3月24日のなのはな
“時間と場所と人が違えば答えはかわる。”
夜の体育館、奥行き3.5メートル、幅12メートルの仮ステージがつくられていました。お父さんお母さんのほかにも、新しくダンスを見るというメンバーもお客さんとして見てくれています。
今夜は、4月のイベント出演へ向けた練習を夜に行いました。先週の夜の時間に少しずつ、新しいメンバーや場所の大きさに合わせて調整を行い、その方向性の確認もかねていました。曲目は、『ザ・グレイテスト』『ナチュラル』のダンスの演目と、『オテア・ルミア』や『ビューティフル・ピープル』などのタヒチアンダンスやフラダンスの演目があり、ダンス、フラダンスの演目は合わせて8曲です。
1曲ずつ踊り進めながら、改善点をお父さんお母さん、あゆちゃんに教えてもらいました。全体としても、もっと役を演じ切ること、魅力的で、包容力があり、含みのある笑顔を出来るようにすることも教えてもらいました。
大きく改善していきたいのは、『ザ・グレイテスト』でした。プログラムの1曲目です。私は、踊っているとき、今までのコンサートの音楽劇で踊るときと同じような気持ちだけで踊っていました。でも、今回は、なのはなの演奏1曲目での『ザ・グレイテスト』でした。なのはなファミリーとして始める1曲目の演奏、お客さんに自分たちの新しい価値観や、世界観を見せる、その場を一気に変えていく曲にしたいこと、シリアスなだけの表情ではなく、どこまでも前向きで包容力さと強さがあり、なのはなファミリーらしい表情をすることを教えてもらいました。
同じ曲でも時間や場所が違えば、演奏する気持ち、解釈も変わってくるのだと改めて気づかされました。
また、最近のミーティング内容にもあった、「大人とは保護される側ではなく、保護する側なのだ」ということを思い出しました。まだ誰も見たことのない世界、価値、精神的基盤をつくっていく、その先駆者としての踊りなのだと思いました。怒りや悔しさ、うれしさや喜び、表現の中の気持ちも、守られる側ではなく、守る側としてのスタンスで持つなのだと気づきました。
『私にはスタミナがある』グレイテストの歌詞に何度も出てくる言葉です。諦めない、最悪な状況になっても最後まで希望を捨てない、なのはなの私たちだから出来る表現をもっと深めたいです。やるからには、見ている人の中や、その場の空間に、自分たちの色を濃く、強く、残せる表現にしていきます。
また、表現を通しながら、今の自分がまだ、いらない戦い、自分を守る戦いをしているのだと気づかされました。ダンスという表現を通しながら、教えてもらって、自分をつくれることがありがたいです。まだ、本番まで練習することができます。本番、自分たちの気持ちが最高の形でぶつけられるように、積み重ねていきます。
(あけみ)