「この理想を守り続ける」 みつき

3月17日

●この理想を守り続ける

 能登半島地震復興支援チャリティコンサートに参加させていただきました。

 応援組のみんなの気持ちが、いつもどこでも、あたたかかったです。
 食事のコメントで「同じ気持ちで居たい」と言ってくれる言葉も、ホールの客席のどちらを見てもみんなが居てくれる姿も、本当に支えになりました。
 お父さんお母さんが笑顔で見てくださっていることも、心強かったです。

 会場に着いて「応援しています」と声をかけてくださる方や、帰るときにも「今回も、本当に綺麗でした」という言葉をくださる方もいらっしゃいました。
 会場の空気や拍手も本当に嬉しいけれど、言葉として受け取って、「伝わったんだなあ」と感じられたことも、嬉しかったです。

 このチャリティコンサートに出ると決まって曲を選んでいるときに、お母さんが、「この曲しかないだろう」と、『ホワイト・フラッグ』を挙げてくださっていた、というお話が、朝食で出ていました。
 そして、演奏が終わったあと、お母さんが、
「最後の『ホワイトフラッグ』を聞いていて、『本気で生きているか』と問いかけられているようで、背筋が正されたよ」
 と話してくださいました。

『ホワイト・フラッグ』の踊りの厳しさ、フォーメーション移動の難しさ、それは何度踊っても、変わらないなあと思います。昨日の晩も、最後まで、フォーメーション移動の練習を繰り返しました。
 いつも崖っぷち、でも絶対に諦めないで、この道で生きていく。
 みんなで願うように踊りきった演奏で、曲に込められた意味、『ホワイト・フラッグ』で伝えたい色を、表現することができたのだと思いました。
 お母さんの言葉で、涙が出てきてしまって、わたしも、背筋が正されました。
 その気持ちで踊り、生きていくことを忘れないでいたいと、また心に刻むことができました。

 お父さんお母さんやあゆちゃんが話してくださるように、20年経っても変わらない、毎年レベルが上がったパフォーマンスができるのは、なのはなファミリーだからだと思います。
 なのはなを始めた頃からの「ここまでは行きたい」という理想、求める世界があるから、今も変わらないのだと思います。

 今居るなのはなファミリーのメンバーで、その理想を続けていく、伝えていくひとりとして、責任を持って舞台に立ちたい、表現していきたいと思います。
 今は、お父さんお母さんやみんなに守ってもらったりしているばかりだけれど、「自分が守るんだ」、その気持ちで、ひとつ、ポン、と階段を上りたいです。
 なのはなファミリーを守り続けるひとりでありたいし、もっと成長していきます。

 演奏をさせていただくことで、たくさん得るものがあります。
 自分の課題に気づかされたり、なのはなを応援してくださる地域の方々、なのはなの仲間とのつながりを感じたり、今、自分がここで生きていくことに対して、大きな希望と勇気を感じられます。

 この機会が、本当にありがたいです。

 

●春夏野菜のトップバッター

 雨が降る前のチャンス!
 ということで、午後に、ジャガイモとトウモロコシの植え付けを終わらせてきました。
 ジャガイモの植え付けのみんなから、スピーディに終えることが出来たお話や、「今年は大収穫の予感がする」というお父さんの言葉も、すごくうれしかったです。

 今日で、約13畝にトウモロコシ第1弾が植わりました。
 トウモロコシの苗をトレーから取り出してみると、15センチくらいの長い根が見えて、驚きました。上に伸びている葉よりも、ずっとずっと根の方が長いのでした。
 畑の畝へと引っ越ししたら、きっとぐんぐん伸びていくことができるだろうなあと思いました。
 まだ朝晩の寒さも厳しいので、みんなと、全ての畝にぴっちりビニールをかけてこられたのも、安心しました。

 たくさんのみんなが、それぞれ分担した役割をやっている光景も、久々に感じられました。物語で小人たちがひとつのものを手分けして作っていくように、あちこちで工程がさくさく進んでいるのが、やっぱり気持ちがよくて、楽しかったです。
 トウモロコシがトップバッターで、いよいよ本当に今年の春夏野菜が始まるのだと、ドキドキしています。
 自分にできることを頑張りたいし、今年、この一度きりの春夏秋冬を、みんなで過ごしていくのも、楽しみになりました。