4月23日(火)「秘密基地とキャンプサイトの下見へ & アコースティックギター教室の夜」

4月23日のなのはな

 山小屋キャンプの当日が、近づいている! 4月27日から2泊3日で行うキャンプに向けて、段取りや準備を急ピッチで進めています。
 秘密基地づくりの実行委員は、この日、制作のチーム、材料、基地を建設する場所などを、お母さんや須原さん、あゆちゃんと相談して決めました。

 

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 下見のため山小屋へ行くと、駐車場に立っている梨の木からは白い花びらが少しずつ舞い降りていました。すでに、アスファルトの地面は雪が積もったように真っ白です。
 山小屋のオーナーである盛男おじいちゃんは、この梨は2本の枝が寄り添うように伸びているのが、なのはなのお父さんとお母さんのようで、切るに切れないんだ、と、おっしゃっていたそうです。

 

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〈車のフロントガラスにも、雨粒のあいだに、花弁がやさしく載っていました〉

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 山小屋前から、より深く山へとのぼっていく道は、雨と土のにおい、涼しい空気に満ちています。ここがキャンプサイトになり、そして秘密基地づくり、新聞紙ファッションショー、ウォークラリーなどの会場になります。お母さんに見てもらいながら、テントや基地の配置を決めることができました。

 

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〈基地やテントをたてる場所に、目印を置いてまわりました〉

 

 キャンプ2日目に行う「料理の鉄人」で使う七輪を数えたり、テントの部品もチェックしました。
 打ち合わせをしていると、頬に、ちくりという感触。もう、蚊も飛んでいるんだな。

 

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(古吉野なのはなでも、制作や準備が進みました)

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 他にも、ウォークラリーの道中に登場する数々のブースの準備や、有志が出演するライブのリハーサルの段取り……キャンプだけではありません。畑では種まきや定植、支柱立て、田んぼと播種の準備、桃の摘果など、やりたいことは目白押しです。畑も遊びも、全力、てんてこ舞いですが、楽しんで着実に、成長の機会にし、この先の季節に繋がる、良い時間にしていきたいです。

 

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 この日は火曜日で、夜にはアコースティックギター教室がありました。最近、ギター教室に新しいメンバーが何人も増えて、大勢のメンバーと、図書室で集中して練習する、この2時間が、毎週、とても楽しいです。

 5月25日から、藤井先生が開催・出品をされる展覧会があり、そのオープニングセレモニーとして、ギターの演奏をさせていただけることになりました。全員で演奏する曲は、『流星』『タイムトラベル』『奇跡の山』があり、発表に間に合うように、みんなと練習を積み重ねています。

 

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 同時に、5月の母の日に向けて、『mother』という新曲も練習しています。この日、私は主に、『mother』の練習を進めました。

 押尾コータローさんの作られたこの曲は、バラードで、テンポもなだらかで、とても奇麗な曲です。初めて聴くときには、簡単そうに聞こえるけれど、楽譜を見てみると、高度な技がたくさん出てきていて、記号も多く、弾けるようになるまでの道のりが険しいことを知り、驚きました。

 記号を一つひとつ解読するのは難しかったけれど、暗号を解いていくような作業が、とても楽しいなと思ったし、1回読むことができたら、これまで読めなかったところが、スルスルと分かるようになって、嬉しかったです。『mother』の楽譜には、左手の指使いまで細かく丁寧に書かれていることが分かり、練習も始めやすく感じました。

 

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 TAB譜の中で、ひし形の付いているところがあります。これは、ハーモニクス、という奏法を表しています。この曲で、初めてハーモニクスを弾くことができるようになりました。ハーモニクス音は、弦を押さえるのではなく、弦の特定の位置に軽く触れてピッキングすることで出せる音です。弦に触れるだけでも音が出るのが驚いたし、ハーモニクスをできるフレットも限られているのだと知って、面白いなあと思いました。

 

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 また、×印の付いている音符があり、これはネイルアタックだと知りました。弦にデコピンをするように、右手の爪で弦を叩きます。
 これ以外にも、スライドや、ビブラートや、色々な技法が曲中にたくさん盛り込まれていて、それらを駆使するのがとても難しいし、練習する箇所は次々に出てきます。練習に飽きなくて、もっと良く、もっと奇麗な音が出せるように、と試行錯誤するのが、楽しいです。

 

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 最後には、みんなで発表会に向けて、『奇跡の山』を合わせました。

 合わせた後に、藤井先生が「出来る限りの大きな音で弾いてみよう」と話してくださりました。
 間違ってもいいから、とにかく大きな音を出してみる。簡単なようで、かなり勇気の要ることだと感じました。これまでは失敗した音を出すのが怖くて、臆病になっていたけれど、潔い気持ちで大きな音を出すと、これまで以上に弾きやすくなったし、自分の音も、他の人の音も、はっきり聞こえる、角のある演奏になりました。

 

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 発表会までの日数が迫ってきて、みんなと合わせられる回数も限られているけれど、これからも一回一回の練習の時間を大切にして、中身の濃いものにしていきたいなと思いました。

(りな)