1月3日(水)「新たな喜びをみんなで共有して コマ回し&羽根つき大会 ● 決戦後はラッパーとなって―― セブンブリッジ大会」

1月3日のなのはな

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 楽しいお正月の三が日も、最終日。最後まで思い切り、遊びます。
 午前はコマ回し・羽根つき大会が行われました。

 どちらの遊びも、今回のお正月遊びのテーマである“仲間”を踏まえて、新しい遊び方を実行委員で、考えました。
 “仲間”というテーマは、遊びが得意な人も、苦手な人も、それぞれの持つ力で貢献することができて、チーム全員で嬉しさを共有し、楽しめるように、という思いが込められていました。

 

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 私は、今回、コマ回しの実行委員をさせてもらいました。
 コマ回しでは、コツを掴むことが必要な投げゴマを、多くの人が回せるようになるように、と、ノーマル戦に加えて新しいゲームを設けました。その名も、チーム全員で挑む“悪魔退治”。
 6体のティラノサウルスに入った悪魔を、コマを回すことで、今年の干支の辰に変えていくことができます。チームから2人ずつ、3回の挑戦で、全ての悪魔を辰に変えると、全クリアです。
 誰かが失敗をしてしまっても、お重サイズの『全クリア台』と少し大きめの『2体倒せる台』があって挽回可能。チーム全員で協力することができる、ルールでした。

 

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 第1試合目、お父さんお母さんチームで、驚くべきことに、今日初めてアルミゴマを回した、というちかちゃんが、1発で『全クリア台』に乗せて、コマを回しました。
 お父さんお母さんチームは、ノーマル戦でも断トツで、悪魔退治も、最高得点。ちかちゃんだけでなく、今回初めて回せるようになった、というメンバーも含めて、とても強力なチームでした。
 他のチームでも、全ての悪魔を退治するチームも多かったです。台に乗せるか、乗せないか、という少しハラハラする要素があって、見ていても面白かったし、挑戦者のコマが見事に回ると、本当に嬉しい気持ちになりました。

 

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 投げゴマをみんなが投げられるようになるように、と、今回はいつもの20分に追加して、もう20分、投げゴマのみの練習時間がありました。
 実行委員をしていて、みんながコマを練習している様子を見ていても、挑戦する、ほとんど全員が、1回以上は投げゴマを回すことに成功していました。中には、どんどん上達して、芯をまっすぐに安定させて回せるようになっている子もいて、傍で一緒に喜び合えたことが、本当に嬉しかったです。

 

 

 そんな私も、実はこれまでほとんど、投げゴマを成功させることができなかったのですが、準備期間中、事前に試し投げをしてみると、なんと1回目で回すことができました。
 まだ確立は低いのですが、それでも感覚が掴めたように感じるくらい、何度も回すことができました。
 今までは、回る気がしなかったものが、ふっとできるようになる、という瞬間があるのだな、と実感しました。赤や黄、青に緑。それぞれ意味合いのある、鮮やかな色どりの木ゴマ、アルミゴマ。糸をコマに巻き付けて、すっと投げて回すことができると、それだけで誇らしい気持ちがしました。
 今回は、そんな風に新たに回せるようになった子が、たくさんいて、とても嬉しいなと思いました。

 

 

 また、投げゴマをすでに熟達している人は、コマを自在に操って、置くように回していて、安定していました。
 その中でも、いよちゃんが投げる姿が印象的でした。木ゴマを、とても低く構えて、腕を平行に素振りしてから、すっと置くように投げて、すっと糸を引く。
 見ていても、ほれぼれするような美しい投げ方だなあ、と思いました。みんなの、コマを回す素敵な一面を知ることができて、嬉しかったです。

 

 

 コマの次は、羽根つき。羽根つきは、実行委員さんの寸劇から始まりました。
 正に今日、地球に生まれようとしている赤ちゃんたち。その中に一人、ひろこちゃん演じるボスベイビーがいて、羽根つきの意味を教えてくれました。

 

 

 羽根つきの羽についている無患子には、子に患いが無い=健康でいられる、に通じ、羽根つきは『子の健やかな成長を願うもの』という意味のある遊びということでした。
 今日は、小さなたけちゃん、たいちゃんもいてくれて、みんなで、たけちゃんたちの健やかな成長を願う意味を持つ、羽根つきを行えるのだと思いました。

 

