3月31日のなのはな②
なのはな大運動会、開催!
りゅうさん、お誕生日おめでとうございます! 私たちの大好きな、りゅうさんは3月28日生まれ。りゅうさんのお誕生日を記念して、なのはな大運動会が開催されました。
会場には『なのはな大運動会』の看板や万国旗、カラフルなポンポンと、運動会への期待が増すような飾り付けがされていたり、みんなそれぞれのチームカラーを身に着けていたり、と開会前からグラウンドに立っているだけで楽しみな気持ちになります。
主役のりゅうさんは勿論、須原さんや、あゆみちゃんファミリーも、みんな、わくわくが表情からあふれだし、気合も十分な様子で、続々と集まってきました。みんなの準備が整ったところで、開会式が始まります。
開会宣言、
「これから、りゅうさんのお誕生日を記念して、なのはな大運動会を始めます!」
お母さんの開会宣言を聞くと、本当に始まるんだ。夢でなくて、本当にみんなと運動会ができるんだ、と改めて実感し、力をもらいました。
その後、大会長お父さんの挨拶や、須原さんとひでゆきさんの挨拶、わっと笑いが起きるような言葉に、さらに気持ちもその場も明るくなりました。
そして、選手宣誓です。やよいちゃん、すにたちゃん、私の3人でお父さんの前に出て宣言します。それぞれの背中には炎・愛・圧、の文字が書かれているのですが、その文字のように今回、私たちは日々りゅうさんからもらった「みんな大好き、芯から燃え上がるニンニクパワー」「めらめら燃え上がる、あゆちゃんへのラブパワー」「響き渡るボイスパワー」を使って、全身全霊で戦い、全力で応援し、けがのないようにし、最高のバースデープレゼントにすることを、誓います。
選手宣誓を終えると、競技がスタートします! 今回、私は、お父さん・お母さんもいてくれる青チームで対戦することになりました。絶対勝つぞ!
1種目目は「借り物・借り人競争」ルールはいたってシンプル、スタートを合図に走り始め、トラック4分の1を走ったところにある、お題の書かれた紙を取り、そこに書かれた物や人を見つけ、審査員のところへ行きます。OKが出たら、その人とともに(あるいはその物を持って)ゴールへまっしぐら。バツが出てしまったら、OKが出るまで探します。お題は簡単なものかな、難しいのかな、どんなものが出るか分からない。未知の試合にドキドキです。
とにかくやってみよう。スタートラインについて、「位置について、用意ドン!」お題のところまでは、とにかく全力ダッシュ。一目散で駆け抜けます。そこまでは順調にいっている気分でした。お題の書かれた大きな紙を手にし、走りながら広げてみると、なかなか読めない。風にあおられてとっても読みにくい。
焦らず、少しペースを落として、文字を読むと「赤いねこぐるま」という文字と猫のイラストが書かれていました。(ねこ。ねこ車。畑で使っている一輪車のことだ)グランドから外れて、ねこのおいてあるところへ行くのですが、まさかの赤い色のねこは少し奥にありました。他の色のねこをどかして、赤いねこをとりだして……みんなグラウンド付近でモノを見つけて、次々にゴールしているけれど、こんなに離れたところで、何か勘違いしてしまっているのではないか。そんな心配も出てきましたが、ほかにねこぐるまと言われても、思い当たるものがないので、これを信じて審査員のところまで押して駆けます。
合っているか……すると、大きなOKサインがもらえました。あとはゴールまでとにかく、ねこを押して走ります。時間は少しかかってしまったけれど、無事にお題のものをもってゴールすることができて、みんなが迎えてくれて、とても嬉しかったです。
その後も、「舌が3つに折れる人」「人差し指より薬指のほうが長い人」「名前にハ行が入っている人」などのお題が登場しました。走った勢いで、さっと見つけたいけれど、頭を捻ったり声を上げて探さないと見つからないお題がいっぱいで、見ていてもやっていても、自然と飛び跳ねて驚いたり、喜んだりと、とっても楽しい試合でした。
◆◆◆◆◆◆
2種目目は、「ゲート通し」
これは集中戦……スティックを振り子のようにして、真っすぐボールに当て、ゲートに通す。ゴルフのようで、まったくやったことのない種目で、またまたこれも未知。しかし、私たちのチームにはお父さんとお母さんがいて下さって、たくさんポイントを伝授してもらいました。
とにかく真っすぐ!
