1月25日のなのはな
外は辺り一面、雪景色……とっても綺麗で、この中をみんなと走りたい気持ちもあるけれど、ちょっと難しそう。今日のフルメニューは室内で行なうことになりました。
体幹トレーニングを終え、サーキットトレーニングに挑める強い気持ちで、いざ体育館へ。サーキットトレーニングは運動会のように色々な種目を回れるので物凄く楽しいのですが、走るよりハードで、事前に覚悟を決めて挑む必要が私はあります。
けれど、あれ? いつものサーキットと様子が違います。普段は各種目の名前が書かれたボードや、踏台、縄跳び、ボールといくつかの器具が置いてあるものの、今回は一周分置かれたコーンとボールのみがセットされていて、至ってシンプル。
(まさか、リレーかな)
予想は的中。まちちゃんたちフルマラソン練習の実行委員チームが考えてくれた特別フルメニュー『リレー大会』が行われることに。チーム発表、そして実行委員さんが実演しながらの種目説明がありました。
この日は2種類のリレーに挑戦。1回戦目は……筋肉リレー大会! サーキットトレーニングや、お母さんのお誕生日会でのヒントマンゲームにあった、あの種目も登場。全6種目にチームの中から1人ずつが出場し、コースを繋いでいきます。
私はひろこちゃんチームで、お尻歩きに強かったり、安定感が抜群だったり、心強いメンバー。それぞれ種目を決め……いざっ!
1種目目は、卓球の球をラケットに乗せたままダッシュします。ひろこちゃんが物凄く安定感のある足取りで、どんどこ先頭を切って走っていきます。他のチームのみんなも負けじと直ぐ後ろに接近。
続いて2種目目は、お尻歩き。種目の中で特にハードなのではないのでしょうか。(進めっ)という強い気持ちがあっても、中々進まない。座った状態で、思いっきり全身を使って、ようやくちょこちょこと進む。気持ちと進みのギャップがあるのですが、そんな状況が、応援する皆にも、ものすごく伝わってきます。
お尻歩きには粘りが必要。前に進むのに必死です。だからこそ、応援にも、より力が入ります。私たちのチームにはお尻歩きのプロが……ダントツでずんずん進んでいきます。流石。
うーんと手を伸ばして、タッチ。バトンを受け取りました。
3種目目は、四つん這いでのダッシュ。何年ぶりでしょうか、ハイハイをするのは。しかし赤ちゃんのハイハイとはまるで違います。熊のような勢い。私は今回、この種目に出場したのですが、膝に痣をつくってもおかしくないくらいの勢いで、手と足を出来る限りの全速力で動かします。後ろが誰かは分りません。けれどみんな、すごい勢いで迫ってきているのを感じます。せいこちゃーん! ボールを手にするせいこちゃんに、タッチ。
4種目目は、ボールを膝に挟んでジャンプ。この種目は、サーキットトレーニングで鍛えてきています。その効果か、皆、ボールを足に挟み、ウサギのようにぴょんぴょんと大きく前へ前進。ところが、我がチームのボールは、つるっと転がりおちてしまっています。皆と「頑張れー!」全力応援。無事にクリアし、次にバトンが繋がります。
5種目目は、スキップ。毎日フルメニューで走り終った後にスキップをしているので、楽々な雰囲気。スピードがさらにアップ! そして、アンカーへと。
ラストは全力ダッシュ。リレーと言えば、ダッシュ。スキップメンバーから私たちアンカーは受け継ぎ、なりふり構わず体育館を猛スピードで駆け抜けます。途中で転びそうな場所もあったけれど、鍛えた体幹を使って耐え抜き、ゴール!
