12月7日(木)「私たちの大切な脚本」

12月7日のなのはな

 12月24日のウィンターコンサートに向けて、1週間前からは本番となる勝央文化ホールに入り、ホールでの練習と準備に入ります。古吉野なのはなで練習できる日も残りわずかとなってきました。ここから、ホール入りから本番までみんなで一丸となって駆け抜けるため、今日は、気持ちを大事にした日となりました。

 

 

 午後から、ウィンターコンサートの脚本を正しく理解するために、あゆちゃんが用意してくれた質問に答えていく形で、脚本を読み込み、作文を書きました。1人ひとりが真剣に脚本に向かい、脚本に込められた思い、メッセージを、自分で感じ取り、考え、正しく理解しようとしていく時間が、とても大切なものでした。
 自分たちは、何のためにウィンターコンサートを行うのか。
 何のためのウィンターコンサートなのか。
 その本質を見失ってはいけないと、日々、練習する中でも感じます。脚本を正しく理解することは、そのまま、自分たちは何のためにウィンターコンサートをするのか、という答えだと思いました。そして、自分たちはどのように生き辛さを乗り越えて生きていくのかという答え。なのはなのコンサートは、その答えが詰まったものであり、それを自分たちが正しく理解し発信できなければ、意味がないと思いました。
 ステージを創る全員が、同じ方向を向いて、同じ理解をし、気持ちを1つに揃えた時に初めて創り出せる世界。それが、私たちが生きていく答えであり、お客さんに見ていただきたい気持ち、発信したい自分たちの姿だと思いました。

 

 

 質問を考えながら脚本を読むことで、シーンや台詞、登場人物の存在が、輪郭がくっきりとして、自分の中に入っていくように感じました。パズルのピースのように繋がっていて、全体で1つであること、それぞれステージ上での役割は違っても、みんなでステージを創り、ステージを回し、みんなの台詞であり気持ちであることを感じました。

「今、この時代に言われるべきこと、語られるべき価値を、脚本を通してみんなが代弁する。
 脚本を土台に、みんなで本物にしていく。価値を生み出す。
 そこに、自分たちが納得できる答えがある」

 夜の練習の時に、あゆちゃんが話してくれました。

 

 

 脚本に込められた思いを、自分たちが生きる道標とする。自分のこととして向かい、自分の物語として作っていく。そして、多くの人に発信していく。そのためのコンサートだと思います。
 自分たちが負った痛みを強さに変えて、今度は自分たちが答えを発信し、今の世の中にある生き辛さと戦い続け、新しい道を切り開いていく。揺るがない強い心を作っていく。その誓いを、脚本を柱にして、演技に、ダンスに、演奏に、歌に、一瞬一瞬に立てていく。それが、全員で創るなのはなのコンサートです。

 明日は、今日は個人で考えて書いた脚本の解釈をお互いに読み回し、全体で理解と解釈を揃えていく時間があります。
 大事な脚本を、深く理解し、本物にしていきます。

(ちさと)