 ノーマル戦では、ペアになって1分半の間に、落とさずに羽根つきを繋げられた回数を競いました。
 ノーマル戦で抜群の強豪ペアだったのが、りゅうさん、まちちゃんペア。毎回160回以上を叩きだす実力でした。他のみんなも、100回、130回以上と繋がっていくことが多かったです。お父さんお母さんペア、そしてひでゆきさん、あゆみちゃんペアは、心が通じ合っていて、抜群の安定感のある親密な空気感が、本当に素敵でした。

 

 

 心を静めて、ペアで繋げる小さな無患子の羽に、全ての意識を集中させる1分半。羽子板が無患子を打つ音だけが聞こえて、空気が澄んでいました。

 私は、なるちゃんとペアになって羽根つきを行って、123回、繋げることができました。どうか繋がりますように、と祈るような気持ちで、2人で精一杯、繋いでいけたことが嬉しかったです。

 

 

 ノーマル戦後には、今年ならではの“ダブルス戦”がありました。
 2人ずつ向かい合って、4人で交互に羽根つきを繋いでいく、というルールでした。2人だけでやっているときよりも、視野を広く持って、前の人から次の人へと、繋いでいく必要がありました。はじめは、なかなか続かないと思ったけれど、段々と4人が交互に打つ羽が繋がるようになっていきました。

 

 

 このダブルス戦で、圧倒的だったのが、またもやお父さんお母さんチーム。1試合目、みんなが、必死に動いて、時には滑り込んで羽根を繋げている中、お父さん、ひでゆきさん、あゆみちゃん、のんちゃんの4人は、ほとんど立ち位置はそのままに、一定のテンポで、毎回同じ軌道を通って羽根を繋げていました。そして、みんなが30~50回くらいのところ、1チームだけ100回越え。
 相手が取りやすい位置に、必ず羽根を送っていて、これぞ“仲間”を想う羽根つきの理想形なのだな、と感じるほどでした。

 コマ回しも羽根つきも、お父さんお母さんチームが群を抜いて1位になっていて、本当にすごいなと思ったし、お父さんたちの喜ぶ姿が嬉しかったです。

 

 

 羽根つきの最後には、お父さんお母さんチームから全チームへ墨入れがあって、みんなの顔には「魔法陣」が描かれました。
 これで、今年も邪気を追い払って、みんなで健康に、元気に1年を過ごすことができるな、と思いました。“仲間”をテーマにした新しい遊び方もあり、新たな喜びをみんなで共有して、コマ回し・羽根つきを楽しみました。
 日本の伝統的な遊びを、なのはなならではの楽しみ方で、存分に楽しんで、新年を縁起よく迎えていけたことが、本当に嬉しかったです。 

(りんね)

 

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***

 

 お正月遊びの締めくくりは、大晦日の年越しセブンブリッジに続く、セブンブリッジ第2弾。
 前回の対戦結果を引き継いで、罰ゲームをかけた最終戦を行いました。

 前回の波乱万丈のゲーム結果は、ピンクチーム最下位のおよそマイナス15000点。
 ピンクチームに次ぐ第4位は、およそマイナス3000点の青チーム。
 その結果を引き継いで行われる今回の戦いは、下位2チームに救済ルールが用意されました。
 その救済ルールとは、「ピンクチームが勝ったら得点10倍、青チームが勝ったら得点2倍」というもの。
 今までにない大きな救済ルールに、チームの順位はいったいどんなふうに動くのか、予想のつかないどきどきを抱えながら、ゲームがスタートしました。

 

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 同じリーグに集まったメンバーで、試合開始です。
 私が戦った丙辰リーグでは、ピンクチームからは、ちさとちゃんとちかちゃん。他にも大晦日のセブンブリッジで第2位となった黄色チームに大量得点で貢献したあけみちゃんなどが集まりました。私は、ピンクチームと脱罰ゲームを争う青チームで、しなこちゃんとペアで戦います。

 チームとしては最下位だけれど、ちさとちゃん・ちかちゃんペアからは、どこか強そうな雰囲気が溢れていて、ピンクチームに大逆転されると最下位になってしまう青チームの私たちは、ピンクチームを勝たせたくない、とにかく少しでも点をプラスにしよう、と一戦一戦臨みました。

 試合開始から間もなく、他のリーグから、ピンクチームの勝ちの声が聞こえてきました。10倍の得点に、喜びの声も、悔しさの声も、より一層賑やかに聞こえてきます。
 そして、私たちのリーグでも、ピンクチームが一発上がり。救済ルールの得点10倍と、一発上がりの得点2倍で、20倍です。
 このたった一度の勝利で、ピンクチームの得点はなんと9200点。この一度の勝利で、前回の負けのおよそ3分の2も取り戻しているじゃないか、と救済ルールの恐ろしさを改めて実感しました。

