「19歳」 ななほ

3月31日

 りゅうさんのお誕生日記念、なのはなファミリー大運動会がとても嬉しかったです。
 
 私はかにちゃんチームの紫だったのですが、午前中のフルマラソン大会の下見の車の中では、
「私たち、それほど運動神経に自信はないから、どれか1つでも頑張って1位になりたいね」
 と話していたのですが、終わってみると、私たち紫チームが、総合1位という結果でした。

 それは、まちちゃんの「勝ち」に拘る明るくて前向きなパワーのお陰だなと思うし、みんなと全力で戦って、全力で身体を使って運動会をした時間が本当に楽しかったです。

 私は今回、競技はペタンク、その他の役割は色紙チームで準備をさせてもらいました。私は主に、この2日間、ふたばちゃんやまみちゃんたちと、りゅうさんへ贈る色紙を作らせてもらったのですが、エクスプロージョンボックスという新しい形で色紙を作っていきました。

 最初は、どんな風に作ったらいいんだ! と思ったのですが、案外、作ってみると仕組みは分かりやすかったし、完成したものが本当にかわいくて嬉しかったです。

 ボックスの中に仕込んだみんなからのメッセージ色紙も飛び出す絵本のような仕掛けにしたり、真ん中には小さな箱に入ったお父さんとお母さん、あゆちゃんからの手紙を置いたり、かにちゃんがりゅうさんとなのはなファミリーの思い出がいっぱい詰まった写真を用意してくれて、夜にみんなと貼り付けたり、色紙を作る時間がとても楽しかったです。

 昨日の夜も消灯のギリギリまで、色紙づくりをして、最後の飾りつけはチームの全員で行いました。その時間がとても賑やかで嬉しかったし、りゅうさんに色紙を喜んでもらえて、とっても嬉しかったです!

 そして、運動会は普段のフルメニューよりもフルメニューというくらい、種目もたくさんあって、ヘトヘトになったのですが、ここ数日で一番笑ったなと思います。

 借り物・借り人競争では、私は「サンバイザーをつけている人」というカードを引いたのですが、よくみても周りにサンバイザーをつけている人がいなくて、「あぁ、どうしよう。誰もいないじゃん」と思いました。

 けれど、同じチームのひろこちゃんが、「あんなちゃんがいるよ!」と教えてくれて、借り物・借り人競争の実行委員で審査員スペースにいたあんなちゃんの所へ猛ダッシュで駆けていき、あんなちゃんと共にゴールすることができました。

 ゴールした後、あまりの嬉しさにあんなちゃんに抱き着いてしまったのですが、あんなちゃんも満面の笑顔で返してくれて、とても嬉しかったです。

 他にも、「歯並びが綺麗な人」「手を使わずに耳を動かせる人」「舌が3つに折れる人」など、「そんな人、いるの!」というお題もあったのですが、その都度、みんながパートナーを探してゴールしていて、色々な子の新たな一面を知ることもでき、とても面白かったです。

 また、大縄跳びではチームで団結力をもって跳び続け、みんな必死でしたが、1位になることもできました。

 ゲート通しも私のチームの人は上手な人が多く、高得点をゲットできたり、みんなと「あれ? 私たちのチーム、意外と強いね」と笑いながら、最後まで運動会をした時間が嬉しかったです。

 なのはなでの運動会は、小学校のものとは比べ物にならないくらいに、ものすごく面白くて、愉快で、スケールが大きくて、全員が全力でやるからこそ、こんなにも面白いんだなと思うし、大人が本気でやる運動会は、やっていても見ていても、とても面白いです。

 今回はゲストで須原さんとひでゆきさんも来てくださり、あゆみちゃんファミリーと子どもたちもいる中で、運動会ができて、本当に大家族が幸せだなと思いました。

 そして何よりも、りゅうさんがずっと楽しそうで、生き生きとしていて、その笑顔に力をもらいました。
 いつも、なのはなのみんなのために力を尽くしてくださり、サービス精神旺盛なりゅうさん。
 なのはなファミリーのこと、あゆちゃんのこと、私たちのことを大好きでいてくださるりゅうさん。
 毎週末、なのはなファミリーに来て皆を喜ばせるために美味しい料理を出来たてで作り、届けてくださったり、なのはなで過ごす時間を1分1秒でも楽しく、みんなにとって良い時間、楽しい時間、濃い時間にできるようにと思ってくださるりゅうさん。

