【マラソン日記】「2月3日 りな ―みんなとだから走り切れる心臓破りの坂―」

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2月3日 りな

「 みんなとだから走り切れる、心臓破りの坂」
  

    
  今日から、マラソンのコースが石生コースに変わりました。田んぼ道を走る、平坦な奈義コースと打って変わって、石生コースは、坂がたくさんあり、コースの中盤には別名『心臓破りの坂』と呼ばれるような、急な上り坂もあります。
    
 そのため、果たして走り切れるか、ドキドキしていました。いつものように、体育館で柔軟筋トレをした後、ランニングに出ます。石生コースを走るのが初めてな人もいて、私も新しい景色にワクワクした気持ちになりました。
    

〈石生一周コースへ出発前、柔軟体操の時に行う、筋トレのプランクの時間は、5人1組でしりとりを回しながら行い、負けた人は最後に顔じゃんけんをしました。体も顔も柔軟にしてから石生一周コースへいよいよ出発です〉

    
 距離は、梅の木コースと同じ、2.5キロです。そのため、お題は1つ……と思いきや、みんなが坂をきつい思いをせずに楽しく走り切れるようにと、実行委員さんが、2つ目のお題も考えてくれていました。
 1つ目のお題は、今日が節分で、鬼を豆まきで追い出すことにちなんで、『自分の中の、振り払いたい邪気』。そして二つ目が、『石生の坂を上っている感想』でした。

 古吉野をスタートして、始めに見えてくるのが短い上り坂。けれどそれはすぐに終わり、間もなく長い下り坂を下りていきます。
 なのはなの畑沿いのコースになっていて、畑で伸び伸びと育っているニンニクや、ニンジン、ダイコン、ブロッコリー、カブなど、たくさんの野菜が見えます。野菜たちが応援してくれているような気がして、元気が出たし、賑やかな気持ちになりました。
  
  
 カブが植わる第一鉄塔上畑を過ぎて、ずっと真っ直ぐ走ると、いよいよ石生の坂道の入り口に入ります。最初は緩やか、でも、先はずっと上り坂が続いていて、ゴールは見えません。石生一周コースはコースの半分が上り坂です。その長い上り坂が始まります。

 坂が始まってすぐ、1つ目のお題を回しました。大声で、みんなの振り払いたい邪気を復唱し、自分も、目の前に延々と続く上り坂にぶつけるように、自分の振り払いたい邪気を言いました。

 心拍数が速くなって、息が上がりながらも、ずっと走り続けるやぶれかぶれな気持ちが、お題をいう時の気持ちとすごくマッチして、声に出しながら心も身体も軽くなって、スカッとしました。そして、今日は土曜日でお仕事組さんやりゅうさんもいてくださって人数がとても多く、復唱の声の音圧がとても大きくて、とてもパワーをもらいました。とても心強かったし、背中を押してもらっているようでした。
  
  
 2つ目のお題では、みんなの感想を復唱しました。「けっこういける!」「気持ちがいい!」「実行委員さんありがとう!」みんなのポジティブな言葉を言っていると、坂を感じないぐらい気持ちが明るく、楽しくなりました。心臓破りと言われている坂も、とてもあっという間に感じました。気が付いたら、開墾26aの桃畑が見えて、坂を登りきっていました。
    
 坂を登り切ると、目の高さに、澄んだ空にそびえたつ那岐山が見えました。その開けた景色を、みんなで見ることが出来て、達成感でいっぱいになりました。みんながいたから、本当に楽しく、走り切ることが出来ました。
  
    
 みんなを見ると、誰もが清々しい笑顔になっていて、とても嬉しい気持ちになりました。石生コースを走るのは10日間、これからも、みんなと一緒に心と体の筋肉を鍛えていきたいです。