ノーマル戦は、1人5球打つことができました。1人目はお父さんが打ってくださったのですが、スーッと吸い込まれるように真っすぐとゲートに通っていきました。お父さんの姿をイメージして、真っすぐ……ボールの中心をめがけて振ります。すると、スーっとゲート目がけてボールが転がり、通りました。一球一球に思いを込めて、確実に入れるぞ、という気持ちで丁寧に打っていきました。すると、その願いが叶いました。5球ゲートの中に通ってくれました。よしっ、チームに貢献できた。
この道何年、と言っても不思議に感じられないフォームで打つ、さくらちゃんは、難なくゲートの中にすべて通していて、気が付けば見とれてしまいました。みんなも、お父さんとお母さんからポイントを教えてもらって、次々にゲートに通していっていました。隣のチームからも、歓声が聞こえてきます。
この試合、どうなるのでしょうか。ノーマル戦を終え、次はりゅうさんのお誕生日ケーキゲートが登場してきました。1段目のケーキを超えたら5点、2段目は10点、3段目は15点獲得することができます。しかし、3段目のケーキまで通すには、真っ直ぐ打つ、ということはもちろん、そこまで行くだけの勢いも必要になってきます。
よーくよーく狙いを定めて、カーン! お父さんが一発目にして、見事にオールケーキクリアしました。見ていて、ものすごく気持ちがよいです。さくらちゃんは、3球とも全てオールケーキボールが通っていきました。
お父さんもさくらちゃんも、当たり前のように3つとも入れているのですが、実際やってみると……1球目は、意外と、あっさりとボールが3つのゲートを通り抜けてくれました。が、しかし、その後の2球に苦戦。一つ目は通るけれど、そこからそれて外れてしまいます。いかに真っすぐスティックを振り、ボールの中心に当てるか。それが肝心だということが、よくよく分かりました。
それてしまったら次こそ、と、入った時は気持ちが良くて、一度打ち始めたら止まらない。夢中になって、とっても楽しかったです。
◆◆◆◆◆◆
運動会の前半戦、最後の競技は「大縄跳び・綱引き」。運動会と言ったらこれ! というこの種目、フルメニューの効果が発揮されるのでしょうか。本気で身体を使って挑みます。
実行委員さんの可愛い、面白い、りゅうさんへバースデープレゼントの寸劇には、心がポッと温かくなりました。りゅうさんのようにパワー全開で、やるぞ!
まずは、大縄跳びです。制限時間1分30秒の間に、合計で何回、跳ぶことができるでしょうか。私たちは持久力で挑みます。速すぎず、遅すぎずの、適度なスピードで、なるべく引っ掛からず、テンポよく、数を積み重ねていく作戦です。アキレス腱を伸ばして、屈伸をして、よーくよーく身体をほぐして、準備ばっちりです。
よーい、スタート! 大きな縄が大きく円を描いて、回って、地面に到達した、というところでジャンプします。一緒に跳ぶ青チームのみんな、そしてお父さんとさやねちゃんと一心同体になって、みんなで息を合わせて跳んでいきます。近くではお母さんが、力強く数を数えて下さったり、応援してくださっています。1分ほどになると段々1回1回のジャンプがきつくなってくるけれど、その声にパワーをもらい、跳び続けました。
本当に残り数秒となったころ、全体に疲れが出て引っ掛かりやすくなってしまったけれど、最後まであきらめず、1回でも多くみんなと飛びます。「3・2・1、ピー!」1分半飛び続けると、だいぶ息が上がるけれど、何回も続けて飛ぶことができて、みんなと顔を見合わせて「よしっ!」とガッツポーズをしました。
1回では終わりません、もう1回戦あります。対戦相手の緑チームは凄いスピードで縄が回っていたけれど、私たちは焦らず、1回1回を確実に跳んでいく、という作戦で再びチャレンジすることになりました。しかし、このときは並び順を変えてみました。さきほどは、外側に背の低い人が入っていましたが、今回は背の高い人が縄の端に立ち、跳んでみました。息を整えたところで、もう一度気合を入れなおして2回戦目、スタートです。「いっちにっ、いっちにっ」引っ掛かりが少し増えてしまったけれど、無事に1分半、精一杯で跳びきりました。
