1月28日(日)「米糀たちの誕生日 & ちいさな棟上げ式 & 日曜日ゲームナイト!」

1月28日のなのはな

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 味噌作り2日目。
 朝食前、昨日研いで浸漬した米を水切りして、蒸米の準備をしました。
 お米をザルに移すとき、割れている米がなくて、米研ぎが上手くいっていたことを感じ、嬉しかったです。
 水切りの他、お湯を沸かす準備や糀菌の準備、糀室内の電熱器のスイッチを入れて糀室内を温めるなど準備をしました。

 

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〈お味噌2樽の仕込みにつき、30升分のお米で米糀を作ります〉

 

 早めに朝食を食べて、8時30分すぎに蒸米スタート。
 ゆりかちゃんとなるちゃんが、蒸篭について、蒸し加減をみてくれました。
「ひねりもち」といって、指で数回ひねったときに耳たぶ程度の柔らかさになるように蒸します。
 なのはなファミリーではミルキークイーンのお米を使っていて、お米自体がもちもちしているので、固めに蒸していきます。

 

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「蒸しあがりました」
 お米が蒸しあがったら、種付けの作業に入ります。
 蒸しあがったお米は、芯がなくつぶれるくらいで、でもバラバラしていて、蒸しはベストな状態でできました。
 あつあつ蒸米だと糀菌が死滅してしまうので、人肌よりやや高めの温度になるまで冷まします。種付け台に蒸米を移し、しゃもじを使って広げ、うちわで扇ぎます。一時蒸気で前が見えなくなるのですが、手早く行います。

 40度くらいまで冷めたら、種付けをします。
 広げた蒸米に茶漉しを使ってまんべんなく糀菌をふりかけていきます。両手で蒸米を軽くもむようにして蒸米一粒一粒に糀菌をつけていきます。「糀菌は一人で歩かない」と言われていて、私たちがしっかりもむことで蒸米に糀菌がつきます。

 

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 種付けが完了したら、引き込みです。蒸籠1つぶんのお米を3等分して、3つの糀箱に移します。このとき均等に3等分するのがポイントでもあります。量が多くなると米糀の温度が上がりやすくなるなど、後の米糀の状態に影響するので、均等に3等分することも気にかけました。

 分けた蒸米をなまこ型にして、乾燥防止の蒸しタオルをかけて麹室へ。
 種付けから引き込みまで、温度が下がりすぎないように手早く行います。

 

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〈糀菌の粉末をかけた蒸米〉

 

 この工程を12回戦行いました。

 やっていくうちにみんなが蒸米の蒸し加減をわかるようになっていたり、手際もよくなって、スムーズに作業ができ、終了予定時間に終えることができました。
 蒸米や種付けは、いつも緊張するのですが、強力なメンバーが集まっていて、とても心強かったです。

 今回やってみて、蒸米を冷却する時に蒸米を四角く広げると冷めやすいことや、種付けした蒸米を四角く広げてから3等分すると均等に3等分できることがわかって、次回からもこれらのことを活かせたらいいなと思いました。

 

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 引き込み後は1時間置きに見回りをしていきます。
 見回りでは温度や湿度をチェックして、湿度が保てるようにお湯を換えたりし、糀菌が繁殖しやすい状態を保ちます。見回りをしていると、米糀のお母さんになったようで、米糀たちに愛着が沸きます。

 

 日中も米糀たちは落ち着いて温度が上がっていき、予定通り、引き込みから10時間後の8時30分頃に切り返しをすることができました。

 10時間経った米糀は“うるみ”が出ていました。
 切り返しは、くっつき合っている米粒を離して糀菌を繁殖させやすくします。
 私は切り返しの時間が好きです。なまこ型に寄せていた米ををほぐすと、米がピクピクと動きます。糀菌が生きていることを感じて、この光景は何度見ても感動します。一粒一粒が愛おしくも感じました。
 香りもお米の甘い香りがしていて、いい香りでした。

 

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 米糀の姿に感動しながらも、温度が下がらないように作業は手早く行います。
 みんなも手馴れてきて、切り返しの作業も予定通り1時間で終えることができ、とてもスムーズでした。
 次に米糀たちに会えるのは、明日の朝。 
 それまで夜もみんなで見回りをします。

