私たちがなぜ走るのか?
42.195キロという距離は一筋縄で走ることができる距離ではないです。
地道にコツコツと積み重ね、健全な精神と身体を作り込み、1日1日を積み重ねてやっと走りきることができます。
私たちが抱える壁は、ちょっとやそっとのことではびくともしないくらい、自分の心に身体に入り込んでしまっています。
でも私たちはとても負けず嫌いです。フルマラソンを走り切りたいという気持ちは、私たちの前に立ちはだかる壁を超える大きな動機になっていくのです。
2024年のフルマラソン大会はどんな物語と出会えるか、今回初出場の子たちがフルマラソン大会までの日々を日記で綴っていきます。
1月15日 まなか
「マラソン練習が始まった!」
今日からマラソン練習が始まった!
まずはお父さんから靴とフォームを見て頂いて走る準備を整えました。
私は実行委員で、チームごとに走っているみんなを見て、お父さんが一人ひとりフォームを分析して下さるのを横で見ていました。
みんな自然に走っている様に見えるけれど、お父さんが見てくださって「腕が身体に沿っていない」「走るリズムが違う」「肩に力が入っている」……など教えてくださることを聞いていると、確かにその通りだなあと思いました。
お父さんにOK! と言われている人はほどよく力が抜けていて、足に負担がかかっていなさそう。
私もそんなふうに走ろう! と思ってフォームを見て頂きました。
5分弱、みんなで揃って走ると、ぴりっとつめたい冬の風に暖かい自分の頬を感じました。
フォームを見てくださっているお父さん、一緒に走っているたけちゃんたち、子どもたちに声をかけているお母さん、写真を撮ってくれているまえちゃんやななほちゃんいて、ほっこり幸せな気分で嬉しくなります。
走り終わって確認の時間。
私の走り方は「胸を反りすぎていて、かかとからつき切れていない」と教えて頂きました。
もう少し肩を丸めぎみにして走ると走りやすくなると思うよ、お父さんが教えて下さって明日から走るときにはすぐに試してみたいなと思いました。
ただ走るのも意外と難しい……まずは故障しにくい走り方をマスターしたいです。
今までちゃんと長距離を走ったことがあるのは小学校での1キロ走と中学の最初に走った2キロだけ…。
こんなのでちゃんと走れるようになるのかとても心配なのですが、昨日の集合でお父さんやお母さん、あゆちゃんの話を聞いて、計画を立てて自分を成長させていける心を作りたいと思いました。
みんなとマラソンをすることで、粘りのある心、みんなと心を一つにして真っ直ぐで強い心を作っていきたいです。
実行委員としても前向きで良い空気を作る一人として、自分に出来る事を毎日積み重ねていきたいと思います。
目標に向かってみんなと成長する日々をマラソンを通じて楽しみたいです。