1月12日のなのはな
脱粒機がドーンと私たちを待ち構えています。黒大豆は、脱粒されるときを待っています。葉落とし、刈り取りを終え、残るは脱粒。来週は雨が続く予報のため、なるべく進めたい。よしっ、畑へ!
畑に着き、一番に行なうのが『場所作り』。いい位置取りをできるかどうかが、作業の効率を大きく左右します。株を運びやすいように、脱粒機を畑の真ん中にセットすることに。こぼれてしまった豆を最後に回収しやすいようにブルーシートを敷き、その上に脱粒機をのせます。おおきな、おおきな脱粒機をみんなで力を合わせて移動させ、無事にセット完了。エンジン始動、いよいよ脱粒がスタート。
今回、株を脱粒するチームと、他の畑から黒大豆の株を運搬してくるチームの二手に分かれました。私は今回、脱粒をさせてもらいました。あゆちゃんがひたすら株を脱粒してくれて、私がその手元をし、そしてなつみちゃんが脱粒された豆殻や豆を回収したり、株を運んだりという役割の元、行なったのですが……あゆちゃんのスピードが速い、速い。どんどん株が手から脱粒機の中へと吸い込まれていきます。
株を束にして、渡して、束にして、渡して……人気レストランの店員さんはこんな気持ちなのでしょうか、やすむ暇などなく、大忙しの現場。そして、ただ渡すのではなく、あゆちゃんが脱粒しやすいように、そして手が余ることがないように、どうしたらやりやすいか、常に考えながら、行なっていきました。
が、しかし、追いつかな―い! 株はどんどん運ばれて来て、山になっていく。脱粒はスピードを増していく。
一人では、株を束にして渡すという手順が回らなくなってきてしまいました。そんなところを、この日帰ってきていた卒業生のやすよちゃんが助けてくれました。それから、やすよちゃんが株を束ねてくれて、それを私が渡す、という形にすることで、テンポよく進んでいき、驚くスピードで山が無くなっていく。
脱粒中、なつみちゃんが教えてくれました。時々、脱粒機に1回かけるだけで綺麗にさやから豆が出ているときがある、と。
それから、あゆちゃんと考えます……綺麗に出るときと、そうでないとき、何が違うのだろうか。束の量かな、葉の残り具合かな、株の乾き具合かな、しばらく脱粒を続けていると。
「あっ! 分かった。縦だ!」
とあゆちゃんが発見。綺麗に脱粒するコツは、入れるときの株の向きが関係していたのです。それからというもの、株を縦向きに入れることを意識。脱粒がより綺麗に行なえるようになりました。
効率よく、綺麗な作業ができるように、一人ひとりが考えて、みんなと共に実行していく。そのことが凄く嬉しかったし、やりがいを感じました。
株の富士山があっという間に無くなっていき。気が付けば、16時半。無事に脱粒完了しました。
脱粒機を止め、みんなの声を聞くとびっくり。声が遠い。異世界に飛んだような気分になってしまうほど、みんなの声が遠くに聞こえました。よーく、よく耳をすまさなければ、聞き逃してしまいそう。半日、爆音の中にいたからでしょう。あゆちゃんが耳の細胞のことを話してくれて、色々声を出したりしてみて、みんなと普段は感じられないこの感覚をちょっぴり楽しみました。
帰り道、なつみちゃんと私の頭には豆殻の粉が。脱粒ならではの姿に笑いあって、楽しかった午後について語って、心温まりました。
あゆちゃんたちとの黒大豆の脱粒、最後までスムーズにサクサクと進めることができ、スピード感のある作業がやりがい抜群、楽しさ抜群、でした。
(ももか)
桃の剪定を精力的に進めています!
2月には全体で長期間にわたるミーティングも予定しているため、およそ130本の桃の木を効率よく剪定するために、桃チームは作業時間をできるだけ長くとり、桃畑で動きました。切る枝に印をつけるチームと、実際に切っていくチームを作ったり、電動剪定ばさみが登場したり、作業に工夫を重ねています。明日からも剪定を進化させて、手早く良い作業を目指していきます。