4月9日(火)「伝えたいこと、込める願い ―― 東京でのステージへ向け、リハーサル ――」

4月9日のなのはな

「あなたと同じ苦しみを、同じように苦しんでいる人がたくさんいるのです。その人たちが生きられる道を、自分の手で切り拓いていこうと、そう思うことなのです」
 ウィンターコンサートで演じた、ジャンヌ・ダルクの台詞です。

 どんな時もそうだけれど、今回は特に、いつもと違う状況です。緊張もするし、不安もあります。でも、どんな時も、目的や私達の伝えたいこと、伝えていくべきこと、表現したいこと、それは変わらないです。

 

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 今月の14日に、東京の杉並区高円寺氷川神社で行われるお祭りに、出演をさせていただくことになりました。長距離移動や、行ったことのない現地やお祭りの状況をイメージしながら、楽器の積み込みの練習や、PAも含めたセッティングの練習、ダンスの場ミリなど、古吉野で出来ることはしてきました。

 夜は、日中にお仕事へ行っているメンバーも帰ってきてくれて、衣装を着ての、直前のリハーサルを行いました。実際の会場を想定した着替えスペースをつくり、そこでの早着替えなども、当日と同じようスタンバイ。限られたスペースと時間での早着替えは、少し混乱もしたけれど、仕組みなどを統一し、以前よりもスムーズに行うことが出来ました。

 

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 1曲目は、『ザ・グレイテスト』です。前回のリハーサルでは、表情がシリアスすぎてしまい課題が残っていた曲でした。今回は、なのはなファミリーのステージの1曲目として、コンサートのジャンヌ・ダルクの台詞のように強く、希望を持って前進していき、仲間を増やしていく魅力ある人として、表現したいと思いました。

 

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 曲が終わると、舞台裏では早着替えが行われ、次々に曲が進みます。急ぎつつも確実に着替え、気持ちをつくって次の曲に向かいます。その間は、あゆちゃんがMCでつないでくれています。

 『オテア・ルミア』では、なおちゃんに助けてもらいながら修繕した冠を、今日、初めて実際につけて踊りました。嬉しかったのですが、途中で冠が取れてしまうという、ハプニングもありました。とても悔しかったけれど、改善が必要だということを実際に確認ができてよかったです。なおちゃんも一緒につくってくれた冠を、いい形で皆の表現の一部として活かせるように、最後まで工夫をしていきたいと思いました。

 

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 リハーサルが終わって、あゆちゃんから、「あるべき音、リズムをイメージする」「大きく表現する」ということを教えてくれました。ダンスも同じだと思いました。初めての場所や、状況で戸惑うこともあるのかもしれないです。でも、小さくならずに、自分たちが訴えたいこと、使命や誇りを強くもって、何をどう伝えたいか、自分の中ではっきりと持ちたいと思いました。

 

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 今、なのはなで教えてもらっている利他的な生き方や、お父さん、お母さん、皆でつくってきている、摂食障害から回復する過程や答え、それを求めている人は、本当にたくさんいると思います。だからこそ、私達の表現が、同じように苦しんでいる人達の生きる力や、答えをみつけるキッカケにつながってほしい、ただその強い祈りのようなシンプルな願いがあります。

 

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 本番まで、残りの時間は短いけれど、なのはなで応援してくれているみんなの分も、しっかりと伝えられるように、準備や練習を最後まで頑張ります。

(あけみ)