「役割に本気で」 りな

2月5日

 今日は朝から雨で、畑には出られなかったけれど、雨の日しか出来ない、室内でのフルメニューや、作業を進めることが出来て嬉しかったです。
 フルメニューでは、体幹トレーニング、サーキットトレーニングの後に、実行委員さんが遊びを考えてくれていて、拡大版マス鬼をしました。
 節分の日の夜にみんなと一緒に遊んで、私は鬼役だったのですが、今日は実行委員さんがゼッケンをつけて鬼をしてくれて、鬼が近くに来るだけで心臓がバクバクして、みんなはこんな気持ちだったんだ、と思いました。節分の実行委員をしている時に、ぼそっとあけみちゃんが「これ、足を高くに上げて飛んだら結構トレーニングにもなるね」と話してくれていました。フルメニューで、いつものトレーニング、マラソンの他に、こんな風にみんなと楽しみながら、鍛えられることが嬉しいなと思ったし、みんながどうしたら楽しんで、フルメニューを続けることが出来るか、どんどん新しい方法を考えてくれる実行委員さんが凄いなあと思いました。

 午前の作業では、選別を目標のところまで切りよく終わらせることができて、みんなと「終わらせるぞ!」と言って、有言実行できて、達成感がありました。目と、頭と、手を最大限フル活用して、瞬きも忘れるぐらい選別に集中すると、自然と手が動いて、どんどん進んでいきました。周りのみんなのスピードがギネス記録並みに速くて、スピード感のある空気が気持ちが良かったです。
 午後には雨の合間を縫って、ハウス野菜の収穫や嫁入りも進めることが出来ました。

 今、『厨房の哲学者』を読んでいます。読んで、思い当たることや、ぐさっとくることがたくさんありました。
 自分は、これまでずっと逃げ道を探しながらいたから苦しかったのだと思いました。楽な道を求めてしまっていたのだと気が付きました。でも、誰も、楽な生き方なんてなくて保障もなくて、生きている限りずっともっと良く、もっと高いところを目指して、走り続けないといけないのだと思いました。それは、私が思っているよりもずっと、大変だけれど楽しいことなのだと思いました。
 私も、一つに選ぶことが怖かったのだと思いました。自分を捨てられなくて、いつも何者でもなくて、中途半端で無責任だったのだと思いました。

 何もかも捨てる覚悟で、役割に本気で、向かいます。毎日の桃作業を、耳をウサギの耳にして、背中に目を付けて、必死になって積み重ねます。