「一つだけの灯火」 ふみ

1月21日

 お母さんのお誕生日会

 お母さんのお誕生日会をしました。
 オープニングは、お母さんが新春なのはな紅白歌合戦のときに初披露してくださった中島みゆきさんの、『倶に』をお母さんと一緒に歌えたことがすごく嬉しかったです。
 『倶に』に歌詞も、みんなも歌えるようにと書いてくださっていて、倶にの歌詞を知ることもできて、走り続ける仲間は、お父さん、お母さん、なのはなのみんなだと思ったら、涙が出てきて、お母さんが歌う『倶に』が大好きになりました。

 お母さんが好きな謎解きゲームをしました。
 昨日から、実行委員さんがお題となるクイズを27問も作ってくれて、校舎の至るところに、各チームのクイズの紙が隠されていました。

 私は、お父さん、お母さんチームで、最初のお題から難しく、お父さん、お母さん、みんなで頭を捻りながら考えて、ひらめいたときに、その目的地となる場所に全力で走り、ときには、なんでその答えになったのか解らないときもあったけれど、チームのだれかが解ってくれているので、後を必死になってついて走っているときもありました。お母さんは、謎解きゲームでみんながひらめいて、その目的地に向かって、全力で走るのをついていくのが楽しくて、好きなんだと話してくださいました。

 謎解きゲームの最初に、お母さんクイズが何問かあって、それに正解したチームはボーナスポイントがもらえるというルールでした。
 例えば、お母さんの好きな花は? 生まれ変わったら何になる? 好きな色は? など、お母さんについて知っていることもあれば、今回のゲームでお母さんのことをもっと知ることもできて、それだけでも嬉しいボーナスポイントでした。

 何問かヒントマンチャレンジに行って、ヒントマンにヒントを貰いに行きました。
 ヒントマンがくれたヒントから、ひらめいて、目的地にみんなで走っていくときに、後ろで、「なんで今その答えになったの? 後で教えて!」というお母さんの声がしたり、先頭を全力で走るさくらちゃんがいたり、お母さんとたけちゃんが一緒になって走っていたり、お父さんも全力で走る後ろ姿をみて、お父さんの背中は大きいなと思いながら、その目的地に向かって、みんなで全力で走るだけでも、本当に楽しかったです。

 1つのお題の紙に、まえちゃんが逆さまになっている写真があり、そのまえちゃんの上には、雲やらチョウチョやら太陽があって、まえちゃんの隣には、蟻さんのイラストや、お父さん曰く、ジャガイモ? のような絵も描かれてあって、「蟻」、まえちゃんが逆さまになっているから「えま」、そのとなりの絵は、「土? 芋?」とみんなで考えても全く解らなくて、お父さんの「ヒントマンに行こう!」というかけ声とともに、ヒントマンに走りました。
 ヒントマンに貰ったヒントは、「まえちゃんが逆さまになっているから?」と聞かれ、「えま」。それは解っている。と思ったけれど、「それです!」と言われて、(それだけなのか!)とびっくりしました。
 蟻や芋のイラストはなんだったんだ……と思ったり、でも、みんなで考えたり、こうでもない、ああでもない、これだ! とひらめいて、ゴールまでの道のりのなかで、お母さんやお父さん、みんなの笑顔があったり、他のチームとすれ違うときも、どのチームも走っていて、みんなで古吉野の校舎のなかを走り続けていると、なんだか地図をもらって、旅をしているような気持ちにもなりました。

 最後の問題の答えは、『体育館』で、体育館に向かうと、実行委員のあゆちゃんが「お父さん、お母さんチームゴールです!」と言ってくれて、お母さん、お父さん、みんなと全力で走る感覚が、こんな風に、これはゲームだけれど、一緒に考えて、一緒に達成感を感じたり、一緒に走ることのできるなのはなの仲間、喜び合える仲間がいることが本当に幸せに感じました。

 ずっと前に、お片付け大会をしたときに、お母さんが話してくださったことがあります、
「片付けるというだけでは、面白くないから、お片付け大会にして、みんなの気持ちが少しでも上がるようにって思うんだ」
 とお母さんが話してくださいました。
 みんなが喜ぶ姿や楽しむ姿をみて、その姿を見るだけでお母さんも嬉しいというお母さんの気持ちを、今日も、お母さんの笑顔から感じました。

 お母さんが『倶に』を歌っている姿は、力強くて、逞しく、お母さんの歌われる姿や声、そして、歌詞を見ていて、歌詞のなかで、『生きる互いの気配が ただ一つだけの灯』という歌詞をみて、一緒に走りつづけていく仲間が、心のなかの一つだけの灯火になるのだと感じました。
 もしこの先、場所が違ったり、その場に一緒にいなかったとしても、なのはなの仲間と過ごした時間や体験、一緒に乗り越えてきたものがあると、それが、心のなかの一つだけの灯火となって、それが力となって、走りつづける(生きていく)ことができるのだと感じました。

 お母さんのお誕生日会を、お父さん、お母さん、みんなと過ごせて、お母さんのお誕生日をお祝いできてすごく嬉しかったです。
 お母さんのお誕生日の本番は23日なので、2回もお祝いできるんだと思ったら、もっと嬉しくなりました。

 お母さん、いつもありがとうございます。