「引っ張り合って走る」 みつき

1月16日

●引っ張り合って走る

 朝、ちらちらと雪が舞っていました。
 スノードームの中の町に住んでいるような景色が、広がっていました。
 少しでも雪が降っていると、しいんとした静かさを感じられるのはなんでだろう、と感じました。
 お昼には、すっかり雪は止んでしまいましたが、みんなと外に出ることができて良かったです。

 今日から、みんなとのランニング練習が始まりました。
『梅の木コース』を走るのは、初めてでした。
 石生の田んぼ道を通っていると、さえぎるものも何もないので、冷たい外気を全身に感じました。それでもやっぱり「ああ、もう1枚薄着でもよかったな」と感じてしまうくらい、身体がぽかぽかとあたたまってきました。
 那岐山が霧がかかって、まるでなにもないように消えてしまっている光景が見えたり、白いふわふわのワンちゃんが鳴いているのを、見かけたりしました。
 先でカメラを持って、待ち構えてくれているかにちゃんにも、何回も遭遇しました。みんなで手を振るのも、うれしかったです。

 最後に、池上畑の方へ行く急な坂道が待っていました。ここで、みんなで順番にお題を回して、復唱しながら、走り始めました。
「みんなのフルマラソンへの意気込みを教えてね」。
「心と身体をつくる」「粘り強くなる」……。
 それぞれの子の言葉が、自分にとっての言葉でもあるなあと感じました。これから練習に向かう自分にとっても、今、まさに坂道を越えようとしている自分にとっても、気合が入って、力になる言葉でした。

 本当にびっくりしました。
 気がついたら、上り坂が終わっているのでした。そして、古吉野まで戻ってくることができました。
 息が上がって、火照った身体も気持ちが良くて、「走るのってこんなに楽しかったんだなあ」と、感じました。
 走る苦しさは分け合って、走る楽しさは増している。みんなで引っ張り合っている空気がとてもうれしくて、わたしも前向きに引っ張っていく1人として、毎日、走り続けたいです。