【マラソン日記】「4月8日 りな ―なのはなコースの景色を楽しみながら―」

marathon-nikki

 

4月8日 りな

「 なのはなコースの景色を楽しみながら」

 

 
 フルマラソンまで、あと2週間を切りました。フルメニューも、最長コースのピークは越えて、これからは少しずつ走る距離も縮まって、本番に向けてコンディションを整える段階に入りました。今日は、個人走でなのはなコースを走りました。

 あれだけたくさん、みんなとなのはなコースを走ってきたけれど、もう、今日を含めて2回しか、なのはなコースを走れないのだなと思うと、寂しく感じました。あっという間に本番に近づいたような気がしました。
  
  
 カンカン照りではなかったので、とても走りやすく、足も軽く感じました。スタート地点では、古畑の桃の花が満開で、古吉野なのはなから下りる下り坂では、レンギョウや雪柳が満開で、桜までも花吹雪を浴びせてきて、本当に景色が綺麗だなあと思いました。

 どこを見ても、春の花が満開で、でもこの光景は、一瞬だけのものなのだろうなとも思えて、少し切なく、儚くも感じました。ずっと満開であってくれたらいいのに、散らないでほしい、という気持ちになりました。桜の木の下を走る時、一面に広がったなのはな畑のそばを通るとき、この景色を目の奥に焼き付けました。
  
  
 実行委員さんが、走ることを楽しめるようにと、なのはなコースの中にある、いくつかの「隠れ〇〇」を教えてくれました。それが、どこにあるのかと、探しながら走っていると、色々なときめく発見があって、走ることがとても楽しく感じました。

 例えば、なのはなコースには、7,8か所ぐらい、つくしが生えている場所があります。
 頭が真ん丸で、草に紛れてにょきっと伸びている姿が、とても可愛いなと思います。また、五色椿が咲いていたり、白いタンポポを見つけたり、なのはなの周りには見られない植物もたくさん見つけます。
  
  
 個人走だけれど、前にも後ろにも、なのはなのみんなの姿が見えて、元気をもらいました。本番は、42.195キロという、走ったことのないぐらいの未知な距離で、不安な気持ちがあるし、誰かが伴走してくれるわけではなくて、自分で自立して、ゴールまで走り切らないといけません。

 でも、これまでみんなとフルメニューを積み重ねてきた過程があったり、一緒の目標に向かう仲間の存在があるから、心細くないし、むしろ、私もみんなの一部となって走り切りたいなと勇気が湧きます。そう思えるようになったことが嬉しいし、みんなから、身体以上に、心を成長させてもらえたなと思いました。
  
  
 なのはなコースを走っていても、本番を意識して走ることを心掛けました。津山加茂郷フルマラソンのコースも、とても景色が綺麗だけれど、同じぐらい、なのはなコースの景色も綺麗だなと思います。そう思いながら走っていると、清々しい気持ちになりました。
  
  
 最長コースを走った時に比べ、ゴールがあっという間に感じました。でも、目標とする先は42キロの地点で、先は長いけれど、本番までの残りの期間も真摯に向かっていきたいです。
  
insert