日は前回の続きの夕の子畑から始まり、石生の桃畑も終わり、池上桃畑へと摘蕾・摘花が進みました。

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 石生の桃畑は老木のため、全体的に樹が大きくてダイナミックなのですが、10段や12段など、高い脚立に登って、枝の先端まで残すところなく、蕾や花を落としていきました。

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 石生の畑も終わり、池上の桃畑に進むとなった時、あんなちゃんが「今、池上のスモモが満開に咲いているので、みんなも摘蕾をしながら、スモモの花を満喫してください」と話してくれて、ワクワクした気持ちで次の畑へと進みました。

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 そして、池上の畑に着いた瞬間、思わず「わぁ!」と声を上げて、そのまま立ち尽くしてしまうくらい、一面真っ白な優しい世界が広がっていました。

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 みんなに続いて、スモモに駆け寄ると、お花の甘い香りが全身を包み込んでくれて、その上品な香りや、色合いに癒され、(こんなに美しい世界があるのか)と思うほど、スモモ畑が綺麗でした。

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 スモモ畑の隣で、桃の摘蕾・摘花を進めていると、風が吹くたびにスモモの花の香りがして、気持ちも華やぎました。

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 そして、午後からは人工授粉に向けての花粉とり。
 私は桃の花粉取りの作業に入るのが初めてだったのですが、最初にあんなちゃんが花粉取りに一番ベストな状態の花を教えてくれました。

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 なのはなファミリーには、岡山夢白桃、浅間白桃、川中島白桃など、花のやくに花粉が入っていない品種の桃も育てています。そのため、花が咲いたら人工授粉で、それらの品種の花1つひとつに花粉をつけていく作業をするのですが、その花粉も、「はなよめ」という品種の桃から自家採取します。

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 花粉取りでは、まだやくの中に花粉が詰まっている状態の花と、開きかけの蕾を中心に摘んでいき、袋に入れていきました。

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 最初は(どうして、花が咲いているのに雄しべのやくに花粉が詰まっているのか分かるんだろう?)と、不思議に思っていたのですが、あんなちゃんが「まだ、やくの中に花粉がある状態では、やくが赤い色をしているんだよ」と教えてくれて、その基準で花を摘んでいきました。

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 みんなが、ピンク色に染まった「はなよめ」の樹に取りついて花や蕾を摘んでいる光景は、とても華やかでした。

 そして、取れた花や蕾は、採葯機にかけて、花や蕾の状態から、やくだけを分けます。

 私は採葯機を使うところを見るのは初めてでした。採葯機は思っていた以上にコンパクトな機械で、花粉取りが初めてな私でも機械を使ってやくを分けることができました。

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 採葯機に摘んできた花や蕾を入れて、スイッチをオンすると、「ガラガラ……」と中でプロペラが回転する音が聞こえます。

 そして5秒。たったの5秒で、花や蕾からやくだけが分けられて、蓋を開けるとやくの部分がなくなった花や蕾がパーンと飛び出してきて、みつきちゃんと「ポップコーンマシーンみたい」と笑いました。

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 下の扉を開けると、今度は赤い色をしたやくがあって、その繊細で砂のように小さな粒のやくに、桃の生命誕生の遺伝子が含まれているのだと思うと、とても愛おしく、大切なものに思えました。

 古吉野へ帰ってからあんなちゃんたちとやくを紙に広げました。
 直射日光の当たらない、20度前後の乾燥した場所で数日間置くと、やくが開き、中から花粉が出てくることをあんなちゃんが教えてくれて、驚いたのですが、すごく興味深いなと思い、面白かったです。

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 一緒に作業をしていたひろこちゃんやみつきちゃんと「数時間ごとに、やくがどう変化しているか見に行こう!」と話していて、何時間で花粉がでてくるのか様子を見るのが楽しみだし、あんなちゃんが「今は赤い色だけれど、段々と橙色になって、最終的には黄色の花粉になるんだよ」と教えてくれて、とても楽しみになりました。

 花が咲いている期間は限られているため、人工授粉も一番ベストなタイミングでできるように私も心の準備をしていたいなと思います。

 摘蕾も全体の8割以上来ているため、残りの作業もスピード感を持って進めたいし、また来週頃には、桃も満開になりそうで、家族みんなで桃のお花見ができる日も楽しみです。

(ななほ)

 

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 9日前に撒いたコマツナ1弾。さすがコマツナさん。ほぼ100パーセントの発芽率です!
 15センチ間隔で、念のため2粒撒きを施したのですが、ほぼ全箇所、2粒発芽。本当に偉い。
 成長したら、一つは間引きして間引き菜としてみんなで頂きましょう!楽しみだな。

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 今日は、そんな生まれたてのコマツナさんたちの周りに、草を敷く作業を行いました。というのも、近頃、小松菜を育てていると、発芽までは順調なのですが、その後どんどん欠株が出てくるのです。
 その犯人は、そう。あの、憎きネキリムシ…!!彼らは、ありとあらゆる野菜の苗にくる害虫なのですが、若くて柔らかい苗を茎の根元から「ボキィッッ!!」と折る様にして食害してしまうのです。
 葉っぱだけを食べるならまだしも、根元から食べられてしまうとその苗はもう死んでしまいます。この被害は、本当に、本当に、悲しいのです…。

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 今年の春コマツナはなんとしてでもネキリムシから守りたい!発芽してすぐのこのタイミング、早め早めの対策で、双葉の周りに草を敷き詰めました。これで、もしネキリムシがきても、コマツナの双葉じゃなく、この周りの草を食べてくれます。こうしてダミーの草を食べさせている間に、コマツナを成長させ、ネキリムシには固くて食べれないくらいの大きさにしてしまう。そんな作戦です!

