5月13日(月)「『昔遊び』お楽しみ会の準備スタート & 展覧会へ向けて」

5月13日のなのはな

 桃の作業は、1日を通して、2巡目の摘果を進めました。前日から2巡目の摘果に入ったのですが、そのときにあんなちゃんが、「2巡目の摘果はできれば16日までに終えたいです」と教えてれました。硬核期に入るまでに3巡目の摘果まで終わらせなければいけないため、急ピッチで進めています。

 

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 この日の目標は、加納岩白桃と白皇の2巡目の摘果を終わらせることでした。朝食前の時間に摘果を進めていたときは、やんでいたはずの雨がまた降ってきてしまったのですが、その雨も朝食後にはやみ、お昼前になると太陽の日差しも見えてきて、作業しやすい気候になって嬉しかったです。

 今年の桃の、今の生育状況や、気候、環境をふまえて、あんなちゃんが、桃の品種やその樹の性質によって、そのとき、そのときでどれ程度の間隔で摘果していけばいいかを伝えてくれました。

 例えば、「清水白桃や白皇は生理落果があるため、開墾17アールの加納岩白桃の摘果を1だとすると、1.5倍くらい(20センチ間隔)で実を残して摘果したいです」というふうに、あんなちゃんが、その都度、数字で分かりやすく明確に教えてくれて、次の木に移るときも判断に迷わずに摘果を進められたなあと思います。
 桃の樹や実の状態を見て、瞬時に摘果する量を見極めるあんなちゃんが、本当に格好いいなと思いました。

 

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 1本の木に6~7人で集中して取りついて1本ずつ終わらせていくことで、進むスピードも速く感じたり、みんなで一緒に摘果の質も意識しながら進めていくことができて、最後まで集中して作業できた時間がとても楽しかったです。

 午後の作業時間を半分過ぎたころに、目標としていた白皇の摘果まで終わり、残りの時間で浅間白桃や清水白桃の摘果も進めることができました。なのはなにある約140本の桃の樹のうち、この日1日だけで、28本の樹の摘果をすることができ、そんなにも摘果していたとは思っていなかったので、すごくびっくりしました。今日1日、みんなと集中した空気の中で良い作業を進められてうれしかったです。

 

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 今の手入れが今年の桃の収穫へつながっていることをイメージして、明日からも良い作業ができるように頑張ります。

(よしみ)

 

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 カレンダーでは、母の日は終わってしまったけれど……。なのはなでは『母の日のお楽しみ会』の開催が決定しました!

 あゆちゃんが持ってきてくれたのは『岡山県につたわる遊び』という本でした。
 そう、今回のテーマは「昔遊び」。いくつかのチームに分かれて、現代では忘れられつつある、昔ながらの遊びを調べ、お互いに企画し、みんなで遊びます。

 

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 わたしは『かごめかごめ』の遊びを担当することになりました。
「かごめかごめ、かごのなかのとりは……」
 という歌が象徴的だけれど、いざみんなで遊びを調べてみると、びっくり。
「『いついつでやる』じゃないの?」「えっ、『いついつであう』だと思ってた!」
 地域によって歌の歌詞が違っていることを知りました。

 次に、ルールを調べてみても、びっくり。
 鬼が自分の後ろに立っている人に『ネコ』と言って、後ろの人は「ニャーニャー」と鳴き声で答えます。この声をヒントにして、後ろに立っている人を当てる、というルールがあるそうです。
 わたしが子供の頃やっていたときは、何もヒントもなく、すぐに後ろの人を当てていたような記憶がありました。
「へえ、こんな遊びだったんだね!」
 みんなで頷きながら、もう一度子供遊びを思い出しているだけでも、楽しかったです。

 

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 じゃあ、実際にゲームを試してみましょう!
 チームのみんなで、体育館で『かごめかごめ』をやってみました。
 鬼の数はどうするか、後ろの人を当てられるようにヒントを設けるのか? どうしたら、なのはならしく、もっと楽しく子供遊びができるかな?
 そして、心にはいつもお母さんの笑顔を思い浮かべていました。大好きなお母さんに、感謝の気持ちを伝えたい。子供の頃は数人でやっていたけれど、なのはなは大家族。当日は、きっと体育館に大きな円ができるはずです。大好きなお母さんを、かこめかこめ!

