12月20日(水)「進化をしつづけること ―― 勝央文化ホールで、1回目の通し練習」

12月20日のなのはな

「何度やっても、毎回毎回、新しく進化させていこう」。
 お父さんの言葉が自分たちの心にの響きました。

 

 

 ホール入り3日目。この日は勝央文化ホールの舞台でやるのは初めてとなる、通し練習を前後半に分けて行いました。4日後に迫る本番になるべく近い形になるように、衣装を着、前半には照明も当てて、演劇と曲を通してゆきました。オープニング曲から、照明が落ちたステージが徐々に明るく照らされていくなかに立っていると、この舞台でしか味わえない緊張感や胸の高鳴りを感じました。そして何といっても、勝央文化ホールは音の響きが良く、バンドメンバーの演奏のなかで踊っていると、ステージ全体が音で包まれているようでした。

 

 

 実際に流れで動いてみると、古吉野の体育館にはない幕の出はけや、着替えの部屋とレッスンルームまでの距離感が掴め、上手くいったところ、これまで通りでは不都合な点というものが明らかになりました。一部、変更点もあるけれど、1つひとつが細部まで確定して整理されていくことで、曖昧さがなくなり、動きが固まっていくことが嬉しかったです。また、この日は、ホールの竹内さんが太鼓と法被を用意してくださり、『金太郎囃子』も本番通りに叩くことができました。

 

 

 ただ、今日は慣れない舞台で場ミリに気をとられてしまったり、始まりから気持ちをのせきれずに進んでしまい、完成度が上がってきている分だけ、悪い意味での慣れが出てきてしまってしまっているよ、とお父さんが言いました。

 先週末に行なった、ホール入り前最後の通し練習は1人ひとりが気持ちをのせて、みんなと、感動できるステージを作ることができました。ただ、今日もまたその日と同じようにやろうとするのでは、それは過去を繰り返そうとしているだけだから前進じゃないんだ、とお父さんが話してくれました。同じことをもう一度やろうとするのは新鮮味がなくて、むしろ後退していく。そうではなく、毎回毎回、何か1つでも新しくしていくことで、ようやく保たれるくらいなんだよ、と。

 わたしは自分としても成功体験になった、前回の通しを再現しようと思ってしまっていましたが、それでは二番煎じになるだけで、進化や成長がないことがわかり、そうではいけないのだと思いました。

 

 

 演劇でもダンスでも、小道具の出はけでも、自分が任された役割に責任と誇りをもって、もっと良くしていこう、自分のものにして完成度を上げていこうという気持ちを本番まで持ち続けて、実際にそう行動することで、12月24日当日に完成度のピークを迎えられるようにします。

 この日、通し練習をして、自分のなかでももっと良くできるはずだと思う部分がいくつかありました。それをそのままにせず、限られた時間を最大限に使って、新しく進化させて、1回1回新鮮味のある、見ていて面白い、何度やっても飽きのこないステージを自分たち一人ひとりが作っていきたいと思いました。

 

 

 昨日よりも今日。今日よりも明日という気持ちで、たった1回きりの本番に自分たちが積み上げてきたものが最高の形で表現できるように、みんなと一丸となって、前進していきたいです。最後の最後まで、この仲間と共に成長していきます。

(るりこ)