「今、楽しみなこと」 えつこ

2月17日

 今、私の楽しみなことは、フルメニューと、桃の摘蕾です。石生の坂が、心臓が破れそうだと思いながら走っていたイメージがあり、最初は怖かったです。でも、先頭を走るあけみちゃんやまちちゃんの背中を見ながら、みんなでお題をまわしながら走っていると、いつの間にか坂をのぼりきっていたという感じで、あとは、みんなの流れに乗って身体が自動的に走っているような感覚で、走り終えた後も、いつまででも走れそうな感覚になります。これは、みんなとだから走れると思います。
 みんなを感じると、謎のパワーが湧いてきます。フルメニューの、そういうところが好きです。

 今日のお題は、「今日は切り干し大根の日ということで、みんなが切り干しにしてみたい野菜」と、「今日は天使の日ということで、みんなが聞いた天使のささやき」でした。天使のささやきのお題で、やよいちゃんが、「空が綺麗!」と、言って、みんなで一斉に空を見ました。クリアな水色のよく晴れた空が広がっていました。共有してくれるやよいちゃんが優しいな、と思いました。
 また、嬉しかったのは、ほのかちゃんと一緒に完走できたことです。みんなで走りながら拍手して、みんなで一緒にほのかちゃんの前進を喜べて、とても幸せな気持ちになりました。こんな風に、誰かの喜びがみんなの喜びになる、なのはなが大好きだと思いました。

 フルメニューの後は、桃の摘蕾をしました。私は、認識力が低くて、速く正確に桃の摘蕾をすることを難しく感じているのですが、それでも桃の摘蕾が大好きだな、と感じます。心が静かになります。
 桃の摘蕾をするあんなちゃんの手つきが、まるで魔法をかけているかのようにはやくてなめらかで美しくて、職人みたいで、あんなちゃんの誠実さの積み重ねを感じます。そんなあんなちゃんを心から尊敬していて、あんなちゃんと一緒にいられること、桃の作業に関わらせてもらえることが、とてもありがたいです。
 私はあんなちゃんの足下にもおよばないのですが、少しでも力になれるように、もっと、速く正確に摘蕾をできるようになりたいです。桃の摘蕾を通して、自分の心も鍛えられるのを感じます。

 お父さんが畑に来てくださり、お揃いのピンクジャンパーを着ている私たちを、「桃の花が咲いているみたいだね」と言ってくださって、そのことがとても嬉しかったです。桃畑はステージだと思いました。もっと美意識を鍛えて、人が見ていても嬉しくなるような作業が出来るようになりたいです。

 

 個人的になってしまうのですが、嬉しいことがあって、私は激しい高所恐怖症だったのですが、脚立に対する怖さが薄れてきています。落ちる前提で、足元を整理し、もし脚立が倒れた場合に飛び降りる場所を決めておくと、高い脚立も乗ることができました。
 課題だな、と感じたのは、脚立の場所を一発で決められないことです。脚立に乗ってみると、作業がやりにくくて、場所を探して何度も脚立を置き直す、ということがありました。きっと、桃にとっても、脚立の移動はなるべく少ない方が良いだろうと思うし、一発で適切な場所に脚立を置いた方が、スマートだと思います。次、また摘蕾の作業に入ることがあったら、一発で決める、ということを意識したいです。