6月3日(月)「白大豆の植え付けリレー」

6月3日のなのはな

 畑を駆け回るリレー大会のように、白大豆の植え付けが行われました。
 約1か月ほど前に種まきをした白大豆。2枚の畑の一角につくった苗床に蒔いた種は、担当者によると、うなぎ取り小畑はほぼ99パーセントの発芽率でぞっくりと芽が出揃いました。少し徒長気味ではありますが、草丈20センチ前後の苗は、苗床のネットの中ぱんぱんに伸びていて、それは存在感がありました。その状況を目の当たりにしたときは、白大豆の勢いに圧倒されるほどでした。

 

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 この夏はどの野菜も高畝をテーマにしていて、豆類も同じです。昨日と今日の午前中に、この夏に白大豆が植わる畑となる4枚の畑の畝立てをしました。例年、豆類は畝を立てずに苗を定植して、2回の追肥と土寄せで畝を形成していきます。ですが今回は初めから、かまぼこ型の高畝に苗を植え付けました。こうすることで、湿害を防ぐことができるからです。

 

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〈植え付けと並行して、コミュニティ畑に白大豆の畝を立てました〉

 

 苗の掘り起こしをするのと同時並行で、穴開けが始まり、さらにその後を追って、苗置きをしていきました。しかし今日も日差しが強くて、根がむき出しの苗たちが植え穴に置かれていると、すぐにぐったりとしてきてしまいました。それを見かねたまえちゃんが、「置いた傍から植え付けていこう。そして水やりもしていって」と、苗が弱る前に全5つの工程を同時並行で進めていく作戦を考えてくれました。メンバーは6人いましたが、1人1つの工程を担当する形で役割を分担しました。

 

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 発芽率が良かったために苗が十分にあり、植え付ける苗は本当に状態が良いものを厳選して植えました。畑の横を流れる水路には、田んぼの時期もあって、水量が十分にあり、ジョーロに水をたっぷり汲んで、植えた直後の苗に水をたっぷりと与えることもできました。一工程ずつ、お互いを追いかけっこするように、みんなが畑を駆け回っていて、「良い状態で白大豆の苗を植えよう」というバトンを繋ぐリレー大会のようになっていました。
 この全工程同時並行作戦で、この暑い日差しの中でも苗は弱ることなく、掘り起こしたばかりの状態を保ったまま、畑に植え付けることができました。

 

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 午前で3枚の畑の植え付けを終え、午後からは少し移動して、残り1枚のコミュニティ畑の植え付けに行きました。メンバーは午前のメンバーど同じだったので、役割分担もそのまま引き継ぎ、同じやり方で進めていきました。わたしは午前と午後と、1番最初の工程である、苗の掘り起こしを担当しましたが、1日中、スコップで軽く掘り起こしてはあるものの、土の中から根を張った苗を掘り上げていたら、さすがに16時頃には人差し指が痛くなりました。

 でもきれいな苗を、根に土がついた状態のまま、そして根を切らないように慎重に掘り上げていくのが面白くて、また、わたしが掘り起こさないと、次の苗置きの工程を担当するまなかちゃんに届けることができないので、みんなで繋ぐバトンを切らさないように黙々と掘り起こし続けました。

 

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 ようやく1畝を掘り上げきったときには、小さな達成感がありました。

 午後には一層、団結力が深まって、サクションホースを使った水やりも2人体制のやり方が確立されていました。最後には苗が少し足りなくなって、うなぎ取り畑に取りに行くということもありましたが、結果的に全4枚の畑に厳選した良い苗だけ植え付けることができました。豆は株間が30センチと狭いので、畑の面積に対して植える苗の数も多くて、終わって顔を上げたときに、青々とした苗が畑一面にずらっと並ぶ光景を見て、こんなにもたくさん植えたんだと、自分たちで驚いて感動してしまいました。

 

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 今年の白大豆は高畝に植えたことと、担当者の子たちが育ててくれたきれいな苗のなかでもより状態の良い選ばれた苗のみを植え付けたことが、秋の収穫にどう繋がっていくのか、結果が気になります。昨年は全国的にも豆が不作で、なのはなも白大豆の収量が奮いませんでしたが、今年は貴重な豆がたくさん収穫できたら良いなと思います。

(るりこ)

 

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〈キャベツやサトイモの草取り、桃の袋がけなども行ないました〉