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 まちちゃんやさきちゃんが畑の外周の草刈りをしてくれて、それをみんなで集め、双葉を挟み込むようにして敷いて行きます。草敷きは、畑の草刈りにもなるので、一石二鳥です♪
 草敷きを終えたら、ネキリムシ以外の羽虫や、コオロギなども予防するために、防虫ネット掛け。まちちゃんがメンバー1人ひとりに、その都度、円滑に作業が進むよう役割を割り振ってくれて、ポール立てる部隊、ネットを広げる部隊、ネットを土で止めていく部隊などに分かれ、テンポよくネット掛けができ、とっても楽しかったです!

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 この小さな小さな可愛い双葉たちが、これから2ヶ月も経たないうちに、立派なコマツナになるのか…。そう思うと、毎度、なんとも不思議な、神秘的な気持ちになります。
 これからも手入れをみんなで頑張って行きます!

(せいこ)

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 ある日、渡り廊下の隅っこにあるセルトレーから緑の芽がニョキッと出ていました。
(あぁ、アケビを蒔いたトレーから雑草が芽を出している…)
 放置していたアケビは発芽しないよなぁ、そう思い雑草を抜きに行くと、何か違和感。
 よーく見て見ると、セルトレーの一穴から規則正しく3粒蒔きの三角形に芽が出ている穴もあります。(まさか!)そう、そのまさか。10月に種まきしたアケビから、5か月後の3月後半に芽を出しているではありませんか!
 種まきしたわたしもりなちゃんも、3回前後しか水やりをしておらず、自然の温度と自然の水によって発芽したと言っても過言でない、この奇跡的な命の誕生に、驚いたと同時に、その逞しさを尊敬しました。

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 今日は早速、隅っこの小さな家から、日の当たる場所に出して、少し大きめのポットの入れて鉢上げです。
お父さんと相談して、落ち葉堆肥、牛肥、もみ殻、もみ殻燻炭、畑の土を混ぜた、アケビのオーダーメイドの土を作り、ポットへ移し替えます。
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「どのサイズのポットがいいんだろう」
 ずらっとならんだポットを見ながら良いサイズのポットを吟味していきます。りなちゃんと相談していると(あ!これしかない!)と思うポットの箱を発見。
「ねぇ、このカラフルなポットにしよう!」
 赤や黄色、ピンクに水色、いろんな色のポットがたくさん詰まった、可愛い箱。
「それがいい!」意見は一致し、やっと、わいわい鉢上げが始まります。

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 やよいちゃんも一緒に、作業をしながら写真を撮ってくれて、野菜つくりが得意なやよいちゃんがいてくれることが心強く、アケビを食べたときの事や種まきしたときのことを話しながら鉢上げをしていると、なんだか目の前のアケビの赤ちゃんが、とてもかわいく思えてきました。

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 可哀そうなことに、発芽しても数日気付かれず日陰に置かれていたアケビちゃんは、若徒長気味になっている子もちらほら…。でも大丈夫!伸びすぎた茎も埋めてあげれば、きっとそこから根っこが出て、より丈夫になるはずだし、なってほしい。そう願って鉢上げしてあげたので、前向きに育つはず…!

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 カラフルなポットに遊び心満載で鉢上げされたアケビは、3人から「可愛いねぇ」という声をいっぱい浴びて、無事に一仕事を終えました。
お疲れ様の水もりなちゃんからたっくさん貰って、これで後は新しい家に根を張るだけです。

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 今日から吉畑手前ハウスの苗の仲間入り。
 一年で頑張って大きく育ってくれたらいいなぁと思います。

(なつみ)

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<来週は定植ラッシュだ! レタスに、キャベツ、水菜が定植を待っています>

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<ハウスの修繕もあと2棟、今とりかかっている1棟は間もなく完成です!>

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<グレイテストショーを合わせました!>

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 かりんちゃんが帰ってきてくれます!
 ウィンターコンサートにもダンサーとして出演してくれたかりんちゃんは、この春高校生になります。
 進学のお祝いの気持ちを込めてかりんちゃんの撮影会を行います!

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 幼少期からなのはなファミリーへ来てくれていたかりんちゃんは、撮影のモデルになったこともありました。その写真を見つけて、ひらめいたお母さん。そうだ進学のお祝いにかりんちゃんのかわいい写真をたくさん撮ろう!
 私たちもとっても嬉しい気持ちになりました。
 1日を通して急ピッチで準備を進めました!

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 かりんちゃんに着てほしい衣装、着けてほしい小物がたくさんあります。
 私たちもわくわくした気持ちで準備をしています。

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 明日のお祝い撮影会が素敵な会になりますように。
 たくさんかわいいかりんちゃんを撮影したい! 
 明日がとっても楽しみです。