1月11日(木)「良い実がなりますように。進化するイチジクの剪定」

1月11日のなのはな

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 年が明けて、一番初めに行うイチジクの作業。剪定を行いました。

 イチジクの栽培は、はじめは手探りの状態でのスタートでした。どんなふうに成長していくのか、まだ予測できない頃は、これで大丈夫だろうか、という心配も大きかったです。
 その中でも、一番頭を悩ませたことが、剪定です。駐車場斜面の『蓬莱柿』『桝井ドーフィン』は、特に仕立てられおらず、地面から株立ち状に何本も枝が伸びている、という状態からのスタートでした。

 本のどこにも載っていない樹形だから、全てが応用。どう剪定をして、どんな樹形を目指していくべきか、頭を悩ませました。
 剪定をした結果の、春夏の成長を見てきて、段々と、これでいいのではないか、という剪定の方法を考えられるようになってきました。まだ、これがベストと言い切れるわけではないけれど、今できる限りで、行っていきました。

 

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 はじめに取り掛かったのが、駐車場斜面の9本のイチジク。
 その内、6本が8年生の『蓬莱柿』で、2本が8年生、1本が5年生の『桝井ドーフィン』です。
 これは、上に書いたように、株立ち状になっていることと、急な斜面に植わっている、という剪定の応用問題のようでした。
 基本的には、前年に伸びた枝を、2,3芽残して、外芽の上で切り返します。イチジクの枝は材質が粗く、枯れこみやすいため、枯れこみを想定して、残したい芽と、その上にある芽との間で切っていきます。

 秋果専用種の『蓬莱柿』は、全て切り返し、夏秋兼用種の『桝井ドーフィン』は、夏果が前年枝の先端につくため、半分ほど、枝を残します。
 また、勢いの強い内向枝、下垂枝、交差枝、地面から生えている吸枝、などを、残せるものは残しつつ、必要があれば根元から切っていきました。

 

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 『蓬莱柿』は特に、切り返した反動が大きく、あまりにも強く剪定しすぎると、勢いの強すぎる枝が伸びて、あまり実をつけられません。かといって切らないと、どんどん実をつける位置が高くなり、斜面では手が届かなくなってしまいます。
 斜面の中で、どこに枝が伸びれば収穫を行いやすいか、バランスがいいか、イメージしつつ、残す芽の方向を選んでいきました。

 古畑の『桝井ドーフィン』も、駐車場斜面同様に行い、次は梅林手前の5年生の『バナーネ』、4本の剪定を進めました。
 『バナーネ』は、基本的に1本の幹から3方向に主枝を伸ばす、3本仕立てに仕立てています。主枝の先端を一番強く保つ、というイメージで、夏果をつける枝を残しつつ、剪定を行いました。

 金木犀畑の4年生の『桝井ドーフィン』2本、そして最後に、河原下畑に1本、畑をお借りする前から植わっている『ブラウンターキー』の剪定を行いました。
 『ブラウンターキー』は、老木だと思われて、カミキリムシに主枝を食われてしまった、ということもあるのですが、新しい枝を更新させ続けて、毎年、たくさんの枝を茂らせる、生命力の強い木です。この木の存在に、いつも勇気づけられます。

 今日1日で、17本のイチジクの木の剪定を終えることができました。
 午後からは、よしみちゃんが補助に入ってくれて、切り口にトップジンを塗ってくれたり、剪定した枝を運んでくれたりと、たくさん助けてもらい、とてもありがたかったです。

 

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 あとは、金木犀畑の4年生の『バナーネ』、28本が残っているのですが、これは、挿し木用の穂木として、剪定枝を使いたいため、また2月下旬に剪定を行う予定です。

 1日で、今やっておける木の剪定は、全て順調に終えることができて、嬉しかったです。
 どうか、今年もいい実がたくさん、イチジクの木に実りますように。

(りんね)

 

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〈黒大豆の脱粒へ向けた準備や、ニンニクの追肥、ダイコンの間引きなどを進めました〉
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〈落花生の殻むきをしています! たけちゃんやたいちゃん、卒業生ののぞみちゃんの娘であるゆりちゃん、おとちゃんも集まり、作業を手伝ってくれました〉

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〈食卓には、収穫したザーサイがのぼるようになっています。コブを小さくスライスしたものにラー油でぴりりと味付けがしてあり、心地よい歯ごたえがあり、ご飯にとてもよく合います。初めて食べた人も多いのですが、みんなで美味しく味わうことができました〉