4月2日のなのはな
育苗ハウスとなっている吉畑手前ハウスから、1059株のキャベツと、1800株の水菜が、畑に旅立ちました!
午前中は、まえちゃんとももかちゃんと、根切り虫対策用の草を草刈機で刈って、いくつもの小さな山にしておき、12時30分からは、キャベツが植わる崖崩れハウス前下畑の畝に、50センチ間隔で植穴を掘り、午後から予定している定植作業に向けて、できる準備を進めていきました。
昨日から「水菜とキャベツを雨前に植えたい……!」とまえちゃんと話していたので、今朝、目が覚めてからのわたしの脳内は、いかにスムーズに定植作業を進めるかでいっぱいになっていて、それが楽しみなような、ちょっと緊張するような、ドキドキした気持ちで過ごしていました。
午後になり、あけみちゃんとさくらちゃんがキャベツチーム、まちちゃんとわたしで水菜チームとなって、定植作業を進めていきました。
水菜は今回、200穴のトレー9枚分を蒔いたので、いつもよりやや小さめ、しかし、とても元気な苗で、生育の揃った水菜のセルトレーを見ていると、畑に植えても、元気に育っていく様子がイメージできて、やる気がわきました。
畑に行く前にまえちゃんが、まえちゃんの「こうしたらどうか」と思っていることを話してくれて、その中に、「水菜が植わる3条に米ぬかでラインを引く」という作戦がありました。
わたしは野菜を植えるとき、いつも(まっすぐ植えたい)と思うのですが、なかなか向かいから進んでくる人とまっすぐ繋げるのは難しく、どうしたらいいんだと思っていたので、まえちゃんのプランを聞いて、ぜひやってみたい! と思いました。
畑に着いて、みんなで畝を均し、早速、畝の中心に1本の米ぬかライン、中心線から20センチはなれた両サイドにも米ぬかラインを引くと、もうそのラインを見ているだけで、気持ちが整然としてくるほど、真っすぐ植えられそうな気がしてきて、嬉しくなってきました。
わたしはゆきなちゃんと一緒に、畝の中心線に20センチ間隔で水菜の苗を置いていき、後を追って、まちちゃんとりんねちゃんが互い違いになるように苗を置いていき、さらにその後を追って、何人かのみんなが植え付けをしていってくれました。
植え付け方法は、苗が僅かに徒長しているので、生長点を埋めない程度に、しっかりめに植えてあげて、苗がピンと立つように気を遣っての植え付け。
真っ直ぐに苗が植わると気持ちが良く、そういう楽しさを味わっていると、午前中に刈った草をまりのちゃんたちが運んできて、植え付けもそこそこ進んできたので、根切り虫対策の草敷を始めました。
条間、株間20センチ間隔の水菜は一株ずつ草で円状に囲うより、条間に沿って一直線に草を敷くのが速いので、今日の草敷の極意は、草が苗に当たらないように、一直線に敷くことと定め、みんなで美しく草を敷いて、水菜を守り、(やっぱりまっすぐは気持ちが良いなぁ)と思いながら、極上にふっわふわの草を敷いていると、気づかぬ間にどれみちゃんとえみちゃんがポールを差してくれていました。
以前、お父さんが「虫が飛びにくい環境を作る」ということを教えてくれていたので、ポールは限りなく低く差して、虫が(ここにはいたくない!)と思う水菜の家を作っていき、ネットもピンピンに張って、みんなで美意識高くネット掛けを進めていきました。
最後には、まちちゃんがエンジンポンプを使って、ホースの先にはヘッドを付けて苗が倒れないようにしてくれて、最初から最後まで、デティール高く、流れるようにして水菜の定植は終わりました。
2時に始まり4時前に終わったので、時間にして2時間かからず、という爆速の定植作業。
手が空いた人から、鍬を持って、みんな頭の隅で気になっていた、キャベツの定植のヘルプに行きました。
畑に着くと、すでにネット掛けが進んでいて、(もう、ネットをかけるだけなのか!)とみんなのスピードに驚き、さらに古吉野なのはなで、イベント出演に向けての準備をしているバンドメンバーの演奏も聞こえてきて、頑張っている仲間を思うと、わたしも自分のできることを頑張ろうと、また気持ちが引き締まりました。
畑の土は少し固かったけれど、あけみちゃんやさくらちゃんが、あと何畝でネット掛けが終わるか、こまめに声掛けをしてくれていたので、頑張れたし、何よりなのはなの強みである人数の力は、本当にすごくて、自分一人だったら果てしなく感じる畑の規模も、みんなでやればあっという間。
丁度5時ごろにはキャベツの定植作業も終わり、これで明日の雨は、今日、定植したキャベツと水菜にとって恵みの雨となるだろうと、そう思うと、明日の雨が嫌だなぁと思っていた気持ちもどこかに飛んで、雨の日が嬉しくなりました。
帰りに育苗のビニールハウスへ入ると、今朝は苗で溢れかえっていた4つの棚が、随分すっきりして、まとめると、一つの棚に苗が収まり、苗が沢山あるとあるで困るけれど、無いと無いで、すこし寂しいなと思ってしまいました。
でも、水菜もキャベツも、新しい環境で、外の環境は厳しい面もあるけれど、逞しく育ってくれたらうれしいなと思うし、わたしも、ちゃんと適期に必要な手入れができるように、畑のチームのみんなと協力して、見守っていきたいです。
(なつみ)