「優しさ」 りんね

2月7日

〇味噌づくり第2弾

 2月4日に生まれた立春はるかぜ君と、米花つぼみちゃん。昨日の夕方、ついに出糀を迎えました。
 最後にはほとんどの糀箱が40度以上になったところ、急速に冷やして出糀することができました。布巾をはぐると、白いフワフワした菌糸に覆われていて、甘い香りがして、いい糀が出来上がったのではないか、と思い、嬉しかったです。

 私は味噌づくり第1弾から、続けて第2弾のメンバーに入らせてもらいました。
 2回以上、味噌づくりメンバーに入ったことがなかったので、体力がもつだろうか、という心配もあったのですが、無事に、最後までメンバーの一人としての役割を果たせたかと、思いました。

 第2弾は、準備から蒸米、種付け、そして見回りや手入れなど、各工程の流れを知っていたので、落ち着いた心持で向かうことができました。
 そのこともあってか、出糀まであっという間に過ぎていったように感じました。

 お米を固く蒸すこと、布巾をあまりゆるくしすぎないことなど、1弾の反省で、更にこうしたらいいんじゃないか、ということを、ゆりかちゃんやなるちゃんが伝えてくれていました。
 ほんのわずかな違いですが、ほんの少し、2弾は1弾よりも手入れの際に米が手や布巾に付きにくくて、パラパラとしたいい状態だったように感じました。元々、粘りが強くて糀が繁殖することは難しいミルキークイーンでの味噌づくりを、細かなところまで1番いい形で確立していけるように、と気持ちを向けている、ゆりかちゃんたちが、すごいな、と思いました。

 面白かったエピソードがあります。
 私は第1弾では、ひろこちゃんとペアで見回りをしていて、体内時計も正確で、責任感の強いひろこちゃんが、夜の見回りでも、必ずアラームが鳴る前に起こしてくれていました。

 第2弾では、ちさとちゃん、ほしちゃんとトリオになり、夜の見回りでもひろこちゃんから自立して、自分たちで起きよう、と思っていました。
 けれど、夜中3時すぎ、そっと肩を叩かれて、この感触は……と思ったのですが、やっぱりひろこちゃんでした。新しく購入してくれた目覚まし時計が不調で、設定した時間通りにならない、という事件が起こり、やはりひろこちゃんがみんなを起こしてくれていました。
 その後、一緒に見回りにもいってくれて、本当に助けられた、と思いました。ひろこちゃんは、夜の見回りの記録にも、自分の担当以外でも何回も見回りをしてくれていて、その責任感の強さが、すごいなと思いました。

 また、出糀後の片付けや明日の準備で、メンバーではなかったのですが、ゆりかちゃんが助けに来てくれました。
 ミートチョッパーの組み立てで、ゆりかちゃんが丁寧に手順を教えてくれました。須原さんの手作りのミートチョッパーのため、第1弾のときに、須原さんが新たに改良してくださったポイントも伝えてくれました。
 それで、余念なく組み立てると、スイッチを入れた1発目で、順調に機械が動いてくれました。第1弾では、組み立てる際に試行錯誤があったようなのですが、第2弾では、1弾を経たゆりかちゃんのお陰で、ものすごく順調に組み立てることができて、本当にありがたいな、と思いました。

 ミートチョッパーの組み立てだけでなく、味噌づくりのどの工程においても、今までの試行錯誤があって、それを改善して積み重ねてきてくれているから、今の形があるのだと思います。
 それは当たり前のことじゃなくて、本当にすごいことで、積み重ねてきてくれた、ゆりかちゃん、ちさとちゃん、なるちゃんや、みんなの意志を、これからももっとよく、と受け継いでいかなければならないな、と思いました。

 今日はいよいよ、味噌玉をみんなで握って、樽に詰めます。
 樽に張る名札は、立春はるかぜ君と、米花つぼみちゃんの名付け親の、みつきちゃんと、つばめちゃんも一緒に、作りました。
 名札は、中央の桜の花に、『糀とわたし』というチーム名と、糀の名前、花弁一枚一枚の縁に、見回りをしたペアごとにメンバーの名前が書かれてあります。
 そんなデザインのアイデアは、みつきちゃんのもので、華やかでかわいらしくて、工夫が詰まっていて、心が温まるデザインを考えられるみつきちゃんが、すごいなと思いました。
 つばめちゃんも、声をかけたら快く、一緒に作ってくれて、とても助かったし、嬉しかったです。味噌玉作りのことも、楽しみにしてくれていて、一緒にできるのがとても楽しみです。

〇優しさ

 昨日、つばめちゃんが、たけちゃん、ちーち、ゆりちゃんへ、オレンジ、青、ピンクの厚紙で、折り畳み携帯を作ってくれていました。
 開くと、電話番号を押すボタンも並んでいて、アンテナもついていて、本当に素敵でした。きっと子供たちが、すごく喜ぶだろうと思いました。

 つばめちゃんは、以前もおとちゃんが遊べるように、とトイレットペーパーの芯を材料に、カラカラ音がするおもちゃを作ってくれていました。
 また、それは私たちに、度々、似顔絵を描いて渡してくれることにも、共通している、つばめちゃんの優しさだと思いました。

 自分よりも誰かのことを想って、心のこもった物を作ったり、絵を描いたりすることができる、優しさが、私にはないことだと思って、尊いことだと思いました。

〇ギター

 昨夜はアコースティックギター教室がありました。
 今は、5月末に行われる、藤井先生が作品を出される展覧会のオープニング演奏に向けて、『流星』、『タイムトラベル』、『奇跡の山』を練習しています。

『奇跡の山』はスプリングコンサート以来でしたが、練習をすると、徐々に指の動きが思い出されていきました。
 今までに演奏した曲も、忘れているようでも指が覚えてくれていて、内側に蓄積されているんだ、と感じて、嬉しかったです。
 また、前回弾いていたときよりも、今のほうが弾きやすくなっているところがあったことも、嬉しかったです。
 暗譜まですることができて、藤井先生に一度聴いていただきました。

 私は、人前でギターを演奏すると、緊張が行き過ぎて指が動かなくなってしまいやすいです。けれど藤井先生には何度も聴いていただいていることもあって、練習のときと同じくらい、自分なりに伸び伸びと演奏することができました。
 その上で、先生が強弱の付け方など、より演奏を良くしていくために、教えていただけたことがありがたかったです。
 ギターを練習することは、あるべき理想の形に近づけていくことだと、思いました。先生が、一人ひとりが理想に近づいていけるように、次の段階、次の段階へとアドバイスをしてくださることが、ありがたく、嬉しかったです。

 また最近、ギターで指が動きやすくなっていくことと、ソフトバレーで体が動きやすくなっていくこと、ダンスが踊りやすくなっていくこと、普段の作業で動きやすくなっていくこと、人間関係が取りやすくなっていくこと……、全てが繋がっていると感じました。
 私はギターが本当に好きで、理想があって、練習ではできたとしても、人前では指が動かなくなってしまうことが、残念に感じてしまいます。
 それは、ギターの練習量というよりも、もっと根本的な問題から、来ている枝先の症状だと思いました。具体的にはやっぱり、過去、過剰に怒られたことが原因だと、思います。
 それも、少しずつ良くなってきていることは事実だし、完全に問題を解決して、自由に動けるようになるまで、諦めないでいたいです。