「フルマラソン大会当日!!」 ももか

4月21日

〇フルマラソン大会当日!!

 1月からフルマラソン大会に向けて、あけみちゃん、まちちゃん、まなかちゃん、実行委員と皆と毎日フルメニューをしてきて、毎日を楽しく、そして毎日を確実に積み重ねて来て、そんな皆の姿を見てきて、始めは一緒に走らせてもらっていて、「今日、絶対に皆、完走出来る」そう始まる前から強く感じていました。

 最長でもなのはなコースしか走ったことがないし、私の出るミニマラソンは4.2キロで、みんなの走る42.195キロは完全に未知の距離です。朝5時に起きて、車で移動して、お弁当を食べて、仮眠して、どんどん時間が10時に近づくに連れて、車内にも緊張感が出てきて、皆が口々に「緊張してきた……」といっていました。緊張も勿論あって当然だし、それでも皆が前を向いていて、「みんなの中で精いっぱい頑張ろう」どこまでも謙虚に、誠実に、これから始まるフルマラソンに向っていく姿、走り始める前からもうその姿がかっこよく見えました。

 ゼッケンをつけ合い、準備体操をして、皆がフルマラソンスタート位置に尽きました。そこから飛ぶように時間が流れ、あっという間に開始時間に。
 2分前、1分前、そしてスターターピストルの合図で、みんなが一斉に走りだしました。ノースリーブに短パン、いかにも走り込んでいるだろう男性の方や、着ぐるみなどのコスチュームを来た方と、色々な方が居ました。その中になのはなの皆がいて、みんなが満面の笑顔で手を降って、走り始めていて。そこには、光がキラキラさしこんで見えて、とにかく私は全力で「いってらっしゃーい!」を伝えました。全力で手を振って、皆を見送ります。その時、まだスタートなのに、笑顔で走りだすみんなが物凄く尊くて、涙がこみあげてきました。直ぐにみんなの走っている所に行きたい、応援しに行きたい、その気持ちが大きくなりました。

 けれど、私たちはミニマラソンを走ります。精いっぱいで走ります。走り切ってから、みんなの所に向いました。
 車でみんなの走っていたコースをたどるように、昇っていき、かにちゃん、なっちゃんたちと応援するにベストな位置に車をとめて、なのはなのみんなが通るのをいまかいまかと待ちながらも。ランナー一人ひとりをとにかく私たちの出来る全力で、精いっぱいで、「頑張ってください!!」とこれ以上にないくらい拍手をしながら、伝えます。一人ひとり、どんな方も、それぞれの精いっぱいで今に向っていて、全身全霊で向かっていて、きっと言葉も出すのが大変な位なのにも関わらず、私たちの言葉に応えて「有難う!!」と笑顔で手を降り返して、走っていかれていて。私たちまで、物凄く言葉にならないくらい、たくさんのパワーをもらいました。

 それから少しして、ゆきちゃんや、卒業生のさきちゃん、それから、りなちゃんやななほちゃん、よしみちゃんたちと、続々となのはなの皆が走ってきて、「〇〇ちゃーん! 頑張れー!!!」って伝えて、「かりんとうやチョコいる?」って聞いたら、かりんとう欲しい! といったりして、そばまで来て笑顔で受け取って、手を降ってまた走っていって、その時、皆の顔を見ると、顔がりんごのように赤くなっていたり、汗で顔に水滴が沢山ついていたりして、改めて本当にここまでもずっと走っていて、それでも笑顔を向けてくれて、本当にかっこよくて……。

 それからもずっと応援をして、車に乗ってからも窓を空けて応援して……少しでも、ランナーの力になりたい。走る力になりたい。その思い一心でとにかく思いを伝えました。

 最後の最後まで、みんなが力をふり絞って、走り続けていました。そろそろ一番のゆきちゃんがゴールする、というところで、私たちはゴールであるグランドに移動して、みんなを待ち構えした。

 それから少しして、グラウンドにゆきちゃんの姿が見えました! いつまでも笑顔で、軽々と走るゆきちゃん、グランドを一周してゴールテープをきったゆきちゃんの笑顔が物凄くキラッキラしていて、「楽しかった!」という気持ちがあふれ出て見えました。

 それから、りなちゃんが42キロ走って来たとは思えない速さで軽々と、グランドに入り、ゴールテープを勢いよく切っていたり。そしてななほちゃんも飛ぶように走って、飛び跳ねるようにゴールテープを切っていたり、次々になのはなの皆が42.195キロを完走していました。

 私はその後、なっちゃんとグラウンドの外の最後の上り坂の所で、後の皆を待ちました。走ってくる一人ひとりに「おかえりなさい! 後少しです、ファイトです!」と言葉をかけたり、遠くから走ってくるオレンジ色のゼッケンを付けた皆の姿がないか、目を凝らして見つけ。オレンジ色のゼッケンが見えた! となったら、走りかたと服装から誰かを判断し、「〇〇ちゃーん!! おかえりーー!」と、なっちゃんと全力で手を大きく振り、迎えました。

 そして、見えたら、グラウンド入口にいるお母さんに「〇〇ちゃんが帰ってきました!」と叫んで報告し、皆がお母さんとハイタッチをし、最後、お母さんがお父さんに電話で報告し、一人ひとり、確実にゴールへ見送りました。

 なっちゃんと、走っている皆が書かれた名簿を見て、誰が帰ってきて、まだなのはだれなのか。というのを何度も確認して、皆を「頑張れっ……」と祈るような気持ちで姿が見えるのを待ちました。

 フルマラソン制限時間の6時間になってしまうまで、残り数分。というとこで、まだ帰ってきていないメンバーが数人いました。けれど、絶対にみんなだから大丈夫。皆がいるから、これまで積み重ねて来た過程があるから大丈夫。そう信じることが出来ました。だから絶対に大丈夫。絶対にみんな帰ってくる。

 そして、最後の最後までみんなが懸命に走って、最後、なるちゃんといよちゃんもグランド前まで到着して、みんなで一緒になって走って、ゴールでみんなで迎えました。

 もう上手く言葉に出来ないのがもどかしいくらい、本当に本当に本当にみんなが尊くて、かっこよくて、みんなの姿から生きる力、希望を、たくさんもらいました。みんなで喜び合って、抱き合って、みんなの中で懸命に誠実に、マラソンに向う姿が、本当に綺麗でした。それに改めてみんなのことが大好きで、かけがえのない存在で、仲間だなと思いました。

 本当にみんなお疲れさまでした。みんなのことが大好きです。

 今日は、15歳最後の日だったのですが、本当に最高の日で、みんなからたくさんパワーをもらって、吸収して、明日からまた1年、新たな気持ちでスタートダッシュを切りたいです。

 もっと詳しくは感想文にかきたいと思います。読んで下さってありがとうございました。おやすみなさい。