【マラソン日記】「2月6日 なつみ ―背中を押してもらって―」

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2月6日 なつみ

「みんなに背中を押してもらって」

 雨が止んで、1日空いての石生一周。
「1日空いて、足の疲れが取れた」という人もいれば、「1日空いて、今日走り切れるか不安」という人もいて、わたしは毎日走り続けないと不安になるタイプなので、後者なのですが、これも、自分の0か100しかない極端な思考を変える訓練だと、前向きにとらえて、こわごわと、心臓破りの坂に、みんなと向かいます。 
  
   
 今日のお題は、七十二候の中で、今の時期に当てはまる「春風氷解」という名前にちなんで「みんなが風になったらやってみたいこと」と、「みんなの好きな事、好きな物」。

(風ってあんまりいいイメージがないなぁ)と、野菜に掛けたビニルが、掛けた瞬間風で吹き飛ばされるのをイメージして、一瞬困ったのですが、次の瞬間、(これしかない!)という、石生一周にぴったりの答えが思いつきました。
 そして、隣のよしみちゃんも「あ! わたしも、思いついた!」と言っていて、何だろうなと、みんなと答えを聞くのも楽しみに走り始めました。
  
  
 走り始めて最初に、台所の短くて急な坂道。楽ではないけれど、なれれば怖くはない。
歩数を多くして、歩幅を短めに走ります。
 そして、坂を下り、角を右に曲がると心臓破りの坂が現れます。
  
  
 坂が嫌いで苦手なわたしは、40メートルほど登っただけでヒィヒィ言いながら、それでも、どうしても、わたしが風になったらやってみたいことを言いたいので、粘って足を前に出します。
 
 ついに、隣のよしみちゃんまで番が回ってきました。
「よしみは、みんなの追い風になる!」
(わたしが考えていたのと一緒だった!)よしみちゃんの答えがとっても嬉しかったです。
「なつみも、坂を登るみんなの、追い風になるよ!」
 もう、これを叫んだら、思い残すことはありませんが、皆と登り切りたいので、もう少し頑張ります。
「ひろこは、後ろから追い風になるよ」
 列の後ろを走るひろこちゃんが、追い風になってくれて、何とか登り切ることが出来ました。
  
  
 毎回、こんな調子で、みんなの存在に背中を押してもらって、登り切れる心臓破りの坂。
 明日は登り切れるか、やっぱり不安ですが、お互いを励まし合って、心と身体の筋肉を、この坂で鍛えていきます!