(しなこ)

 

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 1日、温室の組み立て作業を進めました。この日は前日からの続きで、屋根となるアルミフレームのパーツを取り付けるところから始めました。
 日曜日で、さくらちゃんと2人での作業になるかなと思っていたのですが、ランニングから帰って来ると現場に須原さんの姿があって、お休みの日でも須原さんが来てくださって、一緒に作業させていただけることがありがたいなあと思いました。

 屋根のフレームは前日に1パーツ分取り付けて手順も分かっていたこともあって、残り3つあったフレームもスムーズに取り付けていくことができました。屋根ができあがると、それだけで温室らしく見えてきて、また一歩、完成イメージに近づいた感じがして嬉しかったです。

 

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 午前の作業の終了時間まで、まだ時間があったので、残り時間で棟のアルミフレームも取り付けました。私は、これができたら棟上げが完了するということに気づかず作業していたのですが、気がつけば、あっという間に棟の部分も取り付け完了。須原さんに、「これが棟上げだよ」と教えていただいたときに初めてそのことに気づき、とてもびっくりしました。
 この日もお天気が良くて動きやすく、午前だけでも、たくさん作業が進んだことが嬉しかったなあと思います。

 そして午後からは、母屋となる部品の取り付けに入りました。取り付けるパーツや取り付ける場所が違うと、必然的に使うボルト、ナットや道具も変わってきます。そのとき、そのときで道具を使い分けて、(ここではどの道具を使うのが良いのか……)と考えながら適切な道具を選んだり、作業しやすい足場作りのためにも、どこに脚立を建てるのが良いのか考えて動くことが自分は難しいなあと思う反面、それが分かってくると本当に楽しいです。また、1人では手が足りなくてできないところも、2人で、みんなで、と協力すればできることがたくさんあって、そのときに自分は建築作業が大好きだなあと感じます。

 

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 午前で棟上げが完了したことを昼食のときにみんなに伝えると、午後の作業の途中にみんなでプチ棟上げ式も行えることになりました。
 15時過ぎになると、室内で作業していたみんなが温室の前に集まって来てくれて、プチ棟上げ式の始まりです。あゆちゃんがお餅の代わりに、個袋に入った可愛い甘納豆を持って来てくれて、もち投げならぬ、おやつ投げをしました。本当は、須原さんにのぼっておやつを投げていただきたかったのですが、須原さんは棟上げ式用に頑丈な足場をつくってくださったあと帰られてしまって、一緒にできなかったのは残念でしたが、スーパーマンのような須原さんが本当に優しくてかっこいいなあと思いました。

 

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 おやつ投げでは、「関東出身VS関西出身、どちらがたくさんおやつをGetできるか!」という対決になり、あゆちゃんとさくらちゃんと私がおやつを投げ、それをみんなが「わあ~!!!」と笑顔でキャッチしている様子がとても楽しそうでした。みんなで温室の棟上げをお祝いできて嬉しかったし、これからの作業も頑張るぞ! と更に気持ちが引き締まりました。

 

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 午後の時間、さくらちゃんと一緒に母屋となる部品の取り付けを進め、作業終了時間ほぼぴったりに、この工程も終わらせることができ、2人で「やったー! 目標達成!!」と喜び合えて嬉しかったです。
 次は、温室の入り口・出口となる妻面のアルミフレームの取り付けに入る予定です。
 みんなにとって嬉しい温室になるように、続きも精一杯頑張りたいです。

(よしみ)

 

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〈桃の剪定チームは、山の桃畑の成木や、開墾17アール畑の幼木の剪定、そしてスモモの剪定を進めました〉
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〈桃畑の休憩時間には、温室の棟上げ式のかわりに、8段の脚立を使って、ささやかなおやつ投げを催しました!〉

 

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 心と身体の癒しの時間、その名も『ゲームナイト』。あゆちゃんとお仕事組さんを中心に、毎週日曜日の夜に、有志でボードゲームやカードゲームをして遊ぶことができるのです。今週から始まった、この時間。どきどき・わくわく一杯で待っていました。
 今回のゲーム会場は音楽室。扉を開けると、トランプカードを手にあゆちゃんたちが満面の笑顔で迎えてくれました。「いらっしゃーい!」と。それから続々と、みんなが集まって……ゲーム開始!

