「桃のよう」 すにた

2月4日の日記

桃の枝回収
 初めて桃作業に入らせてもらい、桃メンバーの一心同体の空気感、真剣な空気、その中で、同じ空間で作業させてもらい、とても勉強になりました。桃の剪定が一段落したので、その枝を回収していって、燃やすためにハウス前上の畑に運んでいくという作業です。

 私は、あんなちゃんと一緒にさせてもらいました。奥から手前に向かって、山になっている枝を回収していきます。まずは、山になっている枝をガサッと、だいたいで8割ほど取って軽トラに載せていきます。それを、他の山も同様にします。山になっている枝を全て取り切ったら、その次に、さっき取りきれなかった細かい枝を、これも奥から手前に向かって回収していきます。
 それも一通りやったら、最後に、枝が落ちていないか、1周ほど、さっと確認していき、大丈夫であれば次の畑に行きます。1つの畑で代々平均では3,4回往復します。軽トラに載せて、落ちないようにロープで固定して、ハウス前上に運んでいき、おろします。おろすときは、おろしたいほうのあおりと後ろのあおりを外して、反対側からせーので押しておろします。そのやり方はとても速くスムーズにできるので、良いテンポで作業が進んでいきました。

 大きい枝は、慣れているあんなちゃんや、あけみちゃんが、運びやすいように丁寧に切ってくださりました。あんなちゃんの素早くて綺麗な作業を横で見させてもらい、一緒にさせてもらえてありがたく思います。あんなちゃんが、枝回収とは何をするのか、1つひとつ作業や行程の意味を優しく丁寧に教えてくださり、理解が遅い私でもすぐに理解できるような説明でわかりやすかったです。

 

桃の枝吊り
 桃の枝が毎年伸びてくるので、それに応じて、枝吊りの修正が必要となります。修正が少なくて済むのもあれば、今の位置だと効果が無くなってしまっていたり、バランスが悪くなっていたり、ポール自体が斜めになってしまっているところはエクセル線、ワイヤーロープを全て外して、ポール位置を動かしたりします。枝をまたいで反対側に移動したポールもありました。

 地面とまっすぐ垂直にするために、地面を平らにして煉瓦を置き、その上にポールを乗せます。あんなちゃんが1つひとつのワイヤーロープを固定してくださるので、私は、まっすぐになるようにポールを支える役割をしました。まっすぐになるように支えるのが、自分の中では結構難しく、ものすごく緊張しました。だけど、この緊張感が自分にとっては良い刺激にもなり、これからまた支えることがあれば、どうすれば、もっとがっしりとまっすぐを保てるか、考えることができるので良かったです。

 ポールが立って、ワイヤーロープで固定もできたら、エクセル線でも枝を吊っていきます。あんなちゃんが、この角度でキープお願いします。と言ってくださるのでその角度でキープします。桃の木の全体を見て、このエクセル線はそっちの枝に使う。これもそっちに使う。と、頭の中で素早く判断していける、あんなちゃんの姿が、とてもかっこよかったです。

 マイカ線とポールについていたエクセル線を外していくチームも、役割をあんなちゃんが割り振ってくださり、素早く次々と進んでいっています。ひたすら外していく人と、それを回収していく人とでわかれていきます。回収するのは1,2人くらいで、後の人は外していくのですが、さくらちゃんのすばやい手で、1人で全員の外した分を回収してくださり、とても速く進んだそうです。

 桃作業の素早さや、綺麗さ、団結力がそろっているからこそ、良い作業になっていくのだなと改めて思いました。美しい桃を、これからもっともっと良いものに作っていくために、日々の生活から考え、行動していく桃メンバーの取り組む姿勢が、美しい桃のように綺麗でした。