【マラソン日記】「4月5日 りんね ―― 時速8キロで誠実に走る ――」

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4月5日 りんね

「時速8キロで誠実に走る」

  
 石生、なのはな、梅の木、14.2キロ。マラソン練習で最も長距離となるコースを、今日も走りました。このコースは2日目ですが、今日で最後。これからピークアウトして、フルマラソン当日へ備えていきます。
 今日が正に頑張り時でした。けれど、今までの積み重ねがあるからか、大変さよりも、走る楽しさの方が多く感じられました。
  
  
 古吉野の玄関を出ると、しだれ桜の花びらが散った道路を通り、花壇に咲くチューリップやムスカリ、水仙、満開のモクレン、シデコブシという春の花を見て、長い道のりへと出発します。

 石生の坂を上りきると、開墾26アールの桃畑が、濃い桃色の花を咲かせて迎えてくれました。白皇は満開。清水白桃も、蕾の中で花が咲いている様子が、なんともかわいらしい。みんなとお花見できる日が間近なのではないか、と心が弾みました。
  

  
 梅の木コースの坂への曲がり角にある、源平桜。先日の雨が降るまで、花の中でも一番固く蕾を閉じていたと思っていたけれど、今日は零れるような蕾を膨らませ、数輪の花を綻ばせていました。1本の木に、濃いピンクと白の2色の花が咲いて、不思議だけれど、とても華やかでかわいらしく、今年も見られることが嬉しいなと思いました。

 花盛りの景色を味わいながら、時速8キロほどのペースで地道に走って行きました。このペースだったら、足に負担がかかりすぎず、体力も保たれて、長距離でも走り続けられると思いました。少し意識的にスピードを抑えて、確実に走り続けられるペースを、保つようにしました。
  
  
 下町川では、お散歩やお花見をされている方々とすれ違いました。ご夫婦で春を楽しんでいる方も2組出会いました。地域の方から、「応援してるよ」「頑張ってね」と声をかけていただき、とても嬉しかったです。

 今日は、コースを走りながら、ずっとりなちゃんと、ななほちゃんがカメラで撮影をしてくれていました。
 私の隣ではりなちゃんがハイペースで走って先回りをして、今の花盛りの景色を逃さないよう、というように、写真を撮り続けてくれました。そんなりなちゃんの、湧き水のようなエネルギーや、優しい心遣いが、素敵だなと思いました。
  
 マラソン練習、ピークとなるコースを、無事に走り切ることができました。
 走っていて、これまでの積み重ねで、落ち着いて時速8キロのペースを保てば、きっと身体は走る力があるだろう、ということが分かりました。これから先、大切なのは気持ちの面だと感じます。
  
  
 フルマラソンは、驕りを持たずに誠実に走れば、きっと走り切れる。そしてその先も、きっと走り続けていくことができるだろう。なのはなファミリーの流れに乗って、夢に向かって、仲間と一緒に。

 みんなに対して、自分に対して、普段から肯定的で前向きな気持ちを強く持って、フルマラソンを楽しく乗り切っていく心の土台を作れるように、頑張りたいです。
  

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