 

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 ピンクチームの挽回の大得点を止めようと、救済ルールはもう十分だ! という声があちこちから聞こえるなか、ピンクチームが順調に得点していきます。
 あっという間に前半戦が終り、中間発表です。
 実行委員さんが発表してくれた、この日の前半戦のみを集計した結果は、救済ルールにより大得点したピンクチームは、2位。その救済ルールで大きく失点を重ねてしまったオレンジチームが、3位から最下位へ。私たちの青チームは、横ばいの4位でした。

 この結果を踏まえた後半戦の救済ルールは、オレンジチームが勝ったら得点5倍、青チームが勝ったら引き続き得点2倍、というもの。
 オレンジチームのみの救済ルールになりそうだったところを、お父さんが優しさで追加してくれた、青チーム引き続き2倍、の救済ルールに、何とか得点を重ねて最下位からは逃れたい、と思いました。

 後半戦の試合開始です。
 リーグで戦うメンバーも少し変わり、気分も新たに――、と思っていると、1戦目からオレンジチームのまいちゃんが勝利し、得点5倍です。これは一瞬たりとも気が抜けない、と気持ちを引き締め直しました。
 他のリーグで戦う、同じ青チームのメンバーの様子を見ても、みんな静かで戦況は芳しくなさそうな様子です。いつもは賑やかな、りゅうさんも、険しい顔をしています。

 

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 赤チームは大晦日の試合での10000点を超える高得点があるし、ピンクチームは今回の前半戦で大得点。オレンジチームは5倍の救済ルール。もう、自分たちのチームがどんな順位にいるのか、他のチームの得点がどのように変動しているのか、全く予想がつかなくなってきて、とにかく少しでも得点を、とペアのしなこちゃんとカードを握りしめました。
 それでも、私にとっては見たことのない引きの強さで、配られたカードそのままに一発上がりをすることもできて、勝利の喜びも味わいつつ、けれど最下位で罰ゲームになりそうな怖さも味わいつつ、あっという間に後半戦の時間が過ぎていきました。

 

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 後半戦を戦い終え、とうとう結果発表です。
 まずは、第3位。前半戦の救済ルールで逃げ切った、ピンクチームが第3位でした。
 続いて第2位。後半戦の救済ルールを見事活かしきったオレンジチームが第2位となりました。

 第1位は、大晦日の大得点を持って逃げきった、赤チーム。後半戦の途中には、「いくら負けても大丈夫だよ」という赤チームの強気の一言も聞こえてきていて、やはり、第1夜の高得点は強いな、と思いました。
 いよいよ、罰ゲームをかけた、第4位と第5位の発表です。
 第4位は、黄色チーム。その声を聞いた青チームみんなの顔が、同じ顔をしていて、(ああ、みんなと罰ゲームだ)と実感しました。

 今回の罰ゲームは、ウインターコンサートの新曲『クリーピン』のラップに合わせて替え歌をして、自分たちの敗因や弁解や言い訳を歌にする、というものです。
 この罰ゲームに向けて、年末の食事の席で、みんなで『クリーピン』のラップを練習していました。みんなでラップを歌うのはとても楽しかったけれど、その練習が生かされてしまうとは。けれど、せっかくやるなら、思いっきり楽しもう、と思いました。

 廊下に出て、しなこちゃんとラップの歌詞を考えました。
 私たち、得点はプラスだったよ。一発あがりもしたよ。2倍の救済ルールをもっと活かしきりたかったよ。
 伝えたいことが次々に出てきて、ラップを考える時間はほんの短い時間だったけれど、楽しかったです。

 実行委員さんが用意してくれた変身グッズの中から、ハート形のサンプラスを選んで、いざ、みんなの前へ。

 

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 みんなが前奏を歌ってくれて、手拍子をしてくれて、思いっきりラップをしながら、みんなのあたたかさに包まれているのを感じました。
 チームのペアごとにラップを披露し、最後はまことちゃんを囲んでみんなで歌いました。チームのみんなとやりきれた感じがして、罰ゲームだったけれど、ゲームの悔しさやもどかしさを、吹き飛ばすことができたように感じました。

 

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 お正月遊び最後の、セブンブリッジ。
 どきどき満載のセブンブリッジで締めくくるお正月が、みんなと過ごせた年末年始が、あたたかくて、心ほどけて、とても嬉しかったです。
 この、みんなと過ごした年末年始を力に、明日から、また頑張りたいです。

(ゆず)