 りゅうさんに出会えて、りゅうさんがなのはなファミリーに来てくださることが嬉しいし、りゅうさんのようなお兄さんがいてくださることが、私の希望だなと思います。

 まだまだ書きたいことがありますが、切りがないので、あとはみんなと余韻に浸りながら、明日以降、色々な話をしたいです。

 それに、余韻に浸るのは話だけではなく、身体もだと思います。私はもうすでに、昨日のランニングをももかちゃんと速いペースで(私の中ではいつもより速かった)走り、太ももが筋肉痛なのですが、今は、それに加えて、今日の綱引きで背筋が筋肉痛なのと、フリップカードで全身が筋肉痛です。

 けれど、本当に楽しくて気持ちだけは元気100倍です。りゅうさんのお祝い運動会が嬉しかったです。

・19歳
 
 昨日のことになるのですが、昨日で私は19歳になりました。
 19歳と聞くと、「え、いつの間にエイティーンの歳が過ぎてしまったんだ!」と自分でも驚くくらいに早いなとも思うし、みんなが「まだ、19歳なんだね」とも話してくれて、不思議な気持ちがします。

 けれど、朝起きてから夜寝るまで、すれ違う人がみんな、「お誕生日おめでとう!」「ななほちゃ~ん、おめでとう!」と声をかけてくれて、そのみんなの笑顔が嬉しかったです。

 私が19歳になれたのは、本当になのはなファミリーに救ってもらい、生きる場所や生きる道を与えてもらったからだなと感じます。

 これまで、自分が何をしたいのかも、何が好きで嫌いなのかもわからなかったし、何のために生きていったらいいのか、ずっと答えを求めていて、ずっと手を伸ばしても届かない、目を凝らしても見つかることのない闇の中で生きてきました。

 けれど、なのはなファミリーに出会って、お父さんとお母さんに初めて「生きる答え」を教えてもらい、まだ見ぬ誰かのために、自分の人生をかけて新しい価値観、新しい世界を作り、広げていくと思った時、希望を感じたし、なのはなファミリーに来て、私はもう一度、子どもから1つひとつ、大人へと成長していくことができたなと思います。

 18歳の年は、初めてなのはなで勉強組としてスタートすることができ、これまでの生活とはまた、ガラリと変わった1年だったのですが、勉強をしていても、編集をしていても、当番やダンス、みんなとコンサートに向かう中でも、日々、みんなの存在に助けてもらって、支えてもらっての今があるのを感じます。

 そして、スクーリングではなのはなの外へ出ることもあったのですが、そこでも、いつでも私の中にはなのはなファミリーというベースがあるから何も、怖くなかったし、なのはなファミリーの考えに共感してくれる人に出会えたり、「なのはなファミリーってすごいね」「なのはなファミリーで過ごしているから、ななほちゃんは前向きですごいんだね」「私も、なのはなファミリーのような場所で働きたい」と言ってくれる仲間にも出会いました。

 また、編集をしていても、みんなの写真や書いてくれた文章から、1人ひとりのことを好きな気持ち、大切な気持ち、大好きな気持ちを日々、たくさん感じさせてもらっていて、こんなにも希望に溢れていて、広い世界を見て、同じ気持ちで生きる仲間がいてくれることが、心強く、私の誇りだなと感じます。

 本当になのはなファミリーに出会えて、今こうして仲間と共に同じ方向を向いて生きていられるのが嬉しいし、なのはなの子として未来を作る1人であれることが幸せです。

 あっという間に来てしまった、10代最後の1年を、色濃く楽しいものにしていきたいし、今任されている勉強や編集、当番に畑と、自分の役割に責任をもって向かいます。そして、なのはなの未来やみんなが過ごしやすく楽しいなのはなファミリーを作る1人として、今年1年も力を尽くしていきます。

 最後に。
 夜にりゅうさんとあゆちゃんが誘ってくださり、りゅうさんと私のバースデー黒板の前で一緒に写真を撮らせてもらえた時間が嬉しかったです。

 本当にりゅうさんとあゆちゃんはいつも優しくて、大きくて、温かくて、2人のような大人が私の近くにいてくれて、こんなにも近くに尊敬する人、憧れの人がいてくれることが本当にありがたくて幸せだなと思います。

 りゅうさんのことが言葉にできないくらいに大好きで、普段からたくさん助けてもらって、感謝の気持ちでいっぱいだし、りゅうさんがすっとなのはなの中で、みんなの中でなのはなの気持ちいっぱいで過ごしている姿や、みんなのことが大好きで誰に対しても平等に、肯定的に大きく受け入れてくださることが本当にうれしいなと思います。

 りゅうさん、お誕生日おめでとうございます!