3月25日(月)「雨上がりの午後。摘蕾と溝切りへ!」

3月25日のなのはな

P3255545

 

 午後から雨が止んで、桃の木の枝も乾いてきたので、大人数のみんなと桃の摘蕾を進めることができました。この日は、石生の桃畑、山の桃畑を進めました。
 2巡目の摘蕾は、この2枚の畑がラストの畑です。今、桃の蕾は6ミリほどに膨らんできています。つぼみの内にも、大小があって、生育差があります。生育の速いつぼみは、もう先端に濃いピンク色が見えていて、蕾もふわふわしています。高くて日当りの良い場所は、枝の先端は、やはり生育が速くて、そういった違いも感じられます。

 石生の桃畑は、浅間白桃、なつごころ、加納岩白桃の3品種の木があります。加納岩白桃は、早生品種で、なつごころ、浅間白桃は中生品種です。早生品種は、開花が早いのかな、と思っていたけれど、必ずしもそうではないようで、一番収穫の遅い、極晩生さくらピーチよりも、加納岩白桃の蕾が小さくて、驚きました。

 

P3255550

P3255565

 

 開花のはやい年は、もう3月23日あたりから咲き始めるよ、とあんなちゃんが話してくれて、今年は暖冬だったので、開花が早いのかな、と思っていたけれど、そうでもないのだと知りました。桃の開花には積算温度があります。年が違えば、気温、天候、など天気の特徴も違って、それによって桃の開花も随分と変わること、毎年同じとはいかないことが、改めて、とても難しいのだなあと思います。桃の木は、自分で調節しているのが凄いなと思うし、どうか花が咲き揃ってくれたらいいなあと思います。

 早い品種は、一番花があと3日ぐらいで咲きそう、とあんなちゃんが話してくれて、桃の花を見られるのが、とても楽しみだなあと思いました。山の桃畑は、早く咲く品種が無いから少し安心だけれど、タイムリミットが迫っているので、摘蕾2巡目を素早く終わらせられるように、頑張りたいと思いました。

 

P3255553

P3255552

 

 回数を重ねるごとに、摘蕾のスピードが上がっていることを感じます。2巡目では、大体10センチ間隔に蕾を間引いていくのですが、いよいよ厳選が始まる第1ステージなので、やはり緊張します。でも、今は考えなくても、手先が勝手に動いて、摘蕾が出来るようになりました。一番実が生りやすいスイートスポットは、枝の真ん中あたりです。根元に近ければ、幹に実が当たったり、反対に先端のほうに実をつけると、重みで枝が揺れて、実が傷ついてしまいます。一番良い位置に、一番良い蕾を残すようにするのですが、上手く蕾を厳選できたときは、毎回とても嬉しい気持ちになります。

 

P3255558

 

 石生の桃畑に1本植わっている浅間白桃は、人工授粉の必要な品種で、2巡目の摘蕾を行いません。そのため、2巡目を終えた樹に比べると、かなりたくさんの数のつぼみが付いています。でも、その中で、ちゃんと結実して、良い実が生る確率は低くて、今年も天候が味方してくれて、人工授粉が上手くいったらいいなと思いました。

 石生の桃畑を終わらせて、次の畑に移る前の休憩時間に、みんなと山手線ゲームをしました。
 山手線ゲームは、リズムに合わせて、お題に当てはまったものを順番に言っていき、リズムに乗って言えなかったり、同じものを言った人が負けのゲームです。

 

P3255568

 

 3回戦して、1回戦目のお題は、あんなちゃんが考えてくれた、「作家」でした。このお題を聞いたときは、あまりにも知識がなくて、すごく不安でした。
 考え出せる限り、言っていき、でもなかなか脱落する人は出てきません。どんどんリズムも速くなっていき、とても焦りました。日本人の作家だけでなく、外国の作家もあげられる中、その中で、すにちゃんが「ベートーベン」と言っていて、それが面白くて、ちょっぴり可愛かったです。

 

P3255572

 

 山手線ゲームをして、頭をリフレッシュしたところで、次の畑、山の桃畑へ。石生の桃畑では、12段の脚立が大活躍するような、大きな木が立ち並んでいるけれど、山の桃畑は、低めの木や幼木も植わっています。
 低めの脚立を駆使しながら、一列、進めることができました。雨が続く中、貴重な晴れ間で、多人数でたくさん摘蕾を進めることができ、その時間がとても嬉しかったです。残るは山の桃畑のみになって、ゴールまであとわずか。引き続き、みんなと頑張りたいです。

(りな)

 

***

 

 スピード感があって、楽しかったジャガイモの植え付け!
 わたしたちの賑やかな作業風景が映った、植え付け動画がYouTubeにも上がりました。
 作業をしていたわたしたちも、ついつい笑ってしまう、楽しい動画です。

 

「ジャガイモの植え付け1万株!!」

YouTube player

 

 雨前に終わらせられて、本当によかったね。と言っていたのも最初だけ。
 一昨日も雨、昨日も雨、そして今日も雨。
 雨、雨、雨。連日の雨。
 さすがにこれだけ降っては、畝間に水が溜まってしまいました。

 手入れが少なくて、収穫の足も早い。作物として育てやすいジャガイモですが、たった1つ、見落としてはいけないことがあります。それは、湿害です。ジャガイモは水はけが悪いところでは絶対に育ちません。また、まだ芽が出ていない種芋が、この長雨の影響で腐ってしまう危険性も出てきます。

 ジャガイモに湿害がきてしまう前に、雨が止んだ午後、まえちゃんたちと、ジャガイモ畑の溝きりに行きました。
 保育園前畑、第2鉄塔畑、コム3畑と、ジャガイモ畑ツアーのように各畑を回りました。まず、どこに排水するのか、水が流れ出て行く先を確保してから、必要に応じて溝を切ったり、鍬でさらったりして、排水口まで繋ぎました。

 

P3255133

 

 溝きりは、水が流れるように上手に傾斜をつけていくのが難しいですが、行き場を失っていた水が徐々に動き出し、最終的に排水口に向かって勢いよく流れ始めると、やったと思います。当たり前のことだけれど、水は高いところから低いところに向かって流れる、ということをひしひし感じます。どこか一部でも地面が高い場所があれば、水は絶対にそこで止まってしまいますし、逆に深く掘りすぎても、またそこに水溜まりができてしまいます。
 でもそれだけ、やった分だけの結果や手応えを直に感じながら、試行錯誤できる作業が溝きりの楽しさだと思います。

 最後に河原上・下畑に行きました。ここは比較的、水はけは悪くありませんでしたが、畑の外周を通る溝に土が溜まり、溝として機能していませんでした。そこで溝の土をあげていく作業と、排水口付近の落ち葉や枯れ枝を一掃するところから始まりました。
 外周の溝を根気強くすくいあげていくと、水が湧いてきて、ゆっくりゆっくり動き出し始めました。溝は長い長い1本でしたが、とうとう排水口まで繋がった瞬間、それまで溜まっていた泥水が勢いよく流れ出し、それは本当に本当に快感でした。そして反対側からさらい進めていた、河原上畑の溝も、落ち葉を取り去ると、勢いよく水が流れていきます。
 少し大がかりでしたが、これだけ水が流れてくれたら、大きな達成感です。

 

P3255136

 

 この日は、7枚のジャガイモ畑の溝きりを進めることができました。
 この溝きりで畑の排水が機能して、ジャガイモを湿害から守れたらいいです。

 しかし、また今夜、強い雨が降っています。
 もうそろそろ、雨が止んでくれないかな。

(るりこ)