「お互いさまの関係で」 なつみ

1月6日

 今日は1日、紅白の準備を進めました。
 あゆちゃんチームで『ダンスモンキー』のわたしたちは、通してみると23分かかっていて、これはリハーサルの時間20分に収まっていないため、劇のテンポを良くして、短縮させられるように、練習しました。

 あゆちゃんが、わたしの役は相方のセリフをくった方が良いと教えてくれて、今日まで、セリフ、歌を覚えて、振りを付けてと、急ピッチで作ってきた演技も、ついに、わたしの苦手な「間を取る」という段階に入って、これは一番大事で、わたしにとっては一番難しいステップだなと思います。

 でも、練習していると(あゆちゃんの理想はこれか!)とはまる感覚を感じられたときもあって、理想、あるべき間を取れるように、とにかく練習して、みんなと作った脚本が生きる演技ができるように、習得していきたいです。

 あゆちゃんと一緒に練習していると、みんなが楽しそうで、わたしも楽しいし、それはどうしてだろうと思いました。
 これが全てではないけれど、要素の一つとして考えるのは、あゆちゃんが一人ひとりに対して、この人はどういうのが好きかな、どうしたいかな、というのを考えていて、それがユアペースになるわけでもなくて、あゆちゃんには一本の軸があって、自分と相手の気持ち、考えをすり合わせて、仲間にとってより良い形で目的が達成できるように、動いている、ということがあるのかなと思いました。

 わたしは、ゼロか百で、「自分が自分が」になるか、「勝手にしたら?」になるか、どちらかになってしまうなと思い、バランスが大事だと思いました。

 自分一人では生きていけなくて、お互いさまの関係で助け合って生きていくためにも、自分はどうしたら、正しく人間関係をとれるか、お父さんお母さん、あゆちゃん、スタッフさんを見て、知っていきたいと思います。

 

 夕方には、お父さんが「贈呈」という消しゴムハンコを作ってくれないかと、声を掛けてくださって、お父さんからのお願いが嬉しかったです。
 ひろこちゃんも「嬉しいよねぇ」と言って、達筆な文字を書いてくれました。
 文字の線を残して彫っていると、これは押してみるまで、文字の線が一画一画のこっているかわからないなと思い、とてもドキドキしました。自分の作品を彫るときより、ずっと緊張しました。
 彫れたものを、お父さんに届けようと思ったのですが、お話されているようだったので、リビングに来られたお母さんに預けてしまいましたが、今思えば、お母さんを使ってしまったような気がして、申し訳なかったです。すみません。

 お母さんが、またハンコを持って帰ってきてくださって、お父さんが、枠の外を彫ってほしいと言っていたことを伝えてくださって、自分でも、ここが残ったのかな、と思うところを彫って、再度、お父さんに確認に行くと、お父さんがすぐ、押してくださって、今夜中に完成することが出来て、嬉しかったです。

 版画教室に参加させてもらった時、藤井先生が作って下さった篆刻を、自分の作品に押すのですが、まずは練習用の紙に、何度も押して、ハンコを押す練習をしました。
 わたしは、(ハンコを押すって、こんなに難しいのか!)と思いました。びっくりしました。
力の入れ具合、インクの付け加減で、ハンコは全然違ったものになって、掠れたら残念で、でも滲んでも残念で、丁度いいところを見つけるのが難しかったです。

 お父さんが、完成したハンコを押してくださったとき、「贈呈」という文字が、くっきりはっきり出ていて、さすがお父さんだなと思いました。
 綺麗に押してもらえた、わたしとハンコは幸せものです。

 明日は、ついに紅白本番で、本番の日にリハーサルがあって、飛ぶように1日が過ぎそうです。
 みんなの、衣装、劇、演奏が、本当に楽しみで、わたしも緊張しますが、たけちゃんもお揃いのうちわを持って応援してくれるそうで、練習の成果を出せるように頑張ります。