「みんながいたから」 ほし

4月21日

 みんなが走れました。
 42.195キロを、5時間18分8秒で完走できました。
 走り始めた時から、走り終わるまで、もう走れないかも、立ち止まりたい、と思う瞬間は一度もありませんでした。
 応援組のみんなが至る所にいてくれたり、沿道の方が応援してくださっていて、そのことが私の足を進ませてくれました。

「頑張れ!」「いいペースだよ」と笑顔で応援してくれていて、一人で心細い、寂しい、という気持ちになったことは、一瞬もありませんでした。
 今日は、今まで一番、足に羽が生えたように、軽く走れました。
 最後の2キロくらいは、すごく足が痛かったけど、ゴール地点にお父さん、お母さん、みんながいる、ここまでみんなに守られてやってきたんだ、と思うと、走る足は止まらず、最後まで走り続けることができました。

 沿道の方も、「おかえりなさい」、「あと少し」と声をかけてくださって、そのことに涙が出そうでした。
 自分を捨てる、とは、自分のマイナスな部分を捨てて、未来のまだ見ぬ誰かのために進み続けることだと、走りながら思いました。

 今日までの過程も、みんなと一緒だったから、超えてこられたものでした。
 ランニング中の楽しいお題回しなど実行委員さんの工夫や一緒に走るみんながいて、その中だったから、掬い上げてもらって、自分の壁を壊せました。
 かつて1キロ走るのに、20分かかっていた私が、5時間少しでフルマラソンを完走できました。
 それは、自分の力ではなくて、本当に、みんなのお陰です。
 いつでも、みんながいたから、私は、走り続けることができました。
 本当に、みんなに感謝しています。

 本当に、みんなと走ったフルマラソンでした。
 いつかのお題で、みんなでフルマラソン完走を、お父さん、お母さんにプレゼントしたい、とみんなと言っていたのが、実現しました。