【3月号⑥】「みんなで楽しみ、強くなる ―― 津山加茂郷フルマラソン全国大会へ向けて ――」 まち 

 

 4月21日開催の、津山加茂郷フルマラソン全国大会に出場するため、フルメニューを行っています。フルメニューというのは、フルマラソンを走りきるために行う身体作り、柔軟、筋トレ、ランニングのことを総称してフルメニューと呼んでいます。

 あけみちゃんと、まなかちゃんとフルマラソン実行委員を担当させてもらい、はや1か月が過ぎました。

 朝食を食べて、洗い物や掃除などの当番を済ませてから、午前中の最初にフルメニューを行うことが多いです。まずは体育館で、ラジオ体操をして身体をほぐし、続いてランニングに向けてウォーミングアップのため柔軟、そして腹筋、背筋、腕立て伏せなどの筋力トレーニング。最後に3点倒立を1分間行い、バランス感覚を養ってから、玄関先に集まって、ランニングに出ます。

 走ることに慣れるための梅の木コース(2・5キロ)、平坦な道を長く走るための奈義コース(4キロ)を経て、2月3日から、なのはなのランニングコースで定番となっている、石生1周コースが始まりました。

 

■心臓破りの坂

 石生1周コースは距離にしては2・5キロと、梅の木コースと変わらないのですが、驚くのがその内容。中盤に、およそ300メートルの急な坂を上らなくてはならないのです。その斜面は、「心臓破りの坂」といわれるほどきつい。いやほんと、心臓破られそう。

 石生の坂が見えてくると、まるでジェットコースターの落下地点前の頂上に辿り着く前の、あのドキドキ感を味わえます。
 ランニングでは、みんなが楽しく走れるように、「お題回し」というのを行っています。走る前に実行委員が「今日のお題は……」と発表し、それをランニング中に、みんなに答えてもらう。たとえば、みんなが好きな花、とか、去年のコンサートで好きな曲、とか、嬉しいものは、2列になって走っているので、「隣の人の好きなところ」などです。

 走っているコースでちょうどきつさを感じる道で、コメントを回すことが多いのですが、石生の坂道では、お題を2つに増やしています。

 こうすれば、心臓を破られそうなほどきつい坂を上っていても、みんなのお題を聞いたり自分が答えていれば、気が付いたら坂の頂上に来ています。ときには、お題が、「みんなに送るエール」だったりして、「もうちょっと!」「ファイト!」「走れるよ!」「走れたよ!」など、聞いてるだけでテンションが上がる、元気をもらえるお題があります。

 どんなにきつくても、みんなと一緒なら走れてしまう、やりきれてしまう。そんな心強さを感じるコースとなっています。
 

 

 石生コースは本当に坂がきついのですが、この坂が走れたらフルマラソンは楽に走れる。本番のコースは石生の坂ほどきつい坂はないから、これさえ走れたら自信を持っていい。フルマラソンを経験したなのはなの子は、みんなそう言います。

 なのはなでは、時速8キロを、フルマラソンを完走できる速さの目安としています。
 なので、2・5キロの道のりではだいたい19分前後を目安にしていて、これまで走っていても18分45秒、19分ちょうどなど、大幅に外れないようにしています。
 これ以上ゆっくりだと、本番のペースがつかめないし、逆にこれ以上速いと、足を痛めたり故障してしまう原因になるので、ペースメイクはいつも、実行委員として責任を持って気を遣っているところです。

 

■小さな春

 2月3日〜12日は、脚力をつけ、腰を強くするコースとして、石生コース2・5キロ、2月13日〜19日は、持久力をつけるコースとして石生+梅の木コース5キロ、そして現在を含む2月20日〜28日は、体力を確かなものするコースとして、石生+奈義コース6・5キロを走っています。

 石生+奈義コースは、およそ49分走っていて、走りながら、那岐山の雪を見たり、梅の開花を見たり、小鳥を見つけたり、と、小さな春をみんなで教えあって、走る楽しさを満喫している最中です。

 フルマラソン本番は4月21日で、あと2か月程度あります。実行委員として、みんなが記憶に残る、楽しくて有意義なフルメニューの期間を過ごせるように、これからも頑張っていきたいです。