【2月号⑥】「冬の定番作業 選別は豆三昧」 しなこ

 

 なのははの冬の作業といえば、一つには選別があります。
 雪が降ったり外で作業ができない日はリビングに集まって、昨年育てて収穫した豆類を選別します。
 必要なものは、選別する豆、トレー、豆腐パック、ヨーグルトパック、そして集中力。豆腐パックは選別した豆を入れるのに最適で、ヨーグルトパックは一回戦で選別する目安の量になっています。台所で出るパック類も、ゴミではなく便利な道具の一つです。選別に向けてこつこつと集めていて、冬には大活躍です。
 豆と向き合うには集中力も必要になりますが、豆たちと向き合う時間が長くなるほど、豆たちに愛着がわいて、豆たちの特徴もわかるようになってきます。

 初回は白大豆の選別です。
 主には、一月末から二月にかけて行う味噌作りに向けて味噌用の豆を確保します。
 白大豆は綺麗なものが多くて、ほとんどが味噌や種用の基準を満たしているものでした。
 豆の品質でも味噌の味が変わるので、今年作る味噌の味も、私たちの選別の手にかかっています。

 

 

■三種類の豆

 初日は選別自体が久しぶりで、私も選別の目になるのに時間がかかりましたが、少しずつ目が慣れてきて選別するスピードも速くなっていきました。みんなもトレーに豆を出すときの音の間隔が短くなっていて、速くなっていることを感じました。
 大人数での選別は、リビングでみんなで過ごせることが嬉しいです。半日でハーベスタの袋一杯分ほど進めることができました。
 味噌用の豆も日に日に増えてきて、ひろこちゃんと、味噌用の豆を計量するのも楽しみになっていました。白大豆は全十回ほどの作業で選別を終えることができて、味噌や種も必要量、確保することができました。
 続いて黒大豆です。
 黒大豆は選別基準が解りやすいということもあって、短時間でたくさん選別できて、二回の作業で終えることができました。
 昨年の黒大豆の収量は少なかったのですが、大粒で綺麗な豆も見られて嬉しかったです。

 

■かわいい小豆

 今は小豆の選別をしています。
 豆の中でも小豆が一番量が多く、選別の楽しさをたっぷり味わえます。小豆の選別が好きという声も多いです。
 私も、小豆の色や見た目がかわいくて小豆の選別が好きです。
 ちょっと集中力がきれてきた、と思ったときは小休憩。
 みんなで肩たたき列車をして身体をほぐしたり、時には山手線ゲームをしてリフレッシュ。気分転換になって、後半戦の選別も頑張れます。

 

 

 回数を重ねるごとに選別スピードが速くなり、ヨーグルト一カップ分の選別を終える時間も一分、二分と縮んでいます。今は十二分で終えられるようになっていて、時間内にカップを空にできたときは達成感があります。
 小豆全体の半分以上は選別が進んでいて、残りも冬の間に選別が完了できるように、みんなと頑張りたいです。 

 

豆の選別と同時並行で、落花生の莢はずしや殻むきも終わりました!