6月6日(木)「ぶどう部会の勉強会へ & 快調に進む、2台の田植え機」

6月6日のなのはな

 イチジク畑では、青々とした新梢が出揃い、盛んに枝を伸ばしています。
 冬季剪定の際、イチジクが枯れこみやすい性質のため、残したい芽の直上よりも上で枝を切り返しました。今日は、冬季剪定で残した余分な枝を、芽の直上で切り戻す作業を行いました。

 

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 今年の冬は寒さが厳しすぎなかったため、枝の枯れこみは、寒さに弱い桝井ドーフィンが一部枯れたのみで、ほとんどの枝は枯れこみませんでした。しかし、芽の上に残した余分な枝は、今は枯れていなくても、養分を引き上げる芽がないため、やがては枯れていきます。芽を傷つけないように注意しながら、なるべく芽の直上で切れるように、電動剪定ハサミやノコギリで切っていきました。

 

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 電動剪定ハサミは、直径4センチ程度の枝も、スッパリと切ることができます。その切れ味は怖いくらいで、決して指を挟まないように慎重に行いました。
 切った後には、りのちゃんがトップジンを切り口に塗ってくれました。切り口から乾燥したり、病気が入ってきたりしないように、丁寧に切り口全体にトップジンが塗られると、一安心です。

 

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 これからのイチジクの手入れは、水やりと、カミキリムシの見回りと、芽かき……そうこうしているうちに、7月から夏果の収穫が始まります。害獣対策も、早めに準備したいです。
 今日一緒に作業をしてくれたりのちゃんに、こっそり、一緒に収穫しませんかと声をかけさせてもらい、はにかんだ笑顔で、「嬉しいです」と返してもらいました。いつも丁寧に物事に向かうりのちゃんがイチジクの収穫を助けてくれたら、とても心強いです。

 

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 午後のはじめ、あんなちゃんと、美作ぶどう部会・勝央町ぶどう部会の合同勉強会に行かせてもらいました。
 場所は、いつも勝央文化ホールへ行く途中に通る道から見える、ブドウ畑。初めてそのブドウ畑に入って、近くでブドウの木を見ると、幹が思った以上に太くて立派だと感じました。一文字に誘引され、枝を長く伸ばし、トンネルがけされたブドウが、広い畑にずらりと並んでいる光景が、圧巻でした。

 花が咲き終わったばかりのブドウの房が、まだ小さな粒の状態でしたが、あちらにもこちらにも見られました。
 そんなブドウ棚の下で、地域の方々と、円になって先生のお話をお聞きしました。今回は、「果房整形、摘房、摘粒」についての講習でした。

 

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 私は、ブドウのことは詳しくなくて、専門的な手入れについては理解が追い付かない部分もあったのですが、灌水のタイミング、日照と糖度の関係など、他の果樹や作物にも当てはまるようなことも、詳しく資料と共に教えていただけて、とても勉強になりました。
 ブドウ栽培について、詳しい資料もいただいたので、なのはなで育てているシャインマスカットやオーロラブラックの栽培に活かしていけたらいいなと思いました。

 講習が一通り終わった後、先生がブドウだけでなく、果樹全般に詳しいことを教えていただき、あんなちゃんと桃のお話をされて、イチジクについても、お話を聞かせていただきました。
 今まで知らなかったのですが、果物には、果糖とブドウ糖の2種類の甘さがあると教えていただきました。果糖はねっとりとして甘いもの。桃や、イチジクの蓬莱柿という品種など。
 ブドウ糖はさっぱりした甘さのもの。ブドウや梨、イチジクの桝井ドーフィンという品種など。
 果糖とブドウ糖では、同じ糖度表示でも甘さの感じ方が全然違ってくる、ということでした。イチジクは、品種によって糖の種類が違ってくることを知って、面白いな、と思いました。

 

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 また、先生のおすすめは蓬莱柿で、蓬莱柿は、桃と同じように開心自然形で、10平方メートルに1本に植栽して大きく育てると、いい実を実らせることを教えていただきました。木を大きくすることで、結果枝が丁度良い長さで伸長が止まり、その分の栄養が一つひとつの実にいって、大玉の実ばかりになる、ということでした。養分のバランスを取ることが、いい実を収穫することに繋がる、と知りました。

 なのはなでは、イチジクは植栽間隔は狭めで小さい樹形で育てていますが、桃の木のように、大きく育てていくこともできるということに、イチジクの可能性の大きさを感じました。
 講習会へ行かせてもらい、果樹の専門家の方からたくさんの知識を教わり、世界が広がったようでした。そして、そうした知識を得て改めて、あんなちゃんの桃栽培が、深く深く極められたものであることも感じました。
 今回学んだことを、私も、イチジクなどの栽培に繋げたいと思いました。

(りんね)

 

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 朝から永禮さんが来て下さって、お父さんチームと、永禮さんチームの2チーム体制での田植えでした。

 私は永禮さんチームで、かにちゃんと一緒に補助に入らせて頂きました。
 諏訪神社方面の田植えで、緑に囲まれた田んぼが気持ちいいなと思いました。

 

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 永禮さんが苗の補充の度に笑顔で受け取ってくれるのが、とても嬉しくて、田植えの間中、自然と笑顔になりました。
 田んぼの形や性質によって、道通る筋も変えていると教えて下さって、植え方にも色んな工夫があるのだなと思いました。
 一番良いようにと意識しながら、作業して下さっているのが嬉しくて、本当に有り難いなと思いました。

 

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 かにちゃんが田んぼを見回りながら水の管理もしてくれていました。
 スタッフさんやお仕事組さんが田んぼを見てくれているのですが、こんなふうに水を入れたり抜いたりしているのだなと実際に見られたことも面白かったです。

 お昼には栃元池を眺めながら、永禮さんと、お昼を頂きました。
 作業の後に外で食べるご飯はしみじみ美味しくて、こんなふうに時間を過ごせることが贅沢だし幸せだなと感じました。

 

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 植え終わった田んぼを眺めると、まるでノートの罫線のように、まっすぐにならんだ稲がとても綺麗!
 今日で、諏訪新田んぼ、諏訪2、諏訪4田んぼを進めることができました。
 お父さんチームは、カーブミラー田んぼや、今年から新しく作ることになった田んぼの田植えを進めて下さっていて、今日でたくさん田植えをできたことが嬉しかったです。

 

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 また土曜日に、諏訪田んぼの田植えの続きがあるのが、とても楽しみです。

(まなか)