みんなが笑顔で迎えてくれました。順位関係なしに、皆と必死になって身体を使って繋いだリレー。あっという間だったけれど、身体はポッカポカ。
2回戦目は『伝言リレー』です。その名の通り、トラックを1周してから次の人に伝言する。伝言ゲームとリレーの合体種目。聞いたときに伝言を覚えても、全力ダッシュしたら飛んでしまいそう。どうなるのでしょうか。
お題が第一走者の人に伝えられ、「用意、スタート!」
走って、伝えて、走って、伝えて、どれくらいの長さの文章かも分らない私たち。しかし、伝言を伝える時間からして、それなりの長文の予感。さらに内容が複雑なのか、伝言を聞くみんなの顔が……耳で聞くのではなく、顔で聞いてる。見ていて笑いがこみあげてくるほど面白い。
そして、伝言が上手く伝わっているかはどうであれ、順調にリレーは進んでいきます。
今回、私はアンカーを走らせてもらうことになり、(絶対に聞き間違えないぞ)と意気込みました。
「腹筋は45度か45度以下だと腹直筋にきくよ」
接続語が複雑。腹筋、腹直筋、45度、普段口にしない言葉が並べられ、冷や汗。念のため2回聞いて、ダッシュ! そして1位でゴール!
みんなが笑顔で迎えてくれたけど、まだ安心できない。安心した途端に伝言が全部飛んでしまいそう。他のチームも連続でゴールしました。
ドキドキ伝言答え合わせ。それぞれ似ているようで、よく聞くと意味が全然違う。接続詞や数字がちょっと変わるだけで、こんなにも違って聞こえるとは驚きです。
そして、本当の答えは、
『腹筋キープは45度か45度以下が、腹腹直筋にがっしりきくの』。
がっしり!?
聞きなれない表現にみんな耳を疑って、ワードをなくしてしまったり、言葉をかえたり、してしまっていたみたい。
難しかったけれど、一味違ったリレー大会が楽しかったです。実効委員さんが考えてくれて、フルメニューで走ったり、筋トレだけでなくて、こうしてゲーム感覚でマラソンに向けてトレーニングをしていけることが嬉しくて、有難いなと思います。
日中には太陽が出て、雪が溶け始めていました。明日から奈義コースを走れるでしょうか。これからまだまだ続くフルメニューが、もっと楽しみになりました。
(ももか)
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夜は、版画教室がありました。
前回、木版画を初めてやらせてもらって、「版画って面白いなあ」と思えたところだったので、今回も作品づくりに取り組めることが、とても嬉しかったです。
今期のメンバーには、初めて版画をするゆきなちゃん、ほのかちゃん、つばめちゃんも居て、また新たなメンバーで、藤井さんに教えて頂けることが楽しみでした。
前日に、それぞれモチーフやモデルを写真に撮ったりスケッチしました。
私が今回、作品にしたいのは、大好きなウズラ!
ほのかちゃんの手にまあるく収まるウズラの“シラタマ”を版画にしようと思っています。
この日は、自分が描いたスケッチを先生に見て頂いて、構図や、版画にするポイントを教わりました。
最初のスケッチではウズラの頭の周りの余白が少なくて、なんだか窮屈そうに見えてしまうことを教えて頂きました。
少し上に余白を作るだけで、全体のバランスが良くなり、自然と、見せたいウズラの顔や胸のあたりに目がいくようになります。
先生が、作品になったとき、見る人の目線がどう作品の上を辿るのかを教えてくださることが面白くて、そんなふうに作品を組み立てていくのだなあと思いました。
ある程度構図が決まったら、次は絵を白と黒に塗って、彫る場所、彫らない場所を分かるようにしていきます。
これをしていると、どんどん版画になったときのイメージをすることができて、とても楽しい作業です。
ウズラの羽をどのように表現するかがとても難しいなあと思うのですが、空気をはらんでふくふくと丸くなっている胸の様子を、上手く出せたらいいなと思います。
それに、顔まわりの細かい羽を彫刻刀で表現するのは、今から緊張してしまうのですが、大好きなものを作品にすることで、粘り強く良いものにしていきたいと思えるかな、と思っています。
これから毎週、藤井先生に教えて頂きながら、版画をできることがとっても楽しみです。
いいなあ! と思ってもらえるウズラの“シラタマ”ができるように頑張ります。
(まなか)