【3月号⑪】「荷台も心も大満足 落ち葉集めの旅」 しなこ

 みんなが好きな落ち葉集め。
 この日は、今期の落ち葉集めが大詰めに入った日で、私にとっては今期初の落ち葉集めだったので嬉しかったです。

 落ち葉集めといえば、永禮さんとの作業。この日も、ダンプカーを永禮さんが運転してくださり、永禮さんのダンプいっぱいに落ち葉を集めることができました。

 落ち葉を集める場所は、大井が丘です。大井が丘に行けるんだなと思うとワクワクします。私は、大井が丘の空気が好きです。周りには木々や家があるのですが、木に囲まれているのが落ちついて癒されるなと思います。大井が丘の中は迷路みたいな道で繋がっていたり、建っている家もかわいい家があったりし、隠れ家みたいで、大井が丘の中を移動しているだけでも楽しいです。

 

■山盛りの落ち葉

 落ち葉集めは、最初に役割分担をしてそれぞれ動きました。先に進んで熊手で落ち葉を集める人、側溝の落ち葉をかき出す人、集められた落ち葉をテミで回収する人、テミの落ち葉をダンプの荷台から受け取る人、最後に道を綺麗に掃く人、どの役割も重要です。

 私は、テミで集める部隊になりました。
 テミに山盛り落ち葉を入れて、ダンプの荷台で待ってくれているほのかちゃん、ゆきなちゃん、りのちゃんに渡します。3人がテミを受け取るのに手を広げて待っていてくれるので、自分を受け入れてくれる、受け止めてくれるような感じがして嬉しかったです。

 落ち葉集めをしていると、身体はぽかぽかになって、寒さも吹っ飛んでいきました。初めは荷台に乗った3人の頭しか見えていなかったのですが、集めていくうちに3人の上半身が見えてきて、だんだん下半身が見えてきて、最後には足首が見えていて、3人の様子で、落ち葉のたまり具合がわかっておもしろかったです。

 


 

 永禮さんが事前にリサーチしてくださっていて、行くところ行くところが落ち葉の穴場スポットで、たくさん集めることができました。

 私たちは落ち葉を堆肥にするために集めていて、松葉は堆肥になりにくいのでなるべくないほうが嬉しいです。この日集めた場所は、松もなく純粋な落葉樹の葉だけの場所があって、いい堆肥になるだろうなと思って嬉しかったです。

 古吉野に戻るタイムリミットが近づいてきたところで、まえちゃんが、「よーい、ドン!」と言って走りだしました。私もまえちゃんの声につられて走って落ち葉を集めて、走ってダンプの荷台の人に渡しました。みんなも、「キャー」「わぁー」などと言いながら走りだして、競いあいながらも素早く集められて楽しかったです。

 落ち葉もダンプ満タンになって、ダンプも心も満足して帰ってくることができました。
 荷台が落ち葉で満タンになったときに、ほのかちゃんとゆきなちゃんが、落ち葉のベッドで寝ていて気持ちよさそうでした。

 

 

 集めた落ち葉は後日、みんなが、水や肥料を混ぜ込んで山積みしてくれて、現在発酵中です。
 いい落ち葉堆肥ができるといいなと思います。