4月4日のなのはな
4月から5月にかけて移動性高気圧が本州を覆い、日中はよく晴れるけれど、気温が低く夜になって放射冷却が激しくなるといわれています。このような時は、霜が降ります。
今、古吉野の古畑や開墾26a畑……、桃の畑では開花が次々と進み、色づきはじめています。とても可愛らしくて、綺麗な花をみて心が躍る気持ちと、霜対策への緊張を感じます。
桃は今、低温に対する抵抗性が最も弱く、霜が花にあたると、花の命が終わってしまうともいわれています。子房が傷つくと変形果にもなってしまうという、デリケートな時期です。
なのはなでは、霜対策は燃焼法と言われている方法で行っています。一斗缶に燃料や資材を入れて、夜間に燃焼させ続けて、その気温そのもの上昇と、熱によって空気を動かすことの2つの効果で霜から桃を守る方法です。
今までお父さん、あんなちゃん達が作ってきてくれたやり方で、資材の配合、夜の見回りのシステム、など、今までの積み重ねでやり方が確立されています。
この日は、その霜対策に向けて、草刈りや、一斗缶の準備などを行いました。今年は、あんなちゃんから一斗缶の量を増やしたいと教えてもらいました。私は、そのための一斗缶をつくる作業をしました。一斗缶の蓋をディスクグラインダーで切断して、作業を行う人の手が切れないように、金づちで縁をたたき、かえりを潰していきました。
短い時間の作業でしたが、今ある空いている一斗缶を、すべて霜対策用に加工することが出来ました。
どうか、霜から桃を守れますようにと、祈る気持ちです。
(あけみ)
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夜には木版画教室があり、藤井さんに教えていただきながら制作を進めました。
日本人形や、ふんわりとしたウズラなど、作品を刷りはじめている子もいます。絵の具の濃さ、ばれんで擦る力加減など、同じ板でも、少しの条件の違いで、異なる絵が生まれます。良い絵が刷れるまで、難しくも楽しい、試行錯誤を重ねます。
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勝央町公民館にて、勝央町三味線教室の体験会が開かれました。
津軽三味線奏者として世界的に活躍されている福居一大さんが、これから定期的に講師をされる、この三味線教室では、勝央町の伝統的な『勝央音頭』の演奏を学んでいきます。
勝央音頭保存会の一員でもある、私たちのなかからも、これから三味線を学ぶメンバーが出席しました。
この日、教室のはじめには、福居一大さんによる、津軽三味線の、大迫力の演奏が披露されました。そして教室の後半では、三味線と撥の持ち方や、演奏の基本を教えていただきました。
勝央町のお祭りなどでも大切な勝央音頭、その演奏を受け継ぐ一員として、1回1回の時間を大切に、真摯に練習に向かっていきます。