12月30日(土)「明日はきっと宝石箱 おせち料理続々完成!」

12月30日のなのはな

 もういくつ寝ると、お正月! いつの間にか、新年が間近になりました。この日はみそか、2023年も、あと2日を過ごしたら終わりなんだと思うと、1年過ぎるのが、とても早く、あっという間に感じます。大晦日は、みんなでおせち詰めがあります。それまで、この日一日、みんなと急ピッチで、おせちづくりを進めました。

 

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〈芋きんとんが完成!〉

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 私は、伊達巻きを担当するチームです。伊達巻きを作るのは初めてで、とてもワクワクしていました。調味料や道具の準備はもう整っていて、あとは焼くだけ。今日ついに、チームのみんなと焼きの工程に入りました。

 家庭科室には、私達のチーム以外にも、たくさんのチームのみんながおせちづくりを進めていました。とても色鮮やかな黄色の芋きんとんが出来上がっていたり、隣のチームは、エビのうま煮を作っていたり、ブリの照り焼きを焼いているチームもありました。

 次々に、お節料理が出来上がっていくのが、とても嬉しかったです。どのチームも、和気あいあいと、とても楽しそうに作業していて、その明るい空気の中で、私達も調理出来て嬉しかったです。

 まず初めに、卵、はんぺん、調味料を合わせてミキサーにかけます。ミキサーの中で勢い良く材料が混ざって、とろとろした滑らかな、綺麗なクリーム色の卵液が出来ました。その卵液を、あらかじめ温めて油を敷いたフライパンに流し入れます。

 

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 伊達巻きを作る時の一番の要は、火加減、焼き加減です。焼きすぎて、焦がさないように細心の注意が必要です。 

 去年、伊達巻を作ったチームの反省には、弱火で遠火にし、約20分間焼くと良い、ということがありました。最初に河上さんに確認させてもらった時に、2段の五徳で中火にしたら、10分で焼き上げられるということを教えてもらいました。

 ちゃんと焦がさずに、良い焼き色の伊達巻きが作れるか、とても緊張した気持ちで、フライパンに液を流し入れました。流し入れてからは、アルミホイルで作った蓋をします。蓋をして中は見えないけれど、中がどうなっているか、とても気になりました。湯気から、焼き菓子のような、美味しそうな甘い香りが漂ってきました。

 蓋をとって中身を確認すると、火をかけてしばらく経った頃から、卵液の表面に泡が浮き出てきて、ぷつぷつと表面に小さな小さなクレーターがたくさんできてきました。
もうしばらく経つと、これまで見た目が液だったけれど、ぷーっと膨れてきて、ムースのような、見た目になってきました。

 もっと時間が経つと、まるでふわふわのスポンジケーキのような見た目になって、見るからに、とても美味しそうになってきました。ホットケーキを焼いているような気持ちになりました。

 

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〈台所の大鍋では煮しめ作り!〉

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 一緒に作っているチームのみんなと一緒に、我が子を見守るように二つ並んだフライパンに気持ちを注ぎました。美味しい伊達巻きが出来ますように……、願いながら、焼き上がるのをまだかまだかと待ちました。

 その頃は、本当にあっという間にやってきました。フライパンの縁の高さギリギリぐらいまで膨らんで、フライパンを斜めにしても、ふるふると揺れるだけで全体がしっかりとかたまりました。竹串を刺しても何も付いてこなかったので、いよいよ火を止めます。

 フライパンに蓋をして、一気に蓋の上にひっくり返します。すると、スルッと簡単に、中身をあけることが出来ました。恐る恐る見てみると、底には、キツネ色の、全体が綺麗に焼き目の付いた卵焼きが出来上がっていました。

 

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〈綺麗に焼けました〉

 

 四角くて、これだけ見ると、大きなカステラのようでした。これを、焼き目を下にして巻きすの上に乗せ、クルクルと巻きます。

 湯気の立った、温かい生地を、力を入れて、ぎゅっと巻きます。上から輪ゴムをして、冷めるまで待ちます。無事に一ロール、伊達巻きを作ることが出来て、とても達成感を感じました。自分たちで作った伊達巻きが、みんなのおせちに入るんだと思うと、とても嬉しい気持ちになりました。

 全部で7本の伊達巻きを作りました。毎回、上手くできるかどうか、とてもドキドキしました。でも、どれも焦がすことなく作ることが出来て、どんどん回を重ねるごとに、焼き加減、火加減がチームメンバーのみんなと上手になっていくのを感じました。あゆちゃんが、「これでおせちの伊達巻きは自分で手作りできるね!」と言ってくれました。みんなと伊達巻きの作り方を覚えることが出来て、自分たちで作れるというだけでも自信になるし、きっとおせちを食べる時も、作った時のことが思い起こされて、より美味しく感じるのだろうなと思いました。

 途中でたけちゃんやちーちも来てくれて、ミキサーをかけたり、フライパンに油を塗るのを手伝ってくれました。家族みんなでのおせちづくりの時間が、とても心が温かくなって、幸せだなと感じました。

 

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 夜、冷めてから一つ一つ、巻きすを外して切り分けました。巻きすを外しても、ギュッとしっかり巻いていて、ほっとしました。外側が、見知った伊達巻きのように、巻きすの凹凸の跡が出来ていました。中に包丁を入れて切って断面を見てみると、鳴門のように渦巻きの綺麗な模様が出来ていて、感動しました。その場にいたチームのみんなと「綺麗に出来上がっているね!」と喜び合いました。明日、みんなのお重に入るのがとても楽しみだなと思いました。

 明日は大みそか、おせちに、みんなで作った料理を詰めて、新年を迎えられることがとても嬉しいです。

 

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〈田作りに、エビの旨煮、ブリの照り焼き……ごちそうがたくさんできました!〉

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 おせちづくりと並行して、お正月遊びの準備も進めています。三が日は、一日中、家族みんなと遊びます。恒例の豆つまみにプラスして、新しく福笑いで遊ぶ予定で、福笑いの遊びの準備を進めていました。

 目、鼻、口、まゆげ……たくさんの顔のパーツを作ります。パーツの組み合わせが違ったり、位置が違うだけで、全然違う顔に見えて、そのバリエーションが無数にあることが、本当に面白い遊びだなあと思います。目隠しをして顔を作っていくことが、どのぐらい難しいのか、見当がつかないけれど、想像するだけでとても楽しい遊びになりそうだなあと思います。みんなに楽しんでもらえるように、実行委員でよく考えて、より良く工夫していきたいです。

 

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〈どんな福笑いになるでしょうか?!〉
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〈会場の飾りも作っています〉

 

 大みそか、お正月を、家族みんなと楽しく、気持ちよく過ごせるように、これからも出来る準備をしていきます。

(りな)