「この脚本を本物に」 まい

12月26日

 コンサートのミーティングができて、お父さんのお話や自分たちの感想を共有できて嬉しかったです。ミーティングをすると聞いたときは緊張と少し怖さもあったのですが、でも、言葉にしていってお父さんやみんなに聞いてもらう中で、安心した気持ちでいることができました。
 
 昨日から自分の中が完全にでは無いけれども空っぽになっているような感じがあって、なんだかちょっといつもと違うように思いました。
 それで夜、布団の中でそのことを思ったとき、今まで過去のことで気持ちが落ちたり、怒りがわき上がったりしてきたけれども、ふとそのことを思ったとき、そういう気持ちが湧いてきませんでした。むしろ、もうどうでもいいや、とか、そこまでもう引っ張らなくていいんじゃないか、と拘りのないさっぱりした思いでいることができました。それが、自分でも驚きでした。

 魔女の独白のシーンで、魔女たちが話していることは自分たちが受けた辛さそのものだと自分の中に入ってきてから、魔女たちの言葉や洋子たちが話す言葉を同じように自分も心で同じように話したり、聞いたりしていました。自分たちそのものだ、と思いました。
 本番での、独白のシーンや洋子が魔女を説得するところで、客席から大きな拍手がわき上がったとき、(ああ、本当に自分たちは受け入れてもらったんだ)と凄く大きな力を感じたし、涙が止まらなくなりそうでした。
 
 夜に感じた気持ちは、このコンサートがあったらか感じたことなんだろう、と思ったし、それをお父さんやみんなに伝えて、少しでも一歩前に進むことができて嬉しかったです。

 他にも書きたいことがあったのですが、ここまでにします。
 洋子たちのように、新しい道を拓くため、同じように苦しむ人が生きやすい世の中に変える生き方を、命をかけてでもしていく思いでいたいし、この脚本を本物にしたいです。