1月21日
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午前中、夕の子の畑で剪定後、古吉野に帰ってくる車の中。那岐山の方向に低く太い虹がかかっていました。
天気もきっと、お母さんのことを祝っているのだと、車の中でみんなと話していました。
もうすぐお母さんのお誕生日。お仕事組さんやりゅうさんもいる日曜日に、お母さんのお誕生日をお祝いするお楽しみ会が企画されました。
あゆちゃんはじめ、実行委員の皆が2日前ぐらいからなにやら準備をしていたのは感じていたのですが、何をするかは知らされていませんでした。
お昼ご飯を食べたあと、食堂からは出られないということ。これは、きっと、やっぱり、脱出ゲームでした。
ゲームの準備を待っている間、食堂でお父さんお母さんが色々な話をしてくれた時間も、皆との、その何気ない時間がすごく温かくて嬉しかったです。お父さんお母さんが、コントの一部を再現してくれたのも面白かったです。
会のはじめに、お母さんと一緒に『倶に』を歌いました。紅白でお母さんが歌ってくれて、大好きになった曲でした。今回は、歌詞カードも用意してくれていて歌詞をしっかりと読むこともできました。
歌詞を読みながら、お母さんと皆と歌いながら涙が出そうでした。どうして、こんなにも今の自分にピッタリなのだろうかと感じました。
『手すりのない橋を 全力で走る 怖いのは 足下の深い峡谷をみるせいだ』
『生きる互いの気配が ただ一つだけの灯火』
『独りずつ 独りずつ 僕たちは 全力で共鳴する』
『倶に 走りだそう 倶に 走り継ごう』
どんなことがあっても、雨が横殴りにふったしても、絶対に前をみて勇気をもって走り続けるお母さんの生きる姿と、歌と、音とがすべてが合致していて、美しかったです。
脱出ゲームでは、お母さんとお父さんと一緒のチームでした。たけちゃんもいてくれました。たけちゃんは、必死にお母さんを追いかけていたり、最後はお母さんの手を力いっぱいに引っ張っていました。クイズも一緒に考えてくれて、本当に優しくて心強い仲間だなと改めて感じました。
脱出ゲーム、私は力になったかわからないけれど、お母さんとお父さん、チームの皆と古吉野なのはなの校舎を、問題を解きながら、走る、走る、走る、その時間がとても楽しかったです。すれ違うチームのみんなも、出題された問題を囲んで悩んでいたり、次の問題をみつけるため走っていたり……。ただその空間にいて、走るだけでも心の充電がどんどんと満たされていくような感じがありました。不思議だけれど、皆とやる脱出ゲームはなんでこんなに楽しくて、心が温かくなるのだろうと思います。
あゆちゃん、実行委員さんが色々とかんがえてくれて、お母さんのことを知れるクイズがあったり、いろいろなヒントマンチャレンジの遊びがあったり、とても嬉しかったです。
お母さんとお父さん、皆とたくさん笑えた時間、私の宝物になりました。
○剪定
今日は、午前中に新桃の剪定が終わり、夕の子も進められました。私は夕の子の恵白(さくらピーチ)を進めています。
全体の8~9割は終えました。先端や最終チェックをあんなちゃんが見てくれています。
すこし前に、リビングに置いてくれている剪定の本を1冊(『剪定を科学する』)、急ぎ足ですが読み終えました。リンゴの木を多く例にあげられている本で『リンゴの気持ちを考える』とよく書かれていたのが強く残っています。
勉強不足な部分がまだまだ多いし、理解力が追い付かないことも多いです。木はそれぞれ違っていてすべてが教科書通りにはならないこともあるけれど、ひとつひとつ吸収していきます。
剪定をしていると、自分のおごりや、思い上がりに気が付かされることがあります。
自分が何かコントロールしようとか、つくろうと思いすぎてはいけないなと強く感じました。その木があるべき姿に向かおうとしていて、私はそのあるべき姿に近づけるようにその一部として力と気持ちを尽くすという心持ちでなくてはいけないと気づかされました。
分からないなら、一人で完結せずに助けてもらうところは助けてもらう。基本的な知識を入れる。人任せというわけではなく、一つひとつ出来ることを増やし自分でも見えるイメージ、理想を自分の中に増やしていく。
失敗を恐れすぎたり、自分が行ったその作業からつながる結果や評価に怖がりすぎると剪定の手が遅くなり、視野が狭くなり、良い作業が出来ないとも改めて感じました。
保障を求めず、その場その場で自分ができるベストをしていく。努力をしていく。ただそれだけ。間違ったらその場で修正していく。
桃の木や、あんなちゃんにも、大きくゆるしてもらっているのだろうなと思います。
自分をすて、理想だけをみて、桃の木やみんなと一緒に成長していきます。
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勇気を持つためには自分を捨てること。
まだまだ、修行の身だなと改めて感じます。
まっすぐに、自分の使命や宿命に向かえる人でありたいです。
いつもありがとうございます。
おやすみなさい。