「速く、気持ちよく、美しくできるように」 みつき

5月29日

●草取りデー

 2日ぶりの晴れでした。
 青い空も緑の草木も鮮やかで、きらきらして見えました。2日ぶりなのにそう思えなくて、もっと長いあいだこの景色を見ていなかった、待っていたようだなあ、と感じました。

 今日は草取りデーでした。
 雨が降ってくれて、野菜が大きくなるのはうれしいけれど、雑草も大きくなっているのには、困ってしまいます。
 まずは太ネギの苗床の草取りでした。まだひょろひょろと細くて小さくて、太ネギとは言いにくい、太ネギの赤ちゃんです。一緒に抜いてしまわないように気をつけながら、みんなと慎重に手を動かしました。
 さとえちゃんが、「太ネギは鉛筆くらいの太さになったら定植をします」「いい質とスピードだと思います」とこまめに声かけをしてくれたり、最後に、「とても綺麗になって嬉しかったです」と話してくれました。
 草取りをしながらも、さとえちゃんのあたたかい声や柔らかい空気に癒されたし、嬉しかったです。

 その後からはニンジンの草取りに入りました。
 草を抜いていて「ああ、しまった」と感じたことがありました。
 前回に草取りをしたときに、ネキリムシ対策をしたほうがいいという話が出て、抜いた草をそのまま畝の上に広げて敷いておく、という方法をとっていました。しかし、やっぱりイネ科の草は強かったです。
 また根を張って、むっくりと起き上がって伸び始めていました。ニンジン畑に多いのはどうやら『メヒシバ』という名前の雑草かと思うのですが、かなりしぶといなあと感じました。
 区画によって草が抜きやすいところと抜きにくいところがあって、土が硬いところはなかなか草が抜けず、根が残ってしまいます。
 それと、晴れが続いて土が乾ききっているときは、「湿っている雨上がりの方が抜きやすいんじゃないか」と思っていたけれど、実際雨上がりに抜いてみて、「いや、そうでもないのかもしれない」とも思いました。『メヒシバ』は根はりが強くて、からからの乾いた土のほうが、ばりっと引きはがすように抜けるのかもしれないです。

 草取りが、もっともっと『速く・気持ち良く・美しく!』できるように、作戦を立て直したいです。
 今日はみんなが大変だったかもしれないなと感じて、次は玉ねぎホーのような道具を使ってみようと思います。抜いた草の処理も気をつけたいと思います。

 畝肩と畝間は三角ホーで草取りをして、畝肩と畝間は茶色の土に戻って畝がはっきりとわかる状態になりました。それでも「畑で伸びている緑色の葉はニンジンだけ!」という状態になるまでには、あともう少しです。今日は2畝の草取りが進んで、あと5畝残っています。
 前まではニンジンも小さくって、抜いてしまわないように慎重に慎重に草取りをしていたのですが、もう誰が見てもニンジンと分かるようになって……大きくなったなあ、と感じます。

 ニンジンの根をちらりと見てみると、もうオレンジ色になっていました。みんなの力を貸してもらって、みんなでニンジンを育てて見守っていけることが、とても嬉しいです。