 今回はトランプゲームの『51』と『大富豪』と『モノポリー』を行いました。以前モノポリーを遊んでみたときに少しルールが難しいイメージがあって、今回、私はトランプチームに参戦。
 1回戦目は『51』この遊びは見たことも聞いたこともありませんでした。

 ふみちゃんがペアになってルールを教えてくれました。
 このゲームは、手持ちのカードの数字の合計を51にどれだけ近く出来るか。それが勝敗を決めます。しかし、合計することができるのは同じマークのカードのみ。ハートだったら、ハートのマークのカードを集め、合計していきます。しかも、そのマーク以外のカードが最後まで残っていた場合、その数分マイナスとなってしまいます。毎回、自分のターンが回ってくるたびに、山から5枚並べ、その中から自分がほしいカードと、持っている中からいらないカードを交換する。もしくは、前のプレイヤーの並べたカードから交換する。そうして、手札を51に近づけていきます。
 JからKは10、それ以外はその数字通りの数となるので、なるべく大きな数を集めることがポイント。

 私は今回、スペードで挑戦。配られた時には既にJとKがあったのです。簡単に51になるのではないか。と初っ端から思ってしまっていたのですが。そう簡単にはいかない。5枚カードを並べたとしても、なぜかほしい記号とはまったく違うカードが高めの数字で、スペードは3とか5とか。時に8とかがあらわれることも。

 他のプレイヤーのターンで札が並べられたときにほしいカードが出て、「あっ!」となるけれど、次の子にはいらない5枚で流れ、別の5枚が並べられ。「捨てないでー」と思うことも。それがドキドキを呼び起こし、ゲームを楽しくしてくれました。

 

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〈トランプやボードゲーム、それぞれに好きな遊びを選びました!〉

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 2回戦目からは『大富豪』スペシャル。
 大富豪に頭脳が必要だとは……私は初回、何も考えずに、前の子が出したカードよりも大きいものを後先考えずにバンバンと出していっていました。そして最後、手持ちカードが3や4と小さい数になって、何も出せなくなって負けてしまう。という事態が起きてました。
 しかし、隣には大富豪師匠ほのかちゃんが。師匠の手にかかれば、綺麗に手からカードが捨てられて、あがることができるのです。配られたカードを見て、これをこうだして、そのあとこれをだして、こうだして。と言っていると思ったら、その瞬間あっという間にあがってしまったり。その後も苦戦していたひろちゃんのカードを見て、ひろちゃんに伝えると、またまた上がることが出来ていたり。頭の中で先を見通して、出すカードを決めて。それが見事に上がりへと導く。まさに大富豪の師匠でした。

 なるべく、みんなの手札が少なくなってくるくらいに、これ以上出せないであろうカードを残しておいて、最後にパンパンと出して上がる。それが私が理解できた一番の作戦。
 りゅうさんも何か読んでいる……ポーカーフェイスで、次のターンの子が何を持っていて何を持っていないかを読んでいる。さらっと強い手札を出してくるのです。誰か一人、手持ちのカードが1・2枚になっているという時には、ジョーカーや2を出すことも多々。出すとパスを上手く使って、相手が上がることを阻止していました。

 

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 こうして皆は頭をひねって考えているので、す、が、私にはなんだか大富豪が難しいのでしょうかね。大きい数を意識的に最後まで残しているはずが、なぜかいつも最後に「3」が残る。そして、まことちゃんと1対1になっています。そしてまことちゃんも最後に持っているカードが「3」。
 上手く上がる子は最後に「8」や「2」を持って、次にはもう誰も出せず。最後の1枚では、それなりの数字の数を出して上がっていました。難しい、けど奥が深くて楽しい。

 トランプゲームは、なのはなファミリーではセブンブリッジが主で、他のゲームを普段はあまりしていなかったので、新鮮で。新しいゲームも知れて、りゅうさん、お仕事組さん、みんなと出来たことがすごくうれしくて、楽しかったです。

 音楽室いっぱいに笑顔があふれて幸せなナイトでした。ゲームナイトでリフレッシュして、新たな1週間へのパワーをチャージ。来週はどんなゲームが待っているのでしょうか。

(ももか)