4月10日のなのはな
今月末にある、山小屋キャンプに向けて、制作物の作成が始まっています。
私は今回、初めて、須原さんに教えて頂きながら制作をさせてもらいました。
今回のキャンプのテーマは「昆虫」!
盛男おじいちゃんの森が、虫の楽園になる予定です。
前回のテーマ「恐竜」のように、非日常の世界で、たくさんの昆虫たちに出会えたらいいなと思います。
まだ内容は秘密なのですが、籾すり機小屋では、着々と準備が進んでいました。
最初に、縮小図から大きなベニヤ板にパーツの輪郭を書き写す方法を、須原さんに教えて頂きます。
私は計算や数字にすごく苦手意識があったのですが、一つひとつ、やり方を教えてもらって分かっていくことが出来て、とても嬉しかったです。
最初は、なかなか慣れなくて、とても時間がかかったのですが、須原さんや、よしみちゃんが、何度も声をかけてくれて、1つ、写し取ることが出来ました。
なおちゃんと一緒に作業していたのですが、だんだんと役割分担が出来ていくことでやりやすくなって、2つ目を写す作業は、1回目の半分以下の時間で終えることが出来ました。
須原さんがお手本で見せて下さると、さらさらさらっと、あっという間に直角が取れたり、線が引けたりするのですが、私がやると、全然思うように道具が使いこなせなくて、びっくりしました。
次に入るときには。手早く綺麗な仕事に近づけるように頑張りたいなと思います。
外では、よしみちゃんがパネルをジグソーで切ってくれていて、機械を使いこなしている姿が格好良かったです。
これからキャンプに向けて準備していく時間が、本当に、とっても楽しみで、自分に出来ることをしっかり進めていきたいです。
(まなか)
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今年の、桃の人工授粉が終わりました。
なのはなファミリーで育てている桃の品種のなかで、「おかやま夢白桃」「浅間白桃」「川中島白桃」は、自家受粉をできません。そこで、「はなよめ」の花から花粉をもらい、濃いピンク色に着色された増量剤と花粉を混ぜた粉を、雌しべにつけていきます。梵天、という綿毛に一度花粉をつけると、60~80回、雌しべにつけることができます。
チョンと触るだけで花粉がつくので、1本の樹にかかる時間は、大きさによって違いますが、それほどかかりません。
スムーズにどんどん進んでいくことが、とても楽しく感じます。
けれど、どの花に花粉をつけて、どの花がまだできていないか、ついているか、ついていないか、見ただけでは分からないので、とても真剣に集中して行わないといけません。
この枝はどうやって花粉をつけていくか、ルールを決めると、より、やりやすくなります。
どの枝も、花がついている位置が違うので、この枝はこういうルートにしようだとか、毎回、試行錯誤できることも、また面白いです。
頭の中で数を数えながら、どこができているか把握しながらやるので、かなり神経を使います。
1本の樹が終わるごとに達成感も感じられ、次の樹ではもっと効率よく、なおかつスピード感も持とうという意識が、やるごとに強くなるます。
そして人工授粉が終わると、次に、今年初めて摘花をしました。摘花は、基本的なやり方は、摘蕾の2巡目と同じです。
やり方は同じでも、(蕾を落とす)ことと、(花を落とす)ことでは、まったく違った感覚でした。
桃の花に囲まれて花を落としていくのは、一見、優雅でシンプルな作業に見えますが、これも思った以上に集中が必要な作業です。
良い実がつくように、だいたい10センチ間隔で花を落としていきます。
葉芽は落とさないように注意します。花びらで葉芽が隠れている場合もあるので、慎重に、加減をしながら行います。
ある程度のスピード感も大切ですが、この摘花で桃の実がつく位置、などがおおよそ決まっていくので(まだ摘果もありますが)1つひとつの工程が、とても大事な作業です。
やり始めはとても緊張していましたが、だんだん、良い実がつくようにどこに残すべきか、考えながらやっていくことが楽しく感じました。
摘花は蕾と違って、作業できた枝と、まだしていない枝の違いが、見た目でわかりやすいので、確実にすることができて、とても気持ちが良いです。
ふと気づくと、夕方5時になっていました。あっという間でしたが、それほど集中して、夢中になれる桃作業がとても楽しかったです。
(すにた)