「豊かにできる時間」 まなか

2月17日
 
○今日の摘蕾はずっと広がるぽかぽかの青空の下で出来て、とっても気持ちよかったです。
 途中でお父さんが来て下さったことがみんな嬉しくて、ピクニックのような嬉しい気持ちが、その時、桃畑をふわっと包んだような気がしました。
 摘蕾の進め方で、こうしたらいいかなと思ったことをあんなちゃんに話してみたらとても喜んでくれたことが嬉しくて、大人数で効率よくでもしっかり摘蕾を進められるやり方が見つかったら良いなと思いました。

○最近ちょっと変わったかもなあ、と思った事があります。
 それは、これでよし! はい次! と思う事がかなり少なくなったなということです。

 私は一人で進めることや、決めなきゃいけない事、音楽でも絵でも色々な事の多くで、よし! と思うタイミングが割と早かったような気がします。
 引っ越しをするにも、2~3件みたら住めば都と思って何も考えずに決めたくなるし、服を買いに行って選ぶのにも即決でうじうじ悩むのは嫌、音楽で録音していても何度も何度も録り直すのは格好悪いし嘘のような気がして今の全力はこれ、絶対に良いものになると自分を納得させていたりしました。

 先日の版画教室の時に、「ああ、何度も書き直していいものにしようとすることって、とっても楽しい」と思いながら作業していて、あ! っと思いました。
 今までならきっと1枚の下絵を描いて、「これでOK!」となっていただろうと思うのですが、今は先生のアドバイスを聞いて構図を考え直したり、作品集を見て「こんなふうにしたらどうだろう…」と考えたりする時間がわくわくしてすごく好きになりました。
 
 掃除の時間でも、「とりあえず時間内でざっとやってから細かいところ…」という考え方だけだったのが、その週の予定を考えて、「今日はここを徹底的に綺麗にしてもいいなあ」とか幅を持って考える事が出来るようになってきました。

 去年の秋くらいから焦る気持ちが無くなってきたのですが、こういう所にも心に余裕があることで豊かに出来る時間が生まれるのだなあと思いました。
 なんのために自分は今動いているのか、を意識し始めてから本当に実感する変化があってそのことがとても面白いなと思います。
 もしかしたら桃作業をさせてもらう中でも、だんだん自分の時間の感覚が広くなってきたのかもなとも思いました。

○木の剪定や挿し木のことについて自分なりに調べる度に、すごくわくわくしています。
 調べれば調べるほど面白いし、こんな実験楽しそうだなあと思いながら本やサイトを見ています。
 木を育てるというのは本当にロマンがあって素敵だと思います。
 昔見た木のお医者さんのドキュメンタリーを思い出したりして、ああ、こんなに夢がある事だったんだなあと思いました。
 今は挿し木について調べているのですが、とても面白いです。
 今回のものも上手くいったらいいなあと思うのですが、次はこんなのもやってみたいなと思う事もあって楽しみが増えて嬉しいです。