 

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 そのほかの遊びも、懐かしさを感じるものばかりです。鬼ごっこ、花いちもんめ、ゴム跳びなど、他のチームのみんなが試しに遊んでいる様子も見かけました。
 リビングで話し合いをしていても、ときどき「誰か、一緒に体育館で遊びませんかー!」と声をかけにやって来る子も居ました。まるで子供の頃に「このゆびとまれ」をやったときのような、心がうきうきするような嬉しさが広がりました。

 

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 苦しくて、悲しくて、心を汲々とさせてきた。自由にのびのびと遊んだりすることができなかったわたしだから、もう一度子供に返って、なのはなのみんなと過ごす時間は、本当にきらきらとしていて、何もかもがまぶしくて鮮やかです。

 そんな喜びを教えてくれたお母さん。
 お母さんの子供であるわたしたちから、お母さんへの『ありがとう』を伝えられる、とびっきりのお楽しみ会になりますように。

(みつき)

 

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 オープニングセレモニーとなるギター演奏の練習、出品させていただく版画作品の制作。5月25日から開催される展覧会『それぞれの景』へ向けて、準備を進めています。この展覧会は、毎週アコースティックギターや木版画を教えてくださっている藤井さんが開かれる、写真、木版画、陶芸の4人展です。4人展ですが、私たちも、藤井さんの木版画教室のメンバーとして、展覧会の一角に版画作品を飾らせていただけることになりました。

 

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 ギター練習では、5月25日のオープニングセレモニーに出演するメンバーで、演奏曲を何度も合わせました。
 曲目は、『流星』『タイムトラベル』、さやねちゃんがソロで弾く『ナユタ』、そして『奇跡の山』。これらの曲は、今までにウィンターコンサートの劇中で演奏しました。けれど、1曲を通してフルバージョンで演奏するのは、今回が初めて。アコースティックギターのみでの演奏会、という機会も、初めてのことです。

 1曲ずつ合わせながら、今までにないほど、心行くまでギターを演奏できることを感じました。どの曲も、宇宙や、自然、という壮大さが感じられる曲。
 透明な心で、勇気を出して、今できる精一杯で音を前へ。5人のメンバーでアコースティックギターを奏でると、大きな宇宙の流れに溶け込んでいくような感覚がしました。今回は、お客さんはいなかったけれど、お客さんに聴いてもらう前提で、5人でどこまでも真剣に、演奏を紡いでいきました。
 そのことが嬉しくて、少し、涙が込み上げてきました。自分から離れて透明な心で、伸び伸びとギターを演奏できる喜びを、感じました。

 

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 まだまだ演奏は粗削りで、もっと高いレベルがあることを感じます。まえちゃんが先頭に立って、みんなを引き上げてくれていることも、感じました。
 それでも、今の私たちの演奏はきっと、展覧会にいらっしゃる方々、展覧会に携わる方々にも、私たちが、藤井さんに教えていただくギターのことを、心から大好きということが、伝わるのではないかと思います。
 本番までの残り時間も、一緒に演奏するメンバーと何度も合わせて、いい演奏に繋げたいです。

 

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 夜には、月曜日だけれど藤井さんが来てくださり、特別に版画教室がありました。次の木曜日の夜に作品を完成させられるよう、大詰めの時間です。

 私は最終工程の、刷りを行いました。はじめに一度、藤井さんのお手本の刷り方を見させていただきました。
 道具の扱い方、作業の手順、水や絵の具の量、スピード感、見当の当て方、ばれんの当て方……。藤井さんのお手本を見させていただき、刷りの工程のイメージを持つことができました。

 

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 刷りは、水や絵の具の加減、ばれんの当て加減、時間……全てが作品に影響します。とても緊張するけれど、思い切って紙を板に当てて、刷っていきました。

 藤井さんのお手本を見たおかげで、前回、試し刷りしたときより、ずっと作品らしいものを刷ることができました。後は、最後に入れる墨を、くっきりと入れれば良くなると思います。

 刷りはかなり難しくて、神経を使います。でも、今まで進めてきた段階が、初めて一つの作品に結びつく工程。筆で描いた下書きとは違った、味わいのある版画らしさが作品に出てきました。刷ってみて、予想とは違う味わい深さが出ることもあり、どこまでも奥深くこの工程を追求していけそうな気持ちがしました。

 

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 けれど、今は展覧会へ向けて作品を完成させなければいけません。残っている版画教室の時間は、約2時間です。
 ひとまず今回の時間で、作品の完成が、確実に見えてくる段階まで来ることができました。他のメンバーも、つばめちゃんが作品を完成させて、完成の目途がみんな、立ってきました。
 かなりギリギリになってしまったけれど、どうにか間に合いそうです。

 展覧会、という一つの大きな目標に向かって走っていけることが、楽しくて、ありがたいなと感じました。

(りんね)