【マラソン日記】「3月29日 あけみ ――仲間の気配を感じて走り続ける、石生+なのはなコース――」

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3月29日 あけみ

「仲間の気配を感じて走り続ける、石生+なのはなコース」
 

  
 (重い……。脚が重い……。) 現在のコースの距離は、11.7キロ。
 コースの内容も変わり、石生1周コースとなのはなコースになりました。

 そんなフルメニューでのランニング、1回のランニングの中でも色々なドラマがあります。道端の小さな小屋から手を振って応援してくれる人に出会うこともあれば、通りすがりの近所の方が拍手しながら応援してくれたり、小さな小動物が急に側溝から飛び出してきたり。途中からお手洗いに行きたくなるという絶体絶命なピンチに見舞われたり……。
  
  
 今日の私の11.7キロの物語のスタートは、(重い……)という、脚の重さを感じながらのスタートでした。練習が重なってきていて、今日は足に少し疲労を感じました。

 コースも変わり、坂の多いコースになったこともあったと思います。しかし、そんな時、石生の坂を終え、一旦なのはなファミリーに戻るコースの時、後ろから足音が聞こえました。すごいスピードで近づいてきます。  
 振り向くと、カメラを片手に走り、写真を撮ってくれるりなちゃんの姿がありました。記事のための写真の撮影を担当してくれたりなちゃんでした。その後も、りなちゃんがスピードを上げて私の先回りをしてカメラを構えたり、いろいろな景色を撮ってくれていたり、私の後ろになったり前になったりしながら笑顔でカメラを向けてくれました。

 (ありがとう! 大変だ)と言うと、「でも、これ(撮影)があるから頑張れる。」と笑顔でまた、スピードを上げて先を走っていくりなちゃん。とても素敵だなと思いました。
  
  
 そんなりなちゃんをずっと近くで感じながら走っていたら、私も力が湧いてきます。今日は、天気も心地よく、昨夜振った雨で湿った大地が、太陽を浴びて大きく深呼吸するように、温かく湿った空気を地面から感じました。植物の緑や花がのびやかに自分の色を輝かせていました。
  
  
 昨日まで咲いていなかった桜やこぶし、モクレン、チューリップ、次々と花を咲かせている姿がありました。風はまだ少しひんやりとしていて、火照った身体に心地よかったです。そんな景色の中、皆を近くに感じながら走っているのがとても気持ちが良かったです。
  
  
 そして、またカメラをかまえてくれるりなちゃんの姿。(次は何のポーズにしようかな?)そんなことを考えながら、ポーズをとったり、一緒にアヒルの日向ぼっこを見つけられたり、とても楽しかったです。
  

  
『生きる互いの気配だけが ただ一つだけの灯火』
 大好きな歌の歌詞の一部を思い出しました。

(今、この瞬間がまだ見ぬ誰かの力にきっと繋がっていてほしい)

 そう、同じように思い、走る仲間がいること、仲間と走れること、とてもありがたいことだと思いました。もう少しでピークを迎えます。最後まで皆と、謙虚に丁寧に、毎日を積み重ねていきます。   

 

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