その後、3チームの試合を見ていると、みんな同じ方向を向いて真ん中にきゅっと詰めて跳ぶとよい、ということを発見しました。みんな寄っていると、端の人が高くジャンプしなくていいので、疲れにくく、続きやすいのです。
赤チームでは、よしえちゃんとさとえちゃんがもう全身を使って縄を大きく回していたり、白チームでは須原さんとひでゆきさんさんが安定して跳びやすい縄を回していたり、みんな息を合わせてぴょんぴょんと跳んでいて、見ていて圧巻でした。
大繩でパワー切れ、など言っていられません、うんと縄が太く長くなって私たちの目の前に現れました。いよいよ、綱引きが始まります。1分30秒間、綱を引っ張り合います。先に2メートル分の綱を引き寄せることができた場合、その時点で試合終了となります。
しかし、今回、「20センチ相手チームからもらうことができるカード(プラス20㎝)」「20センチ、相手チームにあげるカード(マイナス20㎝)」、りゅうさんがチームに入って下さる「りゅさんカード」、「綱引きのコツを伝授カード」といった4枚の特別カードを毎試合、くじで引くことができます。
どのチームも全身全霊で綱を引っ張っていて、応援していても真から燃え上がるような白熱した気持ちになった綱引きでしたが、1試合1試合それぞれにこれ! といった面白さ、魅力があり、応援していても、とっても面白かったです。
私たち青チームはといいますと、初めの2試合は他のチームの試合を見て分析し、お父さんを中心に作戦会議をしていました。
作戦その1、お父さんの掛け声に合わせ、初めは1回1回を早く引く。そしてある程度、綱を引き寄せたら、せーのっ、せーのっと、大きく引く。ということ。
作戦その2、なるべく人との間隔を広がって綱を持つこと。きゅっと寄ってしまうと、相手に引っ張られたとき腰が引けて、引き寄せることが出来なくなってしまうようです。
いよいよ、試合の時がやってきました。とにかく、お父さんのかけごえと、みんなを信じて、私も全力で引っ張ります。お父さんが全身を使って指揮をしてくださっていて、私たちはそれに引っ張ってもらって、負けじと綱を引っ張ります。
途中までは、相手に引っ張られてしまう、という感覚があったのですが、どんどんお父さんの勢いも増していって、私たちの心にも勢いが増していって、諦めずに全体重をかけて引き寄せていきました。すると、ぐんとこっちに綱が引き寄せられた感覚が。
そして、「せーのっせーのっ」とお父さんの指揮も変わりました。ラストスパートです。みんなと息を合わせて、ぐんぐんと後ろへ後ろへ、送っていきます。ぴーっ!! 1回戦目終了、見事に勝つことができました。
ラスト決勝戦は、綱引き最強チームである白チームとの対戦です。このチームには、須原さん、ひでゆきさん、あゆちゃん、とパワフルメンバーが勢ぞろいで、いかにも強そうなチームです。
しかし、私たちは何と、お父さんが「りゅうさんカード」を引いて下さったのです。りゅうさんがいてくださったら、勝てる希望があります。
さっきと同じ作戦で、りゅうさんが一番前に入って下さって、白チームと対戦しました。綱はどちらに引かれるのでしょうか。
よーい、スタート。掛け声とともに、とにかく綱を引っ張ります。引っ張ります。しかし、ビクともしません。先頭の須原さんをはじめとする白チームは、断固して綱を引っ張らせないというか、逆に少しずつ引っ張られてしまっています。しかし、私たちももう全パワーを使って、引っ張ります。引っ張ったり、引っ張られたり、それを繰り返していました。
ところが、最後の30秒、1回グッと寄せられてから、また引っ張られて、引っ張られて、白チームに綱を完全に取られてしまいました。
白チーム、恐るべし強さです。試合が終わると、腕がプルプル、足がプルプル、みんなと顔を見合わせて笑ってしまいました。全筋肉を使った感覚がしました。けれど、それだけ本気になって引っ張って、チームのみんなを感じて、引っ張って、そんな綱引きがとっても楽しかったです。
あっという間に、3種目を終え前半戦が終了しました。もう3種目でも大盛り上がりだけれど、運動会はまだまだ続きます。さあ、後半戦へ!
(ももか)