12月25日(月)「感想文書きの日 ――1回のコンサートを永遠にするために & 明日はお餅つき!」

12月25日のなのはな

 昨日、大きな舞台を使ってみんなとウィンターコンサートを作り上げました。約3時間半のステージをしたことが、まだ頭に余韻に残っていて、本当に昨日終わったのか、と幻のように思えます。これまで長い期間、みんなと一緒にコンサートの練習をしてきて、コンサートの練習が無い感覚に慣れなくて、まだ演劇練習、ダンス練習の予定が入っているような気分になります。
 でも、体育館には舞台背景があったり、足場パイプの積み下ろしをみんなと進めていて、やっぱりコンサートは昨日だったのだな、と目が覚めます。

 今日は、ウィンターコンサートの感想文を書く時間がありました。コンサートは終わってしまったけれど、私達にとってコンサートが始まりなのだと、改めて思いました。コンサートをみんなと作り上げていく中で感じたこと、考えたこと、パソコンに向かえば、底をつかないぐらいたくさん出てきました。大変だったことも、嬉しかったことも、思えば全部今に繋がっていて、体験するべくしてしたのだと思いました。無くてはならないものだったのだと思いました。

 

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 コンサートの中で、一人一人役割は違うけれど、得るべきものがあって、掴むべき答えがあります。お父さんが、自分たちのことを物語にして脚本を書いてくださりました。私達は、脚本の世界を、大きな舞台を使って表現することで、なぜ自分たちは苦しさを抱えたのか、これからどう生きていくべきなのか、理解を深め、一段ステップアップします。お父さんが脚本を書く時に、「書くべきものははじめからあって、それを見つけるだけ」と話してくれます。自分たちも、掴むべき答えがあって、それをどう見つけていくかなのだと思います。どのように、答えにたどり着いたのか、そのサクセスストーリーを自分の言葉で書いて、残すことで、掴んだ答えが本当になるような気がします。

 みんなと気持ちを一つに、本気になってコンサートの練習に向かっていた時のことを思い出すと、胸がいっぱいになりました。困難だったことも、力を尽くしたら尽くした分だけ本当に得られたものは大きかったと思いました。それは全員に共通していることだろうと思って、みんなでゴロンとステップアップできたんだと改めて感じました。

 

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〈龍の頭がついている魔術師の杖は、窓辺で一休み〉

 

 コンサート本番での緊張感、お客さんの反応、その時の空気感も、鮮明に思い出しました。客席からの温かい大きな拍手や、賛同の声が、また心に響いてきて、それが今も、そしてこれからも自分達を支えてくれるものになるだろうと思うと、とても嬉しい気持ちでいっぱいになります。コンサートで表現した世界を実現し、新しい道を切り拓いていくのは自分達で、それを本物にしていく使命があると思いました。

 コンサートで得られたこと、コンサートに向かった気持ち、志をこれからも忘れないように、自分の心に刻んで約束するような気持ちで、感想文を書ききって、一回の本番を永遠にしたいと思いました。

(りな)

 

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 ウインターコンサートが終わり、気がつけば新年まであと1週間。年末年始に向けての準備もスタートしました。

 午後から、翌日に行うお餅つきの準備を進めました。お餅つきは、年明けにみんなでいただくためのお餅をつきます。コンサートモードから年末年始モードへと気持ちをチェンジして、お餅つきに必要な道具と、会場となる体育館の掃除・セッティングを行いました。

 

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 私は須原さんたちと、杵と臼を体育館の軒下にセットするチームとして動きました。なのはなでは、2つの臼と餅つき機を使ってお餅つきをします。1つは木の臼、もう1つは石臼です。まずはみんなで臼を運ぶところから始めました。臼は本当に重くて、1人や2人では到底持ち上げることができません。しかし、コンサートの撮影のためになのはなに来てくださっていた相川さんが、準備を手伝ってくださり、とてもスムーズに臼を設置することができました。
 農産倉庫から人力で運び出した臼は、さくらちゃんがフォークリフトに乗せて、体育館前まで運んでくれたのですが、2つの臼と杵を軽々と乗せて運転していくさくらちゃんが、とてもかっこよかったなあと思います。

 

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 臼が無事にセッティングできたあとは杵も布巾で綺麗に拭き、杵をお湯につけるための樽などもセットして、外の準備は完了です。

 そして、次は体育館のセッティングです。体育館ではもち米を蒸すブース、餅つき機でお餅をつくブース、つきたてのお餅を丸めるブースなどがあります。昨日のコンサートで使った舞台背景や楽器、道具などを体育館に置いてあったのですが、それらをみんなで協力してもとにあった場所へ片づけていきました。みんなで一斉にやれば、みるみるうちに体育館が片づいて綺麗になっていきます。まえちゃんが指揮をとってくれて、みんなでスピード感をもって片づけていく時間がとても楽しかったです。

 

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 綺麗になった体育館の床にブルーシートを広げ、机にビニールを張ったり、ガスコンロや蒸し器、餅つき機などのセットもして、これで明日は気持ち良くお餅つきができるなあと思うと明日が更に楽しみになりました。

 明日はみんなで力を合わせて、たくさんお餅をつきます!

(よしみ)

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 ウィンターコンサートを終えたわたしたちに待っている、年末年始。三が日は楽しい行事がたくさんありますが、その三が日間の食事に欠かせないのがお餅です。明日に控えたお餅つきに向けて、午後からは各分担に分かれて、会場設営や道具の用意、米研ぎを進めました。約60人の3日間のお餅をつくろうと思ったら、一体何升のお米を研ぐのだろうかと思う人もいるかもしれませんが、なんと7斗6升ものお米を研ぐ必要があるのです。
 わたしたちも台所の河上さんからその量を聞いたときは、驚きましたが、お正月にいただく生餅や豆餅の美味しさを思い出すと、何てことないと思えました。

 

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 今回は丸餅、豆餅、生餅の3種類に分けて、餅をつきます。それぞれに必要な分量も違います。混乱を防ぐために、1種類ずつ、4人で協力して研いでいきました。1回で2升研ぐとして、4人でやったら、1人約10回戦研ぐ計算になります。目標終了時刻から逆算をして、1回戦をどのくらいのペースで研いだらよいのかという目安を設け、よく糠を洗い流しつつ、スピードも持って研ぎました。今季、収穫をしたモチ米は1粒1粒が白く、糠も簡単に流れ落ち、見る見るきれいになっていくのが気持ち良かったです。

 

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 5回戦目あたりからは、徐々に腰や手が疲れてきましたが、最後までみんなと集中してお米に向かいました。一晩、浸水をして、明日の早朝に水から上げて、よく水を切ったら、いよいよ蒸籠へと運ばれていきます。今夜の内に道具や段取りをよく練っておいて、明日の餅つきがスムーズに進み、お正月に美味しいお餅が今年もたくさんいただけるように、役割をしっかりと果たしていきたいです。

(るりこ)

 

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〈クリスマスの1日。朝のリビングには、サンタクロースから一人ひとりへのプレゼント、色とりどりのセーターが並んでいました〉

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