1月4日(木)「桃の冬剪定スタート & 朝練で歌って気合十分。新春 紅白歌合戦へ向けて」

1月4日のなのはな

 お正月三が日が終わって、野菜の収穫や畑作業も少しずつ始まった日でした。
 桃作業では、冬剪定がはじまりました。久しぶりに足を運んだ桃畑は、夏の緑が茂っている光景とはまた違って、冬の寒さをたっぷりと感じながら、その場に静かに大きく佇んでいる桃の樹が、とても美しかったです。剪定に緊張していた気持ちも、桃畑を前にすると自然とほぐれて、温かく、安心した気持ちが広がっていきました。改めて、桃畑ならではの不思議な力を感じて、やっぱり桃畑が好きだな……と思いました。

 

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 1日目の今日は、開墾26アールの清水白桃の樹からスタートしました。剪定の方法は、まず自分で考えて、切るべき箇所にスズランテープを結び付けたクリップを印として付けていきます。それを、なのはなの白桃づくりのベテランである、あんなちゃんに見てもらって、修正をしてもらったら、あとはどんどん切っていきます。この方法は、間違えて必要な枝を切り落としてしまう心配もなく、尚且つ、自分で考えて、答え合わせをしながら剪定の経験を積み重ねていけることを、自分でも感じられます。

 垂れ下がっている枝や、強く出てしまっている内向枝など、切るべき枝がどれか、その根拠も思い出して、全体のバランスも考えつつ、頭を使っていくと、少しずつでも“剪定の頭”になっていくのを感じました。切り落としていくと、どんどん整理されていくことがとても気持ちが良くて、剪定ならではの面白さを思い出しました。

 

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 あんなちゃんに修正をしてもらうとき、その都度、あんなちゃんが根拠も説明してくれることが、とてもありがたいです。次の箇所に移ったら、それをもとに、さらに確信のある根拠をもって考えることができるので、より楽しさが増していきます。

 この日は、思い出した……という感じで、あまり進みはよくありませんでしたが、剪定の楽しさを改めて感じられたことが嬉しかったです。冬剪定は、桃作業の中で、収穫に並ぶくらい好きな作業です。桃の樹は100本以上あるので、スピード感も持ちながら、たっぷりと剪定の楽しさを感じながら、進めていきたいと思います。

(つき)

 

 

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〈大根(写真上)や、アスパラ菜(写真下)などの収穫や、ビニールハウス内の野菜の水やりへも出かけました〉

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〈小豆の唐箕がけも進めています〉

 

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〈正午のころには、那岐山の一部を包み込むように虹が見えました。見ている間にも、薄れることなく、むしろ色をくっきりと濃くしていくかのような虹は、とても美しかったです〉

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 7日に予定している「新春 紅白歌合戦」に向けて、舞台となる音楽室を飾り付けました。私は、なのはなに来て初めての紅白歌合戦です。
 私が来たときはまだ春だったのにもかかわらず、みんなから紅白の噂を聞いていました。
「紅白だけは絶対楽しませる自信がある!」
「紅白になったら、みんな別人にうまれかわるよ、これほんとだよ」
 みんなの言葉を聞くたびに、どんどん楽しみになってきました。

 

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 そんなことを言っていたら、もう紅白まで残りわずか。あと3日です。この三が日中に紅白の準備が始まり、チームが決まりました。私は『ミリオン・リーズン』のチームです。この曲はレディ・ガガの曲で、聴けば聴くほど心にしみます。私はこの曲を知らなかったのですが、今ではもう大好きになりました。
 和訳を調べて聴くと、もう、その世界に入り込めたような感じがします。歩いてるときに口をついてメロディが出て、ついつい歌ってしまいます。
 そんな、大好きになった『ミリオン・リーズン』の朝練が今日から始まりました。7時半と早い時間なのですが、チームのみんなが時間通りに集まって、朝イチから熱唱できた空間がとても幸せでした。何度も同じ歌詞を繰り返して歌い、地道に頭に入れていきます。

 私たちのチームにはコンサートで大活躍した濃いメンバーがたくさんいるので、良いものが作れる気しかしない! というほど、みんな気合いは100万点。台本ができて、いざ演じてみると、始まりから終わりまでせっぱ詰まった、突っ込みどころ満載のものができました。次から次へとテンポ良くセリフをかわしていくのが難しいところであり、見所でもあります。ちょっと無理矢理、詰めた感があるんじゃ……と思ったけど、それもそれで、私たちらしいね、とみんなで笑いあえた時間も、過程のいち場面として、紅白の後にも心に残ると思います。

 さてさて、本題に戻って、紅白をもり立てる舞台背景。赤の布をメインに壁に張り、その天井には、白の布を雲のようにふわふわとした形に取り付け、ど真ん中にドーンと竜の切り絵を。周りには、「紅・白・歌・合・戦」と書いてあります。その字はとてもはっきり、濃く強く書かれています。赤の布は、白、黄、青の紙をじゃばらに織り込んだ飾りで、より華やかにしています。梅の立体の飾りも手作りで、サイズの割には背景をより引き立たせてくれました。これぞ私たちの紅白。そう言わせてくれるくらいの気迫があります。

 

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 飾り付けをしながら、どんどん派手になっていくけど大丈夫かな、とちょっと心配気味になりましたが、最後には良い形にできました。これで準備よし。あとは2024年の新春紅白歌合戦を、最高のものにするだけ! 新春紅白が、待ち遠しいです。

(すにた)