3月1日(金)「ロメインレタス、リーフレタス、キャベツ。春夏野菜の種まきスタート」

3月1日のなのはな

 春夏野菜のシーズンが始まりました。
 この日は、種まきでトップバッターとなるレタスとキャベツの2種類。
 そして、レタスと一言で言っても、今年はまあるい結球レタスではなく、ロメインレタスという白菜のような形をした、柔らかく結球するタイプのものと、リーフレタスの2品種で、一体どんなふうに育つのか楽しみに思いながら、種まきを始めました。

 

 

 まえちゃんが種袋をあけると、リーフレタスは、まさにキク科の種といった感じで、ほんとうに小さな種が入っていて、ロメインレタスのほうは、直径3ミリの恐竜の卵のような形をしていました。
 わたしは、何人かの子とロメインレタス(512粒)を蒔いていたのですが、セルトレーの四角いセルの真ん中に、竹串で種のサイズの2倍ほどの穴をあけ、そこに種を置くと、培土の上に寝ている種という絵が、まるで恐竜時代のようで、とてもかわいく、ここから芽が出てロメインレタスになっていく様子を想像すると、もうそれだけで、今からこの子たちが愛おしく思えてきました。

 

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 まえちゃんとまりのちゃんが蒔いているリーフレタス(355粒)のほうは、種がコーティングされていないゆえに、とても小さく、繊細な種まきです。
 いつもはピンセットを使って種を蒔いているのですが、今回はピンセットを紛失してしまい、代わりに竹串を使いました。繊細な種でも、竹串で穴をあけて種まきできるのだと、まりのちゃんが話してくれて、確かに、竹串の後ろを使ったら少し大きめの穴、尖っているほうを使ったら、小さな穴も作れて、応用が利く。
 ピンチも新しい発見のチャンスに変えて、繊細な種まきをしている2人が、かっこいいなと思います。

 

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〈1粒ずつ、丁寧に〉

 

 2品種のレタスを蒔き終えたら、最後はキャベツ(925粒)。
 キャベツの種は直径1.5ミリほどの、それでも青いキラキラとしたコーティングがされている小さい種で、とても可愛らしい種でした。
 わたしは、最終確認で、セルトレーにしっかり培土が詰まっているか、土が少なくなっていないかを確認しそびれてしまい、その時にまえちゃんが、
「土が少ないと、ほかのトレーと水分量が変わってきてしまう」
 ということを教えてくれて、ゆくゆくは、それが苗の生育差に繋がっていくのだと思うと、改めて種まきは繊細だと思い、培土を詰めるところから、家づくりからシビアにしていかなければならないと思いました。

 1トレー蒔き終えたら、その都度たっぷりめに水やりをし、苗床に並べます。

 

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 この日の種まきに向けて、みんなで苗床やハウスの準備をしていて、昨日は、苗床に埋まっている農電ケーブルへ繋がるサーモスタットも入れて温度変化も見てきていたので、待ちに待った、希望でいっぱいの種が眠っているトレーが苗床に並んでいる景色は、いよいよ始まる育苗に対する緊張もあったけれど、やっぱり楽しみのほうが大きかったです。

 種蒔きされたトレーには、種の種類と発芽適温が書かれた札が差されていて、今は、この日蒔いたキャベツとレタスに共通する発芽適温である20度をキープする目標で、ビニルをかけ、農電ケーブル、サーモスタッドを使って苗床の温度管理をしています。
 これから、1日数回、ハウスに行って、苗床の温度を確認し、種がちゃんと発芽できるように、そして良い苗ができるように、育苗メンバーと連携を取りながら見守る。そのことがとても楽しみで、重要で責任があるけれど、嬉しい役割だなと思います。

 なのはなのみんなで育てる春夏野菜。
 種まきから良いスタートダッシュが切れるように、祈る気持ちで臨みたいです。

(なつみ)

 

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〈桃の摘蕾チームは、夕の子桃畑へ! ここでは、「さくらピーチ」「なつごころ」「白麗」「川中島白桃」などを栽培しています〉
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〈このごろ30秒などの長い時間、1人で立てるようになってきたおとちゃんは、コンテナのなかからみんなの摘蕾を見守ってくれていました〉

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