2月13日(火)「気合を込めて、桃の摘蕾開始! & 落ち葉堆肥づくり」

2月13日のなのはな

 桃の摘蕾をスタートしました。
 1月末に剪定を終えて、すぐにも摘蕾を始めたかったのですが、気温が低くて作業がしにくいように思い、暖かくなるのを待っていました。
 この日、摘蕾をはじめるには絶好の日和となりました。

 初日は緊張と気合が入り混じります。
 開墾26a畑に集合して、まずはメンバーに、摘蕾の目的や、目標、具体的な仕方を伝えさせてもらいました。

 

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 摘蕾の目的は、樹に蓄えられている貯蔵養分の浪費を防ぐことと、段階的に着果数を絞っていくことで、作業労力や桃へのショックを分散させることです。

 桃は5月の半ば頃に光合成で養分を作るようになるまで、樹に蓄えた貯蔵養分を使って生育していきます。特に、花が咲くときに、樹に蓄えているエネルギーを大量に使うので、そこで使ってしまうと、初期生育が悪くなってしまいます。そのため、3月下旬に花が咲くまでに、ある程度の数に絞っておきたいのです。

 目標としては、1巡目を2月末までに終えたいことなども、メンバーに話して、共有しました。
 今年は、前年の反省を踏まえ、締め切りを作って摘蕾を3巡したいと考えています。
 1巡目は、枝の上や先端の花芽を落としていきます。スピード重視です。
 2巡目は実際の着果位置をイメージして少し慎重に絞り、3巡目で仕上げをするというプランです。
 摘蕾のときに注意することとしては、花芽と葉芽を見分けることで、葉芽はこれから葉や枝となり光合成をしてくれる大事な芽なので、落とさないようにします。

 

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〈摘蕾前の桃の枝。1巡目の摘蕾では、実をならせられない先端や、枝の付け根、枝の背についた花芽などを落としていきます〉

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 作業は集中した空気感で進んでいきました。1つの樹に4~5人ずつ入り、枝を分担して蕾を落としていきました。言葉は交わさなくても、それぞれが楽しんで作業しているのが感じられました。
   今日は、お客様が26a畑に来てくださったり、SNSの動画の撮影もあって、活気ある午後でもありました。

 今回、初めて摘蕾をするという、すにたちゃん、ほのかちゃんは、「とても楽しい」「いつまでもしていたいくらい」と感想を言ってくれて、心強いし、とても嬉しかったです。
 摘蕾の作業がとても好きという人が、何人もいます。
 桃畑で作業したり、桃に触れることで、癒されるところがあって、桃にとっても、自分たちにとっても、良い作業にしていけたらいいなと思います。

 

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 午後の時間で、6年生の清水白桃を6本程度進めることができました。
   まだまだたくさん摘蕾する樹があります。気温は一層暖かくなっていき、ここからは、日に日に蕾が膨らんで、時間との勝負になっていくと思います。
 桃の作業ができる喜びを感じながら、時間を大切にして、よりよい作業にできるように、日々考えながら、進めていきたいです。

(あんな)

 

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 落ち葉堆肥作りをしました。落ち葉堆肥は、野菜の味を良くするのに効果があります。トラック何杯分もの大量の落ち葉に肥料をまぜる作業も、豪快で、大好きな作業です。

 お父さんもいてくださって、指揮をしてくださいました。落ち葉の山の真ん中に穴を作って、バクテリアたっぷりの鶏糞と米ぬかを撒いて、それをみつぐわでかき混ぜます。それから、落ち葉の山を、綺麗な富士山型に整えます。そのときが、日頃のフルメニューで鍛えている成果を発揮するときです。全身の筋肉を遣い、汗をかくほど身体が熱くなりますが、そこが楽しいです。落ち葉堆肥作りはスポーツだと思います。

 

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 落ち葉と鶏糞と米ぬかがまんべんなく混ざるようにみつぐわでかき混ぜていると、ダイナミックな料理を作っているような気分になります。これが、野菜や果樹にとって良い栄養になるんだと思うと、力が湧いてきました。

 肥料を混ぜたら、また真ん中に穴をあけて、そこに、水たまりができるくらいにたっぷりと水を入れて、穴のまわりにも、まんべんなく水をかけます。鶏糞と米ぬかが水に溶け出しているのが、いかにも栄養がありそうでした。それから、穴をふさいで、上を平らにならします。

 

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〈カブトムシの幼虫がたくさん見つかりました!〉

 

 そして、それからが一番大事な作業です。ビニールで落ち葉堆肥の山を密閉します。この、しっかりとビニールを密閉することが、一番大切だと、お父さんが教えてくださいました。ビニールをピンと張り、下をロープで縛ります。みんなでロープにとりついて、渾身の力で綱引きのように引っぱり、きっちりとロープで閉めました。さらに、まわりにレンガを置いて、超頑丈にビニールを張りました。これで、完成です。

 

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 全部で3つの落ち葉の山で、落ち葉堆肥を作りました。そのうちのひとつの山は、作業をする前から既にとても綺麗な富士山型でした。お父さんが、これはとても理想的な形で、発酵もしやすいと、話してくださいました。その山に、肥料を入れるための穴をあけると、そこから湯気がたち、糀菌のような香りがしました。そこにさらに鶏糞と米ぬかを入れて、ビニールを張ると、これはよく発酵しそうだと、心がときめきました。

 30分くらい余裕を持って作業を終えることができました。お父さんが、3つの落ち葉堆肥の山を見て、「素晴らしいね」と笑顔で言ってくれました。1か月後に、切り返しの作業をします。発酵が進むごとに香りが変わっていくのも、落ち葉堆肥作りの魅力だと感じます。よく発酵しますように。

(えつこ)

 

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〈フルマラソンへ向けたランニングでは、この日から、石生一周+梅の木コース(およそ5キロ)を走りはじめました!〉
〈第3弾の米糀が、出糀(完成)を迎えました! 明るく元気な響きのある、「マチョーとムーチョ」という名前の糀たち。第3弾の糀づくりチームの、手際の良さ、気配りによって、純白の、質の高い糀ができあがりました。明日は味噌の仕込みです!〉