3月12日のなのはな
肥料倉庫の棚作りが進んでいます。
この日も1つ目の棚の完成に向けて、さくらちゃんと一緒に作業を進めました。角パイプを使って作っている、肥料倉庫に設置するための棚ですが、溶接するところがたくさんあるため、自分が思っていたよりもかなり集中力を使います。でも、さくらちゃんが主に溶接をしてくれて、さくらちゃんの溶接をする姿を見る度に本当にさくらちゃんがすごいなあと思いました。
私は、須原さんがカットしてくださったパイプの切り口をディスクグラインダーで面取りするように削り、溶接しやすい状態にしていく役割です。ディスクグラインダーを使うのにも大分慣れてきて、使える道具が少しずつ増えていくことが嬉しいなあと思います。
最後に少しだけ、前回に引き続き私も溶接をさせていただきました。前回は仮止め用の溶接をやらせてもらったけれど、今回は本溶接にも挑戦し、すごくドキドキしたなあと思います。でも、前回のときよりも、こころなしか溶接がしやすくなっていて、火花がとぶのにも少し慣れてきたように感じ、そのことが、この日の作業の中でも特に嬉しかったです。
まだまだ、さくらちゃんのようには上手に溶接できないけれど、棚作りが終わる頃までに、少しでも上達していたいなと思いました。
夕方、作業がちょうど終わる頃に、4つ作るうちの1つ目の棚が完成しました。須原さんとさくらちゃんと一緒に、「やったー!」と喜べたことが嬉しかったし、明日からは2つ目の棚作りに入ることができそうで、1つ目の棚作りで分かったことなどを活かして2つ目の棚作りも頑張りたいです。
(よしみ)
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夜の集合後に、全員で桃花作りをしています。名付けて「桃花タイム」。
今夜の桃花タイムは、『目指せ「丸め」職人!』と題して、花びらを丸める工程に特化した時間でした。
『丸め』とは、折ったピンク色の紙をボンドでとめるという工程で、くるっと丸めるため、『丸め』とよんでいます。これが1つの花弁となり、その花弁を5つ繋ぎ合わせると、1つの桃花が出来ます。
『丸め』のポイントは、接着部にしっかりボンドをつけることと、なりよりも一番大切なのが、角と角(面同士)をピッタリと合わせることです。合わせ部分にがたつきがあると、5つのパーツを合わせたときに、がたつきが出来てしまいます。パーツを組み合わせた時、中央の“しべ”が、キレイな丸い円状になること。そして円が小さめな上品な大きさであることが、キレイに見せるポイントにもなっています。円をきれいに描くのは、組み立てる人の腕にもよるけれど、美しい『丸め』パーツがあってこそ、キレイな円を作ることが出来る。=美しい桃花が出来る、ということに繋がります。
(言葉で伝えるのが難しく、伝わりにくいかもしれません、申し訳ありません)
少しのズレが、パーツを合わせると大きなズレとなり、美しい花にならないのです。どの工程も大事な工程だけれど、この『丸め』の工程が、難しく、重要だと感じています。手早さを意識すると質が落ちる。質を意識するとスピードが落ちる。このところ、スピードのほうが勝っていたこともあり、ズレが全体の2~3割くらい出てしまっていたため、その状況を改善するために、今日の桃花タイムを企画しました。
製作をはじめる前に、折り方と丸め方のポイントを全員に伝え、共通認識しました。
各工程に、次の工程の人がやりやすくなるポイントというのがあり、それが、次の工程をやるとそのことに気づくということがあります。その理屈が分かると、「なるほど」となり、理解出来ると、意識が変わって、質も変わってくるように感じます。
さぁ、いよいよ始まりました。『目指せ、丸め職人!』みんなが真剣に折り紙に向かい、いつもとひと味違う空気感がありました。少し緊張が見えます。ボンドは一度ついてしまうと元に戻すことが出来ないので、より緊張します。一発勝負です。初めてこの工程をした人もいました。
5つ丸めることが出来た人から、お父さんに見てもらった結果、全員キレイに丸めることが出来ていました!
集中力と、意識の持ち方の違いで、質が上がるということが分かりました。今度は、スピードも少しずつ上げられたらと思います。
桃花は、折り紙の正方形を作るところから手作りです。正方形に切って、折り、丸め、組み立てて、みんなの力が合わさり、やっと1つの桃花が出来ます。出来るだけ、無駄にしたくないと思います。1枚1枚が大事なパーツです。みんなが作ってくれた大切なパーツです。
この日は、1つもロスが出ませんでした。そんな美しい丸めで作った桃花は、いつも以上に美しい桃花が完成していました。作り易さもアップします。
今日は、『丸め』に特化しましたが、次は組み立てをしてみたいと思っています。
これからも、全員が意識高く、極めることを楽しみながら出来たら嬉しいなと思っています。
(ひろこ)
〈育苗便り〉
キュウリやミニトマトの苗が育っています!