2月15日(木)「果樹の集う池上に、ポポーとイチジクの苗畑!」

2月15日のなのはな

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 池上三角畑に、ポポーとイチジクの植え付けを行いました。池上三角畑は、池上桃畑、スモモ畑、ブドウ畑と隣接している、三角形のコンパクトな畑です。少し傾斜が付いていて、水はけが良く、程よく粘土質でもある畑で、ポポーやイチジクもよく根が張れそうだなと思いました。

 周りを果樹に囲まれていて、その仲間入りするように、植えられることが嬉しいし、辺り一帯が果樹園のようになることを想像すると、夢が膨らみました。

 ポポーは、約1年生の実生苗が70本ほどあります。全て種を蒔いて発芽させたもので、生育差は少しあるけれど、大きいものは、背丈が15センチほどになりました。ポポーは落葉樹で、冬の間は休眠期に入ります。ポポーの実は南国のフルーツのようにトロピカルなのに、原産は北米で、寒さ-30度まで耐えることが出来ます。私達よりも何倍も強いのが本当に凄いなと思うし、苗を見ていても、葉を付けていなくてスースーしているのに、寒さにめげている様子はありません。きつい霜が降りても、雪に埋まっても、成長点の葉芽がピンと立っているのが、健気で勇ましく見えます。

 

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〈古畑で育てたポポーの苗木を掘り上げます〉

 

 古畑の苗床に密植して植えていたのですが、また今年も大きく成長するにしたがって、広々と根を生やすことが出来るように、植え替えをしました。今のポポーは春に備えて、樹に栄養分を蓄えて、根の活動も休止している状態です。この時期に植え替えると、根のダメージが少なくなります。

 幼い樹をよく見てみると、先端にも、中間の節々に茶色くふわふわの芽が付いていて、この芽が、暖かくなると動き出してきます。その頃になると、休眠期が終わるので、植え替えは出来ません。寒すぎもせず、まだ暖かくなる前のちょうど良いタイミングで植え替えることが出来て、とても嬉しかったです。

 

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〈細い苗木ですが、先端にはしっかりと葉芽がついています〉

 

 同じ畑のもう一画に、イチジクの挿し木をすることになりました。イチジクの挿し木をする時期もベストタイミングだと、りんねちゃんが話してくれました。ポポーの植え替えと、イチジクの挿し木を協力し合って同時に行えることが、とても心強くて嬉しかったです。

 まず、苗床のポポーの掘り起こしをしました。ポポーは直根性だと知っていたのですが、甘く見ていました。6センチほどの小さな苗だったとしても、土の中では、太い根が張っていました。スコップを目いっぱい深くまで刺して、周りから少しずつ崩していき、出来る限り根を傷つけないように掘り上げていきました。ポポーの背丈よりも2,3倍長くて、さらに太くて、まるでゴボウのように頑丈な根に驚きました。だから寒さにも強いのかなと思い、生命力の強さを改めて感じました。

 

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〈根の長さ、太さに驚きました〉

 

 根が乾かないうちに、迅速に植え替えをします。60センチ間隔に、苗を植え付けます。深い植穴を開けて、水を入れて、水に根を浸すように植え付けます。そうすることで、根が自由になって見えました。植林しているような楽しさがありました。

 その後は、液肥やり、誘引、敷き草をしました。60センチ間隔は、今の小さいポポーにとっては十分すぎるほどスペースを取っているけれど、これが大きくなると狭いぐらいになってくるのだろうなと思います。池上三角畑が最終の畑ではなく、ここは大きな苗畑であり、本当に植え付けるまではまだもう少しかかります。とても長いスパンだけれど、今日植えたポポーが大きくなって、いつか実を付けてくれたらいいなと思いました。

 ポポーの植え替えをしている間、同時並行でイチジクの作業も進んでいました。成木のイチジクを剪定したときに出た枝から、りんねちゃんが穂木を取っていました。イチジクの枝は表面がツヤツヤしていて、カットした断面は、少しクリーム色のような綺麗な色に、中心の軸は真っ白でした。150本ほどの穂木を見ただけで、心が躍りました。

 

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〈イチジクの穂木〉
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〈挿し木をした穂木の切り口には、トップジンペーストを塗り、雑菌を防ぎます〉

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 マルチの畝に、三条で篠竹を使って穴を開け、その穴の中に穂木を刺していきます。真っ直ぐに刺すのだと思っていたけれど、斜めに刺して、土からは、ほんの少ししか出ていなくて驚きました。土から出た穂木の切り口にトップジンが塗られていくと、オレンジ色の水玉が出来ていくようでした。最後に、挿し木をした畝にビニールトンネルをかけました。

 イチジクも、ポポーも、これからの経過が少し緊張もあるけれど、とても楽しみだなあと思います。これから暖かくなって芽吹く季節になるので、今日植え替えたポポーや挿し木したイチジクも、無事に芽を吹いてくれたらいいなと思うし、これからも気持ちを込めて、見ていきたいと思いました。

(りな)

 

 

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〈桃の摘蕾チームは、開墾26a畑で、“白鳳”の摘蕾を進めました!〉
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〈この日もランニングは、石生一周+梅の木コースへ。梅のふっくらとした蕾のそばを通り抜けます。【2月15日の、マラソン日記はこちら!】〉
〈夜7時からは、藤井さんの木版画教室があり、制